新型コロナウイルス感染拡大の勢いは留まるところを知りません。
同時に世界の株式市場は大暴落し、乱高下を繰り返しています。
損切りと考え、多くの個人投資家が株やETFを売ってしまったのではないでしょうか。
実は、このような大暴落の状況では基本的には売るべきではありません。
今回の記事では、株価の大暴落にどのように対処するべきかを解説します。

目次
損切りは基本的にしないほうがよい
株が暴落したとしても、まずは落ち着いて冷静さを保つことが大事です。
暴落というのは一時的な現象であるため、しばらく待っていればまた上昇していくからです。
特に、今回の暴落については、リーマンショックの場合とは違って金融機関の信用リスクがまだ起こっていないため、今のところ多くの銘柄で再上昇する可能性が高いのです。
ただし、これには重要な前提があります。
質の良い(好業績や安定したパフォーマンスの)株あるいはETFを持っている。
【前提2】
今回の暴落原因と直接関わっている銘柄あるいはETFを持っていない。
業績が悪くて体力のない企業は、今回の暴落が原因となって倒産する可能性があります。
また、今回の暴落に直接関わっている
可能性があります。
従って、これらに該当する株については損切りを考えたほうがよいでしょう。
情報を集めて分析
投資においては冷静になることが重要で、そのためには情報を集めて簡単にでも分析する必要があります。
それによって適切な判断が可能となるのです。
今回は新型コロナウイルスに関することですが、できる限り信頼できるソースから集めることが重要です。
たとえば、日本政府やWHOのホームページから信頼できる情報を得ることができます。
メディアから情報を得ることも重要ですが、間違えた情報が伝えられていることもあるので注意が必要です。
普段から企業分析しておく

投資している企業やETFの情報を普段からチェックして情報分析しておくことが暴落の対策になります。
特に、業績が傾いてきている企業や飽和している業界の企業の株価はよく注意して観察しておく必要があります。
このように
という考え方もあるのです。
安くなった時はむしろ買いのチャンス
暴落は悪いことばかりではありません。
株価が下がっているので、安値で買えるチャンスです。
しかし、底値を特定するのは基本的に難しいので、ここにも注意が必要です。
暴落した原因(新型コロナウイルスのパンデミック)が収まってきたと同時に、底を打ったと確信するまで待つのがよいでしょう。
ちなみに、今回の新型コロナウイルスのパンデミックは長期化する可能性が高いと思われます。(執筆者:小田 茂和)