新型コロナウイルスの感染拡大をおさえるために、東京都知事や大阪市長などが、スーパーの利用頻度を減らして欲しいと訴えています。
そのような呼びかけもあり、3日~1週間分の「まとめ買い」を心がけている方も増えているようです。
しかし、特に普段こまめにスーパーへ通って買い物をしていたという方にとっては、何をまとめて買っておけばいいのか、見当がつきにくいものです。
とりあえず多めに買っておいたら、結局消費期限内に使い切れず、無駄遣いになってしまったという声も多く聞かれます。
そこで今回は、食費節約にもつながる「まとめ買い」のコツをご紹介します。
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目次
生鮮食料品以外は宅配を利用する
まず生鮮食料品以外は、ネット通販などの宅配を利用しましょう。
スーパーでの滞在時間は短いにこしたことはありませんし、あれもこれも買おうとすると、買い忘れも発生しやすくなります。
ペーパー類や洗剤などの日用品のほか、下記のような賞味期限の長い食材は、なるべく宅配で購入するのがおすすめです。
・ 飲み物
・ レトルト食品
・ 粉類
・ 乾麺
・ 乾物
・ 缶詰
・ お菓子
・ 調味料
ネットスーパーが利用できれば、生鮮食料品も合わせて注文できるので便利なのですが、最近では需要が増え、注文しにくくなっている地域もあるようです。
AmazonやLOHACO、楽天でも日用品や食材は購入できるので、上手に活用していきましょう。
筆者おすすめの品
保存期間が長く、使い勝手も良いことから、筆者は次の3つの食材を重宝しています。
ホットケーキミックス
ホットケーキミックスは、ホットケーキを作るのはもちろん、総菜パンを作ったり、お菓子作りをしたり、ソーセージにからめて揚げ、アメリカンドッグにしたりと、活用の幅が広い食材です。
最近では、甘さ控えめ・砂糖不使用などの食事に向いたパンケーキミックスも売られていますので、甘さが不要な方はそちらを活用してみてください。
サバ缶
サバ缶は、栄養とうまみがたっぷりで、生肉や生魚が手に入りにくいときに役立ちます。
筆者のお気に入りは、サバのみそ煮缶で作るカレーです。
サバを崩しながら水とカレールーを加えるだけで、まるでお店で食べるようなコクのあるカレーが作れますよ。
コモパン
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コモパンは、パネトーネ種という酵母を使って作られたパンのことで、35日~2年もの間保存できるという特徴があります。
通常の食パンは2~3日しかもたないため、頻繁に買い出しに行く必要がありますが、コモパンであれば1か月分のまとめ買いも可能です。
節約のコツはカートの中身の再確認
「まとめ買い」を「必要以上の買い物」にしないために、筆者は「カートの中身の再確認」を徹底しています。
必要だと思うものをカートに入れたあと、確認画面で「本当に必要か」を再考し、予算に合わせて削除していきます。
このステップをはさむことで、無駄遣いを大幅に減らせますよ。
スーパーで買いたいもの
スーパーでは、基本的に保冷が必要なものや、生鮮食料品のみを買うようにします。
「いつもいるもの」リストを準備
ご家庭それぞれに、常時家に置いておきたい食材があると思います。
リストを頭に入れておくか、メモしておくと、効率的に買い物ができるでしょう。
わが家の「いつもいるもの」は次のような食材です。
・ 卵
・ バター
・ 豆腐
・ 納豆
・ スライスチーズ
・ ハム
・ 油揚げ
・ こんにゃく
・ 海苔
・ 練り物(ちくわ、さつまあげ、はんぺん)
・ 生麺(うどん、焼きそば、ラーメン)
・ きのこ類(えのき、エリンギ、まいたけ、しいたけ)
冷凍野菜が便利
ストック食材として便利なのが、長期保存が可能な冷凍野菜です。
ほうれん草、かぼちゃ、いんげんなど、多くのカット済み野菜が売られています。
生野菜であれば数日でしおれてしまうものも、冷凍品であれば長く使えます。
筆者がよく買っているのは、解凍後そのまま食べられる枝豆と、彩りが欲しいときに便利なブロッコリーです。
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野菜は幅広く買っておく
筆者はあらかじめ献立を考えておくのが得意ではないため、野菜は「幅広く買っておく」ことを心がけています。
スーパーの仕入れ状況や価格により多少変動しますが、主に次のような野菜を買っています。
・ ほうれん草または小松菜
・ トマト
・ きゅうり
・ ピーマン
・ さつまいも
・ にんじん
・ じゃがいも
・ 玉ねぎ
足の早い野菜から使い、根菜類など常温で長持ちするものを最後にするのを心がけながら、献立はその日の気分で決めています。
なおわが家では、買い出し前日の夜は、残っている野菜を全て入れたカレーを作っています。
肉は冷凍しながら使う
牛肉・豚肉・鶏肉を1~2種類ずつ買っておきます。
消費期限内に使い切れない分は、買った日にフリーザーバッグなどを使って冷凍しておきます。
あらかじめ塩やタレで下味をつけてから冷凍しておくと、解凍して焼くだけで済むので便利です。
冷凍するのが手間だと感じる場合は、消費期限が長いベーコンやソーセージといった加工肉を活用してみてください。
新鮮な魚は当日のうちに
買い出しをした当日に刺身や鮮魚を食べ、それ以外の日は冷凍魚や干物を使います。
やや割高になってしまいますが、温めたらすぐに食べられるレトルトパウチのお魚も、食事の支度が面倒になってしまったときなどに便利なので、うまく活用したいところです。
「まとめ買い」にも慣れていこう
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普段こまめに買い物をしていた方からすると、3日~1週間分をまとめて買うという生活スタイルに変化させるのは、ストレスのたまるものかもしれません。
しかし「まとめ買い」には、
・ 「ついでに買う」という無駄遣いが減る
というメリットもあります。
目下、自粛期間は5月6日までとされていますが、その後も「なるべく外出機会を減らす」ことが求められる可能性もあります。
ライフスタイルを変化させて、少しずつ「まとめ買い」にも慣れていきたいです。(執筆者:AFP、2級FP技能士 青海 光)