新型コロナウイルスの影響は、世界的大企業のみならず地域の自営業者にまで及んでいます。
地域経済を活性化する目的で誕生した「プレミアム商品券」、このタイミングで投入する自治体もあるようです。
今回は、プレミアム商品券のメリットとともに、発売を検討している自治体について紹介します。
目次
プレミアム商品券のメリット

利用者はお得
利用者側のメリットは、なんといってもお得な点でしょう。
後に説明しますが、大阪府守口市では1万円出せば1万5,000円分のプレミアム商品券を購入できます。
還元率にすると33.3%で、クレカはもちろんスマホ決済のキャンペーンをしのぐ高還元です。
お店の売上が増える
お店側のメリットとしては、売上が上がる点です。
利用可能店舗が事前に決まっているプレミアム商品券は、地元のお店にお金を落とすことにつながります。
守口市のプレミアム商品券は、5,000円分が中小店舗専用となっているので、中小店舗は特にありがたいですね。
コロナの感染拡大防止になる
買い物のために遠出をすると、買い物先で感染するかもしれませんし、無症状の感染者が買い物先で感染を広げるかもしれません。
プレミアム商品券は地域内限定ですので、越境することによる感染拡大を防止できます。
コロナ支援のプレミアム商品券を紹介
ここでは、コロナ対策としてプレミアム商品券を発行する(発行した)自治体を、その内容とともに紹介します。
神奈川県川崎市:1万3,000円分を1万円で販売

神奈川県川崎市では、1冊1万3,000円分の「川崎じもと応援券」を1万円で販売します。
特別定額給付金の給付に合わせて、市内在住・通勤・通学者を対象者として、市内店舗などで窓口販売を行う予定です。
先着87万部、発行総額約113億円限定で、1人5冊まで購入できます。
長崎県壱岐市:8,000円分を5,000円で販売

長崎県壱岐市では、1セット8,000円分のプレミアム商品券を5,000円で販売しました。
こちらのプレミアム商品券は、市内タクシー料金の支払いにも利用可能です。
5月7日より、市内に住民票がある人を対象者として、商工会窓口・役場などで窓口販売を行い、第1弾は5月14日に完売しました。
発行総額は4,000万円で、1人4セットまで購入できるものです。
また、同居家族の分もまとめて購入可能です。
購入の際は、本人確認書類が必要でした。
和歌山県白浜町:1万3,000円分を1万円で販売

和歌山県白浜町では、1セット1万3,000円分のプレミアム商品券を1万円で販売しました。
こちらのプレミアム商品券は、加盟店305店舗で7月31日まで利用可能です。
5月8日10時~14時に、町内7か所で販売しました。
限定4,000セットで、1人2セットまで購入できます(同伴の中学生以下の子ども分は購入不可)。
大阪府守口市:1万5,000円分を1万円で販売
大阪府守口市では、1セット1万5,000円分の「守口市スーパープレミアム付商品券」を1万円で販売します。
こちらのプレミアム商品券は、
・ 市内中小店のみで利用可能:5,000円分
という内訳です。
6月下旬をめどに、市内各世帯に1セット購入可能な引換券を郵送し、7月中旬以降から令和3年2月29日まで利用できます。
世帯に中学生以下の子どもがいる場合は、購入可能なセット数が人数分増えます。
お住まいの地域の対応状況は、ホームページや広報紙で確認を
利用者としては、圧倒的な還元率がプレミアム商品券の大きなメリットです。
プレミアム商品券の販売を検討している自治体は、今後ますます増加するでしょう。
お住まいの地域でプレミアム商品券の発売予定があるかは、自治体の広報紙やホームページで確認してください。(執筆者:角野 達仁)