小学生の「将来就きたい職業ランキング」などでも、根強く人気なのが「マンガ家・イラストレーター」です。
最近は、少女マンガ雑誌の付録にも本格的なマンガキットがつくこともあるほど、その人気は高まっています。
「マンガ家になりたい!」という夢をお持ちのお子様がいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
イラストを彩色する際に多く使われるのが、「コミックマーカー」、「イラストマーカー」と呼ばれる、マンガ・コミック用のアルコールマーカーです。
しかしこのコミック用アルコールマーカー、エントリーモデルであっても定価で1本250円ほどするのが一般的です。
子どもに気軽に使わせるにも、少し気を使う値段だし、多色をそろえるとなると、お財布も少々いたむところです。
そこでぜひ1度お使いいただきたいのが、100円ショップで販売されているイラストマーカーです。
2018年頃から店頭に並びだしたこちらの商品ですが、登場した直後は人気のためすぐに売り切れてしまうほどでした。
現在も新色が出たり、複数の100円ショップで販売を開始したりしていることから、継続して人気であることがわかります。
目次
ダイソーのイラストマーカーとは

現在のダイソーのイラストマーカーのカラーラインアップを一覧できる公式な情報はないようです。
筆者が確認したところ、店頭では2色1パックで番号付けられており、30番セットの商品まで確認できました。
現在そのラインナップは60色近くあるようです。
またクリアブレンダーというにじみやグラデーションなどの技法に使うものも、2本セットで販売されているのが店頭で確認できました。

マーカーはこのようなパッケージで販売されています。
また、この商品は多くの店舗で、「筆記具コーナー」でマーカーやボールペンの隣に並べられています。
絵の具などの売られている「画材コーナー」ではないので、お探しの際にはどうぞご注意ください。
ダイソーのイラストマーカーの使用感

ペン先(ニブとも呼ばれます)は、7.0mmの太め(ブロードニブ)と1.0mmの細め(ファインニブ)のツインタイプです。
両方ともペン先はしなりのない、一般的な油性ペンのようなイメージのペン先です。

購入した製品で書き出してみました。
スタンダードな色味を集めてみましたが、発色はいいように思います。
個人的には唯一、ペールオレンジの発色が少し弱いのが気になりました。
また、水彩のように重ね塗りでグラデーションができるのもアルコールマーカーの特徴です。
ダイソーのアルコールマーカーで簡単に塗ってみますと、下記のようなイメージになります。

下の方へいくにつれ、重ね塗りをしています。
実際に感じたデメリット
デメリットとしては、以下の点があげられそうです
インクの継ぎ足しは不可
ダイソーのものはインクをつぎ足したり、チップを変えることはできません。
多くの一般的なコミック用アルコールマーカーがインクの継ぎ足しができるのに対し、こちらは今のところ、使い捨てとなっているようです。
キャップが外しにくいものもある
いくつかキャップの外しにくいものがありました。
いわゆる「当たり外れ」によるものだと思われますが、開いた拍子に中のチップを破損してしまわないかひやひやしました。
裏写りは避けられない
アルコールマーカー全般に言えることですが、裏写りしますので、両面刷りの用紙への塗りには向きません。
下に何か敷いてから使うをおすすめします。
ダイソーのイラストマーカーはコスパ良し

参考:イラストAC
《左:イラストAC / 右:イラストAC》
ネットで見つけた無料画像をプリントアウト後、上記の8色のイラストマーカーでぬりえをしてみました。
特別イラストが得意なわけではない筆者でも、8色でこのように塗り分けて楽しめました。
ダイソーのイラストマーカーは、イラストの入門、お試し用に最適な高コスパ製品と言えそうです。
また絵手紙やカード、POPを書く、といった場合にも重宝します。
イラストに興味を持っているものの、いつまで続くかわからないし、最初から高価な画材をお子様に与えるのには少し抵抗がある、といった場合にこちらは非常におすすめです。
慣れてきたのでステップアップしたくなった、夢中になり早々にインクを使い切ってしまった、といった場合には、一般的な画材店などで販売されているイラストマーカーを購入するのも良いです。(執筆者:新木 みのる)
※情報は2020年2月現在のものであり、内容等が変更となっている場合があります。
また店舗により取扱の内容は異なります。お求めの際には事前にご確認いただけますようお願い申し上げます。