新しい年が始まりました。
今年の貯金目標を掲げたご家庭も、多いのではないでしょうか。
しかし貯金は、闇雲に節約してもしんどいばかりで効果が上がらないことが往々にしてあります。
今回は継続して貯めていく貯金力をつけるために、「3つのマネープラン」をご紹介します。

目次
プラン1:数年分の未来予定から支出計画を作成する
今後数年の家族と自分の未来予定を思い浮かべ、「収支予定表」を作ります。
自宅や車の購入、受験などの大きな支出が予想される年度までをめどにすると、計画が立てやすいでしょう。
ここで押さえておくことは、大きな支出を洗い出し、いつを目指していくらお金を準備すべきを再確認したうえで、年間の貯蓄目標額を明確にすることです。

例えば上記のようなご家庭なら、今年は長女の高校受験があるものの、来年はもっと大きな支出が予想される長男の大学受験があります。
さらに結婚式や車検、法事、受験対策の塾費用などでは、数万円以上の支出が想定されます。
以上の事から大きな支出が続く今年~来年の最重要課題は、「使うための貯金」となるでしょう。
一方、長男の大学卒業予定の2026年からは、一人分の教育費がなくなるため、貯金額を増額できるいううれしい見込みがたちます。
さらに、住宅ローンなど借入の金利・残額と貯蓄予定総額を合わせて記入しましょう。
お金の流れが明確になることから、準備資金の過不足や繰り上げ返済の時期、老後資金の達成度などの判断の目安になります。
プラン2:今年独自の支出をリストアップ、支払い方法を検討する
今年の貯金を始める前に必ず確認しておきたいのが、今年だけの「支出=特別費」です。
特別費には、以下のようなものが考えられます。
・ 固定資産税や年金など
・ 学校関連、塾などの教育費
・ 中元・歳暮・法事など交際費
・ お正月や誕生日などのイベント
・ 旅行
・ ふるさと納税
・ 被服費・美容院代
・ 家電の買い替え
特別費は比較的高額なものが多いため、せっかくためた貯金を切り崩す原因になりかねません。
それぞれ必要になる時期は異なるでしょうから、どこから費用を捻出するか検討すると同時に、次年度分を今年から少しずつ準備してください。
翌年が、とてもラクになります。
また大きな金額を要する特別費だけに、安く手に入れられる時期やポイント還元が期待できる支払い方法などをリサーチしておくと、節約効果は高くなります。
プラン3:ひと月の家計予算を設定する

私たちに最も身近な家計管理術である家計簿は、次月の予算設定がより無理のない金額にできるという大きなメリットがあります。
しかし記録することが難しいなら概算を調査し、項目ごとに予算分けしてみましょう。
保険料、携帯代、住居費などの固定費は、引落口座や該当するHPから調べられます。
光熱費は一般的には、夏もしくは冬が1番費用がかかっているので、最大値をリストアップします。
問題は食費や生活雑貨など、自分の裁量で支出金額がかわる費用です。
ただし、負担が大きな特別費は前述のとおり別枠で管理しているため、急な支出に備える必要はありません。
ちなみに筆者は食費、生活費、その他だけです。
細かな明細は省いても、予算さえ守ればOKです。
使った分だけ減っていくため、家計簿として記録しなくても目で見て理解できる昔からある「袋分けする家計管理方法」です。
使ったときにお金を別のところに移動させるという方法をとれば、キャッシュレスにも対応できます。
赤字から脱出できない時のみ、お菓子だけ、嗜好品だけというように気になる項目に絞った1か月の支払い額を計算してください。
家計費全体と対比することで、使いすぎていないのかの判断に役立ちます。
家計費を見える化して、貯金力を高めよう
お金は、同じシチュエーションでもそれぞれのご家庭により適正な基準が変わります。
あやふやで理解しにくいものだからこそ、具体的に数値化すれば不安から解消されやすくなります。
ぜひ、3つのマネープランをご検討ください。(執筆者:吉田 りょう)