先日、保険の加入でご相談いただいた女性は現在26歳です。
大学を卒業してから数年、お仕事に励んでようやくお給料が安定してきたところで保険の加入を希望されて来ました。
投資にも興味があり、いつからスタートすればよいのか、もっと早くからしたほうがよかったのかなど、ご相談いただきました。
確かに、何かをはじめるきっかけをつかむのは難しいものですよね。
保険は就職や家の購入、結婚や出産などライフステージが変わる際に加入される人が多いのですが、「投資」となるといつからでもスタートできます。
だからこそ、タイミングが難しいのかもしれません。
皆さんは、どのようなきっかけで投資を始められましたか。
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目次
投資を始めるきっかけ
投資信託協会のアンケート調査によると、投資信託の検討、購入、非購入の理由は次の通りです。
1位
金融や投資を勉強して理解できたら
2位
手取り収入が増えたら
3位
身近な人に勧められたら
1位
金融機関の人に勧められて
2位
インターネットで見たり調べたりして
3位
投資信託に関する本を読んで
1位
そもそも興味がない
2位
投資の知識がない
3位
損をしそうで怖い
アンケート結果にもある通り、
ようです。
「貯金だけでは増えないので何か投資をしようかな」と思われて始められる人も多いことでしょう。
投資信託の購入は、金融機関の人に勧められたり、インターネットで調べたりしてという結果です。
実際に投資信託を始める際には、専用の口座を作ったり投資先を検討したりするので、人に聞いたり自分で調べて始められているようです。
そして、投資信託を非購入(投資をしなかった)の理由は、「投資に関する知識や興味が少ない」、「損をしてしまいそうで怖い」という不安があるようです。
投資教育が乏しい日本では、投資はギャンブル性の高いものと思われている人が多いのが実状です。
お金(資産)を投じて利益を得ることで、将来のために計画的に資産を貯める・増やすことを目的としています。
投資にリスクはつきものですが、投資について正しい知識を得ることで、本来の投資(計画的な資産運用)をできるようになっていきます。
長期運用や分散投資などでリスクをコントロールしながら、将来のために必要な投資をしていくことが重要です。
投資はステップアップが大切
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投資は自らの収入の一部で行います。
就職したての頃は、家計などのやりくりだけでも大変でしょう。
お仕事をされて数年が経ち、月々の収支が安定してきた頃から投資をスタートさせるとよいでしょう。
まずは、預貯金の一部を投資に回すなど、少しずつ始めるのもおすすめです。
投資はステップアップが大切なので、少額投資などからスタートし、投資の概念やリスクなども理解しながら投資額や投資先を増やしていくことが重要です。
せっかく投資をはじめても2~3年でやめてしまう人も多いと聞いています。
・ 値動きが少し下がっただけで解約してしまう
ケースなどが見られるそうです。
投資金額が家計の負担になっていたり、投資経験が少なかったことが原因と言えるでしょう。
短期間の値動きで運用する投資は初心者には、あまり向いていません。
一喜一憂する運用ではなく、少額でコツコツと長期運用できる投資先で始めるのがよいでしょう。
投資についての知識が身につき、運用にも慣れてきたところで投資先を増やすこともできます。
・ 値動きの異なる(通貨の分散)
・ 株式や国債など(商品の分散)
など、分散投資することで、よりバランスのとれた資産運用ができるようになっていきます。
焦らず、少しずつステップアップしていくことが大切です。
投資は無理のない少額からはじめる
普段からFPとして、お客様の年齢や職業、収入や所有資産に合わせて適切な資産形成のアドバイスをするよう心がけています。
無理な投資をすすめて家計が苦しくなったり、リスクの高い投資で続けられなくなったりしては本末転倒だからです。
知識を少しずつ身に付けて無理のない少額投資からはじめてみましょう。(執筆者:藤井 亜也)