「子どもが将来、お金で苦労しないように、親にできることとは何だろう?」
本当はとっても大切にもかかわらず、学校では教えてもらえない「金銭教育」です。
家庭でできる最適な方法の「お小遣い」を使ったマネー教育は、楽しめると継続率が格段に上がります。
マネー感覚を磨くため、「継続」は重要な要素です。
そこで今回は、親子で楽しんでお小遣いを続ける方法をお伝えします。
目次
「おてつだい報酬」のすすめ

子どもの金銭教育に最適な「お小遣い」ですが、いきなり「はい、おこづかいね」とお金をポンと渡すのはおすすめしません。
なぜなら、貴重なマネー教育のチャンスを失うためです。
たとえば、
↓
2. 欲しいものができて困る
↓
3. 「おこづかいが少ないせいだ」と思ってしまう。
という危険性があります。
お金がなぜやってくるのか理解できないためにおこってしまう悲劇です。
そこでおすすめなのが、「おてつだい報酬制」です。
子どもがお金を手にする1番最初を「おてつだい報酬制」にすると、
・ より一層お金が欲しかったら、喜んでもらえることをする
という、ビジネスの基本を肌で学べるメリットがあります。
さらに「おてつだい報酬制」を親子で楽しめると、
・ 親は家事が助かる
と、親子が「WIN-WIN」の関係を築けます。
楽しむコツ1:夢をふくらませる

子どもはワクワクする事に対してエネルギーを全力投球です。
子供に
と問いかけると子供は、
「お菓子」
「ふでばこ」
口々に、高いものも、安いものもごちゃ混ぜに答える可能性が高いです。
金銭感覚がないので、たいていごちゃ混ぜになります。
このとき、とても重要なのは、子どもの意見をすべて肯定することです。
筆者の場合は、「キャラクターの文具セットは買える?」と聞かれました。
全部そろえると、4,000円位かかります。
そこで、「買えるよ。おこづかいを貯めたら、かならず買えるよ」と答えます。
「自分の行動によって、夢がかなう道がある」ということを知るのは、とても重要だからです。
明確なイメージが頭に浮かんではじめて、「じゃあ、頑張ろう」となります。
小学校低学年までは、特にその傾向が強いです。
いよいよ、おてつだいスタートです。
楽しむコツ2:心底助かり、任せられる家事を選ぶ

おてつだいは、「親自身が心底助かり、かつ、任せられる家事」を選ぶのが大切です。
なぜなら、心底助からずおままごとで終わってしまうと、親の本気度が続かず挫折するためです。
また、任せられず付きっきりでも、親の時間が足りずに挫折してしまいます。
筆者の失敗談と現在
昔、おてつだい報酬制にチャレンジした時のことです。
小さい子にもできることをと思い、「玄関の靴をそろえる」というおてつだいを10円でしてもらうことにしました。
最初は 良かったものの、筆者自身があまり助からないので親のモチベーションが下がり、続きませんでした。
失敗の経験を生かして、今は「心底助かる」家事を頼んでいます。
親が心から助かると、報酬を渡すときに心底「ありがとう」と言えます。
お手伝い例1:ゴミを収集場まで運ぶ
【ゴミ1袋につき10円】… マンションや収集場が遠いなどの場合、助かります。
お手伝い例2:ポストの郵便物を取ってくる
【1回10円~20円】… わざわざ取りに行く手間がはぶける
お手伝い例3:テーブルをきれいに拭く
【1回10円、ピッカピカなら加算あり】… 小さいタオルを渡すとキレイにできて親も助かる
お手伝い例4:子どもの洗濯物を畳んでもらう
【1人でできるようになれば、洗濯1回分につき20円~加算もあり】… 何度か教えたら出来るようになり、親も助かる。
自然と家事にかかわりマネー感覚を養おう
「ああ。助かった。ありがとう」と、感謝の気持ちとお金をセットで渡すことで、お互いのモチベーションが上がります。
子どもも、「よっしゃー!文具セット買うぞー」と毎日ワクワクしてお手伝いをします。
今回紹介した報酬制は、こうして毎日家事とお金に自然に関わりながら、マネー感覚を養うことができるのでおすすめです。(執筆者:産業カウンセラー・子育てアドバイザー 安藤 環)