自動車を乗り換えたり、免許そのものを返納して自動車を処分する際に、愛車の価値がゼロでは寂しいものです。
解体するには手数料を請求されることもあります。
しかし、使わなくなった自動車の処分方法は手数料を払っての解体という選択肢だけではないのです。
上手に手放せば、次の自動車購入資金にできたり、他のことに使うお金にできます。
今回は、使わなくなった(動かなくなった)自動車をうまくお金に変える方法を解説していきます。

目次
不動車の行く末は解体のみなのか
自動車といえば、走るのが当たり前です。
走らなければ大型ごみと変わらない扱いとなってしまうと誰しもが考えます。
古い年式の自動車でも走れば多少の価値がありますが、動かなければレッカー代や引き取り料がかかってしまいます。
車検ありの不動車なら保険や税金が戻ってくる
車検の有効期間が残っているのに動かなくなってしまった自動車ほど、もったいない物はありません。
このまま解体に出すのは損以外の何物でもありません。
自動車には車検の際に税金や自賠責保険といったお金を払いますが、これらについては1年間もしく年間分の費用を一括払いしています。
12月に解体した自動車の例
例えば、排気量2,000ccの自動車が不動となり12月に解体しました。
遡って4月に自動車税3万9,500円を払っていますが、この自動車税は還付されます。
還付金の計算式は次の通りです。
3,290円 × 3か月分(12月に解体しているので1月~3月分として)= 9,870円
10円単位は切り捨てですので、9,800円が還付されます。
自動車税の還付金は、軽自動車にはありませんので注意してください。
しかし、自賠責保険については普通車、軽自動車ともに解約返戻金を受け取れます。
解体したことを書面で通知するのを忘れないようにしましょう。
車検なしの不動車はどうすればよいのか

車検のない不動車は、費用をかけて解体するしかないと考えてしまいますが、一概にそうとも言えません。
自動車は多数のパーツから成り立っています。
持ち主にとっては解体を検討している愛車でも、車種によっては各パーツを欲しいというユーザーが多数います。
外装パーツは、特に傷のないものであれば1万円の価値がつくものもあります。
動かないから解体と決めつけず、リサイクル業者や中古パーツ業者に見積もりを依頼してみましょう。
自動車の価値を知ってお金に変える
状態の良い自動車は、下取りしてもらって次の自動車への資金とする人が大半です。
その一方で、不動車や状態の悪い自動車は価値がないと考えてしまいます。
しかし、購入時や車検時には税金や保険を払っています。
自動車はリサイクル商品としての需要が高く、動かないからといって即解体では損をしてしまいます。
自動車税の還付金、保険の返戻金、中古パーツとしての価値を見逃さず、お金に変えることが賢い選択です。(執筆者:河野 みゆき)