節約の相棒「マイボトル」をすでに使っているという人も多いと思います。
けれど、
「どれくらい節約効果があるのかしら」
「そもそも何を飲んだらいいの」
という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
ここでは管理栄養士の筆者が、これらの疑問にお答えします。
これを知ればマイボトルと市販飲料を使い分けることができて、ムダな出費がなくなります。

目次
マイボトルのサイズと価格
マイボトルの価格はメーカーや機能によってもさまざまです。
筆者が調べたところ以下のようになりました。
500ml:2,000円前後
350ml:1,500円~2,000円
120ml:1,000円前後
・ コンビニコーヒーが100円
ですので、毎日使うのならすぐにもとは取れてしまいます。
飲み物の原価を知ろう
あなたは自分の家の水の値段を知っていますか?
水道料金は自治体や使用料によっても変わってきます。
例えば東京都水道局平成24年度生活用水実体調査によりますと、
ペットボトルで水を買うと500ml入りで100~120円くらい
なので、
価格は約1,000倍にもなります。
ちなみに一般的な嗜好飲料の原価は以下の通りです。
麦茶:約15円
緑茶:約18円
※全て500ml
水ほどではありませんが、自分で用意すれば1~7割程度の費用ですむことがわかります。

マイボトルはいくら節約できるのか
1か月間、平日は毎日、緑茶500mlを飲む場合で見てみましょう。
マイボトルの場合:マイボトル代2,000円+(緑茶代18円×20日)=2,360円
マイボトルはペットボトル飲料を買うのに比べて、840円の節約ができます。
しかも、次月以降ボトル代はかからないためさらに節約でき、
普段の飲み物はマイボトルで用意すると、圧倒的な節約効果が生まれます。
マイボトルのおすすめの中身
飲み物を飲む目的によって、おすすめは変わってきます。
リフレッシュや休憩のためのティータイム用であれば、あなたが好きな飲み物が1番です。
いわば心の水分補給ですので、あなたの心が喜ぶものにしましょう。
しかしこれからの季節は特に汗をかくので、体のための水分補給も重要です。
こちらは選ぶときに気をつけてほしいことがあります。
カフェインは利尿作用があり、それだけを飲むと脱水を起こしやすくなります。
また砂糖を飲み物でとると血糖値の乱高下が起きやすく、体に負担をかけるのです。
そこで1番のおすすめは水です。
体にもっともなじみやすい飲み物です。
という人はレモン水や麦茶、ハーブティなどがおすすめです。

スポーツドリンクや経口補水液は常飲しない
スポーツドリンクも経口補水液も、どちらも軽度の脱水症状の改善に有効な飲み物です。
具体的には
・ 嘔吐
・ 発熱による脱水症状
・ 1度に大量に汗をかいたときにおこる脱水症状
・ 高齢者が十分に食事をとれないときにおこる脱水症状
などがあげられます。
つまり普段の生活では必要ありません。
習慣的に飲み続けると、血糖値の乱高下をおこしやすく、肥満や糖尿病につながることもあります。
脱水症状が起きている目安としては以下の通りです。
・ 口の中が乾燥する
・ 爪を押してから色がすぐに戻らない
・ ボーッとする
・ うつらうつらする
・ めまい
・ ふらつき
・ 手足が冷たい
このような症状がみられたら、涼しい場所でスポーツドリンクや経口補水液を飲み、安静にしましょう。
必要な時に必要なものをとれるといいと思います。

マイボトルを使って夏も節約しよう
・ 500mlのペットボトルを毎日買うことに比べると、マイボトルでは1か月で840円の節約になる
・ 夏のオススメの飲み物は水
・ 経口補水液やスポーツドリンクは状況に合わせ使う
以上のことをお伝えしました。
マイボトルと市販飲料をうまく使って夏も節約しましょう。(執筆者:栄養士・管理栄養士 小原 水月)