外出先でも、待ち合わせまでの時間潰しや空き時間に、動画を楽しんだりインターネットで情報を検索したりすることも多いと思います。
でも、公衆無線Wi-Fiだと通信速度が遅くてイライラしてしまうものも多く、携帯回線を使うと通信料の請求にヒヤヒヤしていたという人も多かったのではないでしょうか?
2020年3月25日より開始された「d Wi-Fi」は、誰でも使うことができ、大容量通信も可能なので、外出時の通信料も節約できます。
メリットだらけにも思える「d Wi-Fi」ですが、注意点などもあるので、詳しく説明します。
目次
「d Wi-Fi」とは?

「d Wi-Fi」とは、2021年中に終了する「docomo Wi-Fi」の終了に伴い、ドコモが新しく展開する公衆Wi-Fiのことです。
スマホからだけでなく、パソコンやタブレットからでも接続可能で、最大5台までの同時接続が可能となっています。
大容量通信もスムーズになっているため、動画配信サービスなどの視聴が楽しめるだけでなく、ダウンロードなども可能です。
そのうえ、一般的な公衆無線Wi-Fiの場合には、「のぞき見」などセキュリティ面で不安ですが、「d Wi-Fi」はセキュリティ面にも配慮がなされているようです。
ドコモは、日本全国にたくさんのWi-Fiスポットを持っているので、多くの場所で「d Wi-Fi」の恩恵が受けられると予想されます。
※一部エリアを除く
節約できる通信料を予想

筆者の場合(6ギガ/月):約1,000円お得
筆者はまだ、ドコモの古い通信プランのため、現行のギガホにあてはめて計算しています。
現在、だいたい6ギガの通信料を使っているので、現行のプランに移行する場合には、60GBまでが定額である3,980円のギガホを契約するのがいちばん安い方法です。
「d Wi-Fi」は広範囲で利用できますが、「d Wi-Fi」が利用できない場所があることも想定し、通信料の3分の1を「d Wi-Fi」で利用した場合、4ギガの使用で済むことになります。
そのためギガホではなく、5ギガまでが2,980円のギガホライトに変更でき、月々1,000円の節約になります。
母、60代の場合:約1,980円お得
スマホでインターネットを利用できる環境にないため、 Wi-Fi環境のある場所でしか利用できませんでした。
本当は外でも使いたかったため、実際に外で使えるよう契約した場合には、最低でもギガホライトの最低金額1,980円が必要でした。
「d Wi-Fi」を利用することで、1,980円を支払わずに広範囲でWi-Fiが使えるようになります。
息子、20代の場合:3,980円以上の可能性
外出先では通信料がかかるため、LINEなどの連絡手段以外には公衆無線Wi-Fiを利用し、動画やネットはWi-Fiのある自宅で視聴しています。
これまでの金額とは比べようがありませんが、外でも動画やネットを普通に楽しんだ場合には、60ギガまで定額のギガホに申し込む必要があるでしょう。
これまで我慢していた外出先での動画やネットを「d Wi-Fi」で楽しんだ場合には、月々3,980円以上はお得になる可能性が高いでしょう。
息子、10代の場合:確実に3,980円以上
20代の息子と同じく、外出先では通信料がかかるため、LINEなどの連絡手段以外には公衆無線Wi-Fiを利用し、動画やネットはWi-Fiのある自宅で視聴しています。
自宅では、ヘビーユーザーぐらいの勢いで動画やネットをおこなっていたため、60ギガまで定額のギガホに申し込んだとしても、すぐに通信制限が来ると思います。
これまで我慢していた外出先での動画やネットを「d Wi-Fi」で楽しんだ場合は、月々3,980円以上は確実にお得になるでしょう。
娘、小学性の場合
外出先での待ち時間に調べものをしたいなど、自分のスマホがなくても家族が貸して使うことがあります。
気を付けていても画面に触れて動画が再生されないか、隣で通信料が心配になることもありましたが、「d Wi-Fi」につないでおけば、そのような心配もなくなりそうです。

「d Wi-Fi」の利用方法
入会費・年会費が無料のdポイントクラブ会員になれば、ドコモ携帯を持っていなくても「d Wi-Fi」に無料で申込みができます。
「dポイントクラブ」とは、ドコモが提供しているサービスのひとつですが、ドコモの携帯を持っていない人でも登録ができます。
申込み完了で「d Wi-Fi」が無料で利用できるので、ドコモ携帯をお持ちでない人にもおすすめです。
一般的なポイントカードと同じで、規定のお店でポイントを貯めたり使ったりできるイメージです。
ドコモの携帯回線がある場合は、申し込みはdメニューからできます。
dポイントクラブへの入会と利用登録済みの場合
「d Wi-Fi」を利用したい場合で、ドコモの携帯回線を利用中で、dポイントクラブへの入会と利用登録が終了している人は、dメニューのなかにある「d Wi-Fi」の項目から申込みをすれば登録完了です。
dポイントクラブへの入会と利用登録がまだの場合
dポイントクラブへの入会と利用登録がまだという人は、インターネットやスマホから「dメニュー」と検索してみてください。
「dメニュー」のサイトを開き、「新規にdアカウントを作る」というところから新規登録をおこないましょう。
「dメニューを開いても登録の方法がわからない」という状況になったときは、下記のところに問い合わせをすると、登録方法を教えてもらえます。
・ 各ドコモショップ
・ ドコモ携帯からの場合は、局番なしの「151(ドコモの問い合わせセンターにつながります)」
※ドコモ携帯以外からの携帯や一般電話からの場合 0120-800-000
電話で聞いてもわかりづらい場合には、各ドコモショップへ行って、スタッフに相談してみましょう。
ドコモのケータイ回線がない場合
ドコモのケータイ回線を持っていない人は、
・dアカウント発行
・dポイントクラブ入会
・dポイントカード利用登録
上記のすべての手続きが必要になりますが、auやソフトバンクなどの他者の携帯を使っている人でも、インターネットやアプリからdポイントクラブへの登録ができます。
dアカウントが発行されると、インターネットからもスマホからもdメニューへのログインができるようになります。
dアカウントを発行するために、インターネットやスマホから「dメニュー」と検索してサイトを開き、「新規にdアカウントを作る」というところから新規登録をおこないます。
もし、登録方法などがわからない場合は、下記のどちらかへ問い合わせしてみましょう。
・ ドコモの問い合わせセンター 0120-800-000
・ 各ドコモショップ
未成年が利用する場合の注意点
未成年が利用する場合は、有害なサイトへのアクセスを制限する「コンテンツフィルタオプション」を申込みすることが推奨されています。
月額料金は無料ですし、下記のようなサイトのアクセスを制限してくれるので、心配だという親にはおすすめです。
・アダルト系
・出会い系
・ギャンブル
・成人嗜好
・オカルト
など
「d Wi-Fi」で外出時の通信料を節約
「d Wi-Fi」は、ドコモが提供しているサービスで、月額料金も利用料金も不要です。
dポイントクラブへの利用登録などは必要になりますが、入会費も年会費も無料で、ドコモの携帯を持っていない人でも登録できます。
外出時の通信料に悩まされているという人は、ぜひ「d Wi-Fi」を利用し、通信料を節約してください。(執筆者:山内 良子)