一人暮らしは、自分の思うように家計管理ができるのですから、無駄を省き貯金しやすいはずです。
しかし、食費に注目してみると、1人だからこそ節約の足を引っ張りかねない注意すべき点があります。
今回は食生活に関するおひとりさま特有のデメリットと、損をしないための3つのポイントを紹介します。

目次
おひとりさまの自炊のハードルは意外と高い
食費を節約するなら、一般的には外食せずに自分で作ること、つまり自炊が最も近道です。
しかしスーパーでお買い得になっている商品は、1玉100円のキャベツだったり、ファミリーサイズのお肉だったりと、1人で食べきれるか不安になる量の場合が多いです。
しかも、食材の新鮮さは何もしなければ日々失われていきます。
食材を使い切るころには鮮度が落ち、せっかく作っても「おいしくなかった」という残念な結果になりかねません。
こうした1人暮らし特有のデメリットをふまえたうえで、1人暮らしに適した食費節約術を見つけることが大切です。
ポイント1. 予算をきちんと設定する
たとえ誰に文句を言われることがなくても、限られた収入で生活する以上、赤字にならないようにまずは予算を立てましょう。
家計簿に慣れていない方は明細にこだわることなく、1か月の支出額を合計し、予算をオーバーしなければOKとします。
予算オーバーしたらお酒&お菓子とコンビニ購入分をチェック
予算内におさまらなければ、
合計してください。
数字として目にすると、「予算と比較してその支払いは適切な金額かどうか」客観的に判断できるようになります。
節約の励みになる「ご褒美外食」の予算を立てる
外食だけを別に予算立てするのもおすすめです。
ちょっと高くても満足感がたっぷり得られるおいしい食事を予算として組み込んでおくと、節約の励みになります。
と、手が伸びやすいお手軽スイーツやお惣菜への歯止め効果につながり、結果として無駄遣いがなくなります。

ポイント2. 一気にたくさん調理する
予算が決まればいざ自炊ですが、1週間毎食自炊するとなると、1人でも合計21食分、1食3品食べたいと思うと63品です。
1人分でも、結構な量が必要です。
めげずに自炊を続けるために、余裕のある時に1回の調理で複数回分を作ってしまいましょう。
その方法は例えば、
2) 残り2食分は、加熱まで終えたら調味する前にとりわけて保存してください。
3食全て同じ味では、あきるかもしれませんし、他の献立と味が重複してしまうかもしれませんが、味付けを変えられたらその心配もありません。
注意点
ただし、料理に慣れておらず、レシピサイトを検索してから作るという方は、1人前 × 4回分に設定した方がよいでしょう。
ほとんどのレシピが4人前で紹介されていますから、3人前の分量で作りたいと思うと、計算が必要となり面倒です。
4回分すべて同じ味にはなってしまいますが、計算し直さなくても調理に取り掛かりやすいというメリットは大きいです。

捨てない暮らし、使い切ることを目標に一気に調理しましょう。
ポイント3. ほんの数分だけ、保存に手間をかけよう
野菜は早いと2 ~ 3日でしなびたり傷んだりすることがあります。
使いきれない時は、ほんの少しの手間をかけてから保存しましょう。
【野菜別】鮮度を保つ保存方法のポイント
・ 小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、水でぬらしたキッチンペーパーで切り口をくるんでビニール袋に入れ、口を閉じる
・ レタスやキャベツは、芯につまようじを3本ほどさしておく
・ なずはラップに、きゅうりは乾いたキッチンペーパーに1本ずつ包む
野菜も時間があるときにできるだけまとめてカットして、冷凍保存しておくほうが廃棄は少なくすみます。
けれども、食品をためこむばかりでは貯金にはつながりません。
買い物にでかける前には冷凍庫一掃デーを作り、必ず食べきりましょう。
1人のメリットを存分にいかそう
思い立ったらすぐできる、合わなければすぐかえられる、というフットワークの軽さが独り身最大のメリットです。
最近では、冷凍食品なども多彩に取り扱われています。
無理なくご自分に合う節約方法をいろいろ、試してみてください。(執筆者:吉田 りょう)