節約術は、人それぞれで異なります。
世帯状況も世帯収入も、そして家計内容も異なるので、自分の家庭に合った節約術が他の人と異なるのは当然のことです。
しかし、
「節約を頑張っているのに、貯金が増えない」
という悩みは節約を心掛けている方に共通するのではないでしょうか。
節約に心が折れてしまう方のなかには、節約に取り組んでいるものの全く効果のない節約を「得をしている」と思い込んでいる方がいるようです。
しかし、現実的には「損をしている」こともあります。
いま取り組んでいる節約術がいつのまにか「損する節約」になっていませんか。
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目次
節約しているのにお金がなくなっていく「損する節約」
「節約しているのに、お金がなくなっていく」という不思議な現象に首をひねったことはありませんか。
節約には、
2. 節約しているつもりで「損する節約」
がの2パターンが考えられます。
1つ目の「得をする」節約は、家計や貯蓄にプラスをもたらす理想の節約術です。
もちろん、節約した分だけ家計にも余裕が出るので、節約の成果を十分に果たしているといえるでしょう。
2つ目は、節約しているのにお金がなくなっている節約術です。
節約をしているつもりでも、間違った節約術だと出費が抑えられず「損」をしていることがあります。
今回は、節約の効果が出ないと悩んでいる方がやってしまう「損をする思い込み節約術」を3つを紹介します。
いま取り組んでいる節約術で損をしていないか、あらためて見直してみましょう。
損する節約術 (1):日々の買い物はポイント目当てのキャッシュレス
ほとんどのキャッシュレス決済では、買い物額に応じてポイントが還元、加算されます。
貯まったポイントは買い物時に1ポイント = 1円として利用できるので、ポイント目当てにキャッシュレスを使っている方も多いことでしょう。
しかし、目に見える予算がないキャッシャレス決済は「買い過ぎ」の原因にもなります。
と必要ない物まで買ってしまっては本末転倒です。
日々の買い物でキャッシュレスを利用する場合には、
です。
ポイントに惑わされずに予算の残高をきちんと把握して買い物するようにしましょう。
損する節約術 (2):割引シールにつられて予定以上の食品買い
夕方や閉店間際の時間帯になると、スーパーでは商品に割引シールを貼付したタイムセールが行われます。
このタイムセールに合わせて買い物に行く、また仕事帰りの時間帯とタイミングが合うのでつい買い物に立ち寄るという方も多いでしょう。
割引シールが貼られている商品は目につきやすく、定価よりもお得に買えたと感じるかもしれません。
また、割引シールにつられて、予定していたよりも多く食品を買ってしまうこともあります。
しかし、割引シールが貼られている場合、
・ 賞味期限が間近に迫っている
商品が多いです。
そのため、たくさん買い込んでも使いきる前に傷んでしまうことが往々にしてあります。
使いきれない食材を買いこむのは、お金を捨てることと同じです。
つまり、「お得に買えた!」と思っていても結局は損をしていることになります。
だといえるでしょう。
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損する節約術 (3):送料無料のネット通販で日用品などを多めに買う
重くてかさばる日用品をネット通販で購入する人も多くなってきました。
通販サイトの有料会員になっていれば送料もかからず、注文した翌日には自宅に届くので慌てて近所のお店に走る必要もありません。
また、有料会員限定で商品が安くなることもあるので、一見「お得な節約術」に見えるかもしれません。
しかし、送料無料のネット通販を利用して日用品を買うとつい多めに注文してしまいます。
ネット通販は、単品売りよりもセット売りが多いので、単価は低く抑えられても必要以上に購入してしまう傾向にあります。
つまり、「得」をしたつもりがムダな出費となり、結果的に「損」な節約術になっています。
ネット通販で日用品を注文する際には、
ようにしましょう。
送料無料の会員ならば、何度注文しても送料はかかりません。
利用した送料分が会費以上ならば、お得な節約術のひとつです。
「損する節約術」から「得する節約術」へと見直す
思いこみで損をしてしまう節約術をお得な節約術に変えるのは、決して難しいことではありません。
これまで「お得だな」と思い込んでいた節約術を、あらためて見直すだけで十分です。
日々の生活の小さな節約を「貯まるお得な節約」へと変えてみませんか。(執筆者:花見 結衣)