サブスクリプションビジネスが流行しています。
サブスクリプションとは、月に1度定額課金することでさまざまなサービスを受けられるというものです。
筆者も、
・ DAZN:海外サッカーを観る
・ GoogleのGsuite:オンラインですばやくビジネスを進める
と、さまざまなサブスクサービスを享受しています。
そのようにしてみると、「お寺」には大昔から最強のサブスクビジネスモデルが敷かれていることに気づきました。
お寺のサブスクを、「月参り」という慣習を中心に考えてみたいと思います。
目次
毎月1回お坊さんがやってくる「月参り」
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月参りとは、その家の先祖の祥月命日(毎月やってくる命日)にお坊さんが家にやってきて、仏壇の前で読経をしてくれるというものです。
読経の時間は約10分と、それほど長いものではありません。
たとえば、10月1日が命日のご先祖様がいるならば、毎月1日にそのご先祖様の供養にお坊さんが来てくれるのです。
最近でこそ、寺離れやライフスタイルの変化によって減少しているようですが、ひと昔前までは当たり前のように行われていました。
「家の人が全員留守であれば、お坊さんが勝手に仏間に上がりこんでお経を上げておく」といった月参りも、かつてはあたりまえのようにあったそうです。
月参りのお布施の相場
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月参りに来てくださるお坊さんにはどれくらいのお布施を渡せばいいのでしょうか。
毎月やってくるわけですから、高額なお金を包む必要はありません。
1,000円から3,000円程度を包めば十分でしょう。
もちろんお布施は「お気持ち」と言われていますから、これに限ったわけではありません。
もっともよいのは直接お寺に相談してみることです。
お寺のサブスクで得られるサービスとは
月額課金するのはそれだけの満足いくサービスの見返りがあるからですよね。
では、お寺からはどんなサービスが得られるのでしょうか。
残念ながら、いまの多くのお寺には月額課金したくなると思わせるサービス提供ができていないというのが現状でしょう。
だからこそ、寺離れが進んでいくのだと思われます。
でも、あなたのお寺の住職がとても信頼の置ける人で、
・ ささいな悩みの相談にも乗ってくれる
・ あなた自身が幸せを感じられる
のであれば、こんなに安いサービスはないのでは、と筆者は思っています。
ですからこれは、あらゆる商品やサービスと同じで、お坊さんという「人」がいかに魅力的で、そのお寺がいかに価値のある場かどうか、ということが大切です。(執筆者:五十嵐 信博)