冬の間は暖冬かと思えば雪が降って寒かったり、夏は熱中症になるほど暑かったりと冷暖房を使う日数が多く、光熱費に頭を抱えている家庭も多いのではないでしょうか。
そこで提案したいのが今回紹介する「家族で過ごして順番を守るだけの光熱費削減方法」です。
とくに小さなお子さまのいるご家庭にはおすすめです。
わが家は子供3人のうち上の2人が大きいのでこの節約方法を長期間続けることは難しいのですが、実践してみた結果、水道光熱費が前年度より約1万円減ったことに驚きました。
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目次
1. 過ごす部屋を減らすと「冷暖房費が減る」
当たり前のことですが、冷暖房を使う部屋数を減らすことで、冷暖房費が減ります。
小学校入学をキッカケに子供たちが各部屋を持つことも多いと思いますが、各自がそれぞれの部屋で冷暖房をつけはじめると光熱費が高額になってしまいます。
わが家では、1番上の子供と筆者が各部屋で過ごす時には、リビングにある蓄熱暖房以外の暖房器具をつけずに、2番目の兄と小学生の娘がリビングで過ごしました。
バラバラで過ごすのであれば各部屋それぞれに暖房器具の光熱費代がかかりますが、蓄熱暖房のみで済んだことは、光熱費約1万円の削減に大きく貢献したのではないかと思います。
ワンポイントアドバイス
まだ子供が小さいうちには部屋にテレビを置かず、テレビ鑑賞や宿題、読書などはリビングでやってもらうようにしましょう。
2. 同じ時間帯の食事で「光熱費が減る」
仕事や学校、習い事などのライフスタイルの違いから、食事の時間帯がバラバラになってしまう家庭は多いのではないでしょうか。
仕方のないとき以外は、できるだけ家族で時間を合せて食事するようにすると、おかずをチンしたりスープやみそ汁をあたためたりする光熱費が減ります。
とくに冬の寒い日は、カレーなどの汁物もすぐに冷めてしまい、あたためるのに時間もかかり光熱費も高くなります。
ワンポイントアドバイス
仕事や塾などの都合で同じ時間帯に家族でご飯を食べるのが難しい場合には、「冷めてもおいしいおかず」を増やし、できるだけ温める時間を減らす工夫をしましょう。
たとえば、ひじきの煮物のような副菜であれば、あたためなくてもおいしく食べることができます。
ほかにもホウレン草のおひたしやスパゲティサラダ、きんぴらごぼう、酢の物、たたきキュウリなど、そのまま食べられるおかずは意外とたくさんあるものです。
3. 食器の同時洗いで「水道代と光熱費が減る」
油汚れには、やはり「洗剤とお湯」のW洗浄がおすすめですが、水道代のほかに電気代やガス代といった光熱費もかかってしまいます。
家族の食時のタイミングがバラバラだと何度も食器洗いをしなければならないことも多くなるでしょう。
しかし、水道光熱費を考えると、同時に食器を洗うのがおすすめです。
とくに冬場はお湯が出るまでに時間がかかるため、食器洗いの回数を少なくすることで電気代やガス代を抑えられます。
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ワンポイントアドバイス
食洗機を使う場合には、まとめて洗うのがおすすめです。
深夜料金の割引を受けられる契約の場合には、夜間にまとめて洗うと電気代を抑えられます。
ただし、汚れたものを食洗機内に長時間ためておくとニオイや虫が発生する原因になるため、食洗機をつける直前にシンクから取り出して入れるようにしましょう。
4. 秋冬に子供や夫婦が同じ布団で寝ることで「暖房費が減る」
子供と一緒に寝たり、夫婦が同じ部屋で寝たりすることで、1人で寝るよりも布団のなかの温度が上昇します。
暖房の設定温度を低くできるので、暖房費を節約できます。
わが家は上の子供2人が大きいため、リビングにある蓄熱暖房以外の暖房をつけずに各部屋で過ごしてもらい、筆者と小学生の娘が同じ部屋で暖房をつけずに寝ました。
娘が入ってくると布団の中は暖かく、1人で低めの温度で暖房をつけていた気温の日も暖房をつけずに寝ることができました。
ワンポイントアドバイス
寝相が悪いと布団の取り合いになって寒くて夜中に目が覚めてしまうため、大きめの布団で寝るのがおすすめです。
毛布を使うときには、羽毛布団なら掛布団の上から毛布を掛けるほうが、布団のなかの温度を保持しやすくなります。
夏は同じ部屋で寝ると「冷房費が減る」
夏場に同じ布団で寝てしまうと、布団のなかに熱がこもって冷房費がかかってしまいます。
そのため、同じ部屋で布団を別にして寝るようにします。
5. 順番に入浴して「水道光熱費を減らす」
お風呂を入れるにはたくさんの水が必要ですし、水をお湯にするための電気やガスも相当量必要です。
お風呂を入れる回数を減らすだけでも、水道光熱費がグンと抑えられます。
大事なのは「順番を守ってさっさと入る」ことです。
テレビや遊びに集中していて「あとで」と子供がグズってしまわないよう、テレビや遊びの時間帯をズラすか、よく話し合っておきましょう。
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ワンポイントアドバイス
思春期のお子様がいて家族全員で順番に入浴するのが難しい場合には、お子様に1番に入浴してもらうというのも1つの手段です。
お子様が夜型で深夜割引などが適用になる場合には、深夜割引の適用時間に入浴してもらうように話してみましょう。
ペットボトル利用のかさ増しで「水道代減」
2リットルペットボトルを使って、水のかさ増しをする節約もおすすめです。
やりかたは簡単です。
空になった2リットルペットボトルを2~3本置いておき、ペットボトルのなかに水を入れます。
そのペットボトルを先に浴槽に入れてから水をためるようにすると、水かさ増して、いつもよりも少ない水の量で湯舟を満たすことができます。
家族で過ごす節約で家計と家族仲をあたたかく
家族で過ごす時間を増やし、それぞれが順番を守ることで、水道光熱費を大きく抑えることが可能です。
「いままでは家族バラバラのことが多かった」という人は、まずは1時間だけでも家族団らんの時間を増やしてみてはかがでしょうか。
家計と家族仲があたたまること間違いなしです。(執筆者:山内 良子)