新型コロナウイルス感染症の影響で、宿泊施設、飲食店などで消費されるはずの食品が余り、破棄につながってしまうフードロスが問題になりました。
ネット上ではフードロスを支援する動きがいくつも起こり、アフターコロナの世界でも「フードロス削減につながる買い物」が人々に定着する兆しが見えてきました。
そこで本記事では、日本初・最大級の社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI(クラダシ)」を紹介します。
目次
KURADASHIとは
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KURADASHIは、株式会社クラダシが運営する、売上げの一部を社会貢献団体に寄付する仕組みの通販サイトです。
在庫ロス・フードロス削減に賛同するメーカーから提供を受けた商品を、最大97%オフで消費者(会員)へ販売しており、食品・飲料のほか化粧品や寝具などの生活雑貨も格安で購入できます。
寄付先は環境保護や動物保護の団体、フードバンク支援団体など、全19団体が設定されています。
消費者が買い物をするだけで、自動的に購入金額の一部が寄付に回る仕組みです。
フードロスの原因の1つ「3分の1ルール」とは
消費者として食品を購入するとき、牛乳やパンなど賞味期限が短いものはつい日付を気にしてしまいます。
しかし、カップ麺やお菓子など、賞味期限をそれほど気にせずに購入する食品もあるでしょう。
カップ麺やお菓子、ペットボトルの飲料や加工食品などは、いつ購入しても十分な賞味期限がある状態で店頭に並んでいます。
これは賞味期間の3分の1以内で小売店舗に納品する慣例、いわゆる「3分の1ルール」があるためです。
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たとえば、工場で製造した時点で賞味期限が180日ある食品でも、流通や卸業者の倉庫に保管される期間は必ずあります。
そのうえで、小売りの店頭に並ぶときには、賞味期限が「180日の3分の1」である60日以上残っていないと販売できないという商慣習があるのです。
これは法律で義務付けられたものではなく、製造業・卸売業・小売業の間で独自に決められていた慣習で、賞味期限の残りが3分の1を切った商品は、店頭から撤去して破棄されてしまうものも多いのです。
農林水産省はこの商慣習を見直すよう推進しています。
しかしメーカーや小売店側の、「ブランドイメージを守りたい」、「食品衛生リスクを最小限にしたい」といった思惑もあり、全国での見直しには時間がかかると思われます。
3分の1ルールにとらわれないKURADASHI
たとえば牛乳やパンなど、賞味期限が短い食品であれば「少しでも期限が長いものを」と思うのも無理はありません。
しかし、1~2週間以内に食べてしまう予定の商品を買うときに、「賞味期限が数か月以上残っていないと嫌だ」とこだわる人は少ないのではないでしょうか。
KURADASHIでは「3分の1ルール」にとらわれず、賞味期限の残日数が短い食品も多数ラインアップされています。
しかも、賞味期限が短いことで驚くくらいの値引き率で販売されているのです。
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また、すべての食品に賞味期限が明記され、期限が間近に迫っているものには注意書きも表示されているため、消費者は自分で「これくらいならいいだろう」、「これは短すぎるからやめておこう」と判断して商品を購入できます。
送料がお得になるプレミアム会員システム
KURADASHIは、無料の会員登録で利用可能です。
ただし、購入時の送料は1商品ごとに550円かかってしまいます。
たとえば一度に3種類の商品を購入したときは、550円 × 3種類 = 1,650円が送料として必要です。
そんな時は月額550円のプレミアム会員に登録すると、どの商品を何個でも・何回でも送料無料で購入できます。
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月に1回以上KURADASHIを利用する人には、とてもお得になるシステムですね。
フードロスの削減&お得を同時にかなえよう
いつもの買い物先を少し変えるだけで、自動的にフードロスの削減や社会貢献に役立つのはうれしいものです。
しかも、いつもよりお得に商品が購入できるとなったら、利用しない手はありません。
KURADASHIをはじめ、「フードロス削減につながる買い物」を日々の行動に取り入れてみるのはいかがでしょうか。(執筆者:久慈 桃子)