新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は一律1人10万円の現金給付を発表しました。
自治体によってはすでに申請が始まっているところもあるようです。
この10万円、何に使おうか検討中の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、給付金の5つの使い道をご紹介します。
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目次
1. 生活費の補填
新型コロナウイルスの影響で、
・ 在宅する家族が増えて、支出が増えた
というご家庭は多いと思います。
家計が赤字に陥っている場合は、まずは生活費の補填をしましょう。
気をつけたいのは、新型コロナウイルスについては収束のめどが未だ見えず、自粛期間や「新しい生活様式」の維持がいつまで続くかがわからない点です。
自粛期間の長期化や、夏のボーナスカットなどの事態に備えて、生活費の補填用にある程度は給付金を手元に残しておく方が安心といえるでしょう。
2. 「新しい生活様式」を充実させる
緊急事態宣言はいったん5月末までとされていますが、専門家会議は再び感染が拡大しないように、「新しい生活様式」に切り替える必要があるとしています。
厚生労働省が提言した「新しい生活様式」によれば、
・ 混んでいる時間帯の公共交通機関の利用を避ける
・ 歌や応援は十分な距離かオンライン
などが実践例として挙げられており、自粛期間が終わっても、元の生活に戻るには少し時間がかかりそうです。
そこで、「新しい生活様式」を充実させるために、給付金を使うのもおすすめです。
仕事がしやすい机や椅子、自宅で楽しめるゲーム機器、料理がラクになるキッチンツールなど、家での生活がより快適で楽しくなるようなアイテムの購入を検討してみましょう。
通勤・通学で公共交通機関を使わずに済むように、自転車を購入する方も増えているようです。
授業のオンライン化が進む可能性もありますから、子ども専用のパソコンを買うのもいいかもしれません。
また、フィットネスやカラオケなど、自宅で楽しめる動画や音楽の配信サービスもぜひ活用してみてください。
3. 学習費として使う
通勤時間がなくなったことで、自由時間が増えたという方も多いようです。
これを機会に、新しい勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で、今までは対面式の授業しかなかったセミナーや学習機関も、オンライン授業に切り替えるところが増えています。
興味がある本を読むのもおすすめです。
電子書籍であれば、家を出ることなくさまざまな本をダウンロードできます。
また、子どもがいるご家庭であれば、知育玩具のサブスクリプションや、通信教育を試してみるのもいいかもしれません。
4. 「推し」を支えるために使う
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自粛要請が続く中、多くのサービスが収入減に陥っています。
特に観光、飲食、エンターテインメントなどの産業では、事業の継続も危ぶまれるところが多数あります。
ごひいきの滞在先やレストラン、役者や歌手、音楽家などのエンターテイナーがいる場合は、活動を支えるために給付金を使ってみてはいかがでしょうか。
地域の飲食店がテイクアウトを実施していれば、そちらを利用するのもいいでしょう。
ホテルやレストランの食事、観光地のおみやげなどをオンラインで販売しているところも出てきています。
また、舞台や映画館、ライブハウスなどについては、クラウドファンディングが多数実施されています。
大事な場所や文化を守るために、自分の「推し」には積極的に給付金を活用していきたいです。
5. 投資をする
給付金は、「モノ」や「コト」の消費だけではなく、投資に回すという使い道もあります。
低迷してしまった日本経済を支えるには、「消費する」だけでなく、「投資する」ことも有効です。
応援したい会社が上場しているのであれば、商品やサービスを買うだけではなく、株を買うという方法で支えるのもよいでしょう。
SBIネオモバイル証券やLINE証券であれば、国内株式を1株からスマートフォンで簡単に購入できます。
日経平均株価は、一時の大幅下落から値を戻しつつはあるものの、先行きは未だ不透明です。
そのため市場が落ち着くまでは、リスクを見極めながら少額で始めるのがおすすめです。
経済活動にお金を回そう
給付金の多くは、生活費の補填や今後の生活費のための貯蓄に充てることになるかとは思います。
しかし経済の下支えのためには、「お金を回す」ことが大切です。
金銭的にまだ余裕があるという方は、給付金を全て貯蓄に回してしまうのではなく、「消費」や「投資」、あるいは「寄付」など、有意義な使い道を探してみてはいかがでしょうか。(執筆:AFP、2級FP技能士 青海 光)