お子様がいる家庭でみなさん気にしているが、子供の教育費についてだと思います。
私が金融機関で働いていたころ、「中学に入ったら、塾代もあるし、貯蓄が思うようにいかないんだけど、大学までの学費とかどうすればいいの？」など漠然と教育費に対する不安をよく伺いました。
そこで今回は、
というテーマについてお話ししたいと思います。
目次
幼稚園から高校までの教育費について
文部科学省の「子供の学習費調査（平成28年度）」を参考に幼稚園から高校までの教育費について示します。
図表1. 学校種別に見た学習費〈年間〉
（参考元：文部科学省「子供の学習費調査「平成28年度」）
※学校教育費については、授業料の他、修学旅行・遠足・見学費、学校納付金（入学金や検定料、PTA会費等）を含む。
学校種別に見た学習費〈年間〉(図1)より、学校教育費・学校給食費・学校外活動費を合わせた学習総額費の平均額は、
小学校で公立32万円、私立153万円
中学校で公立47万円、私立133万円
高校で公立45万円、私立104万円
となっています。
幼稚園から高校までの全期間を通して、公立より私立の方が、学習総額費は高く、私立においては、公立の2～4倍程の費用がかかります。
図2．学校外活動費の内訳（年間）
（参考元：文部科学省 子供の学習費調査「平成28年度」）
※家庭教師・学習塾については、家庭教師費等と学習塾費を含む。習い事については、芸術文化活動、スポーツ・レクリエーション活動、教養・その他を含む。その他については、上記の項目以外を含む。
また、学校外活動費の内訳〈年間〉(図2)より、塾や習い事のために年間20万円程かけるご家庭が多く、お子様のためにも、必要経費として見積もっておいてもいいかもしれません。
大学の教育費について
図表3．大学卒業までにかかる費用の目安（単位：万円）
（参考元：日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果「平成30年度」）
※国立大学・私立大学は、4年生大学、私立短大は、2年生大学とする
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果（平成30年度）」によれば、入学金等の費用として、70～90万円かかるとされています。
また、自宅外から通学する学生にとっては、アパート（礼金等）や家財を用意する必要があります。
その初期費用として、平均37万円かかるとされ、入学までにかかる費用として、平均124万円程の用意が必要です。
卒業までにかかる費用としては、最も高額な私立理系では平均826万円、その他自宅外からから通学する学生を持つ親は、年間で平均90万円を仕送りをしており、私立理系の場合では、総額1,186万円となります
自宅外からから通学予定のお子様を持つご家庭は、卒業までにかかる費用＋90万円 × 仕送りの年数で計算してみましょう。（執筆者：馬淵 良子）
