投資初心者の方の中には
とお考えの方も少なくないと思います。
著者自身は、投資初心者の方が資産づくりをする場合には投資信託で行うとよいと考えており、過去にも投資信託の銘柄の絞り込み方法について記載しています。
これと合わせて、投資信託の銘柄を絞り込む方法が他にありますので、今回はそちらについて紹介します。
目次
「つみたてNISA」で購入できる投資信託を調べる
「つみたてNISA」は、少額から長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
購入できる商品は、長期・積立・分散投資に資する投資信託がメインで、購入方法は、積立投資に限定されています。
日本で買付できる投資信託は、全てで6,000種類以上ありますが、「つみたてNISA」で購入できる投資信託は、金融庁が長期・積立・分散投資に資するものとして選んだ174種類(2020年4月1日時点)に絞られています。

わざわざ金融庁で資産形成に資する投資信託を選定してくれているので、このリストを参考に投資信託を選ぶという方法が、特に投資初心者の方にはおすすめです。

「つみたてNISA」以外で投資信託を購入する次のような場合
・「iDeCo」や「企業型確定拠出年金」にて投資信託の積立をする
にも、これらのリストから購入可能な投資信託がないか見てみるとよいと言えます。
仮に、全く同種の投資信託を買えなかったとしても、似たような投資信託を買うという形で参考にすることも可能です。
ネット証券の預かり資産残高上位の投資信託を調べる
これも金融庁が関係するのですが、金融庁では「顧客本位の業務運営に関する原則」というものを公表しています。
その状況を客観的に評価する成果指標(KPI)として、たいていの金融機関は、投資信託の預り残高上位20銘柄の「コスト・リターン」と「リスク・リターン」を公表しています。
つまり、
ようになっているのです。
この投資信託を参考にして自ら投資する銘柄を選ぶという方法もあります。
「預り残高上位20銘柄」データをチェックする際の注意点

いわば各金融機関の「売れ筋ファンド」を調べるということですが、その際には、対面型ではなくネット証券などの金融機関のデータを参照するようにしましょう。
もちろん対面型金融機関でも「売れ筋ファンド」は調べられます。
しかし、対面型証券会社の「売れ筋ファンド」は、お客さまが欲しいと思って購入したファンドというよりも、その金融機関が販売したいファンドである傾向が高いのです。
営業員がお客さまに商品をすすめるというのが、対面型金融機関のファンド販売の主流だからです。
営業員が販売に介在しない
のです。
具体的なネット証券会社名があれば、検索エンジンで「〇〇証券 共通KPI」と検索するとデータが出てきますので、気になる方は調べてみてください。
最終的には個別商品の「目論見書」を見て判断
これはあくまで参考のデータです。
「金融庁が選んでいるから」、「みんなが買ってるから」と安易に飛びつくのは本末転倒です。
じっくり考えて選ぶことが大切ですし、最終的に1つを選ぶ際には、目論見書にて個別の商品の内容も確認するようにしましょう。(執筆者:佐藤 彰)