先週は、前週の調整の雰囲気から一転、反発するも一日の反発となり、その後揉み合う形となった流れをそのまま継続して、同じ値幅でもみ合いを継続して約2週間を狭いレンジで日柄調整することとなりました。
概ねこのレンジがBOXの上値と下値で、この上値と下値の外側に、私がBOXと考える上での上限(6月9日高値2万3185円)と下限(6月5日安値2万1529円)が存在し、方向感を出す(BOX離れ)前の充電をしているような値動きとなっています。
このような狭いレンジが一定期間続いたのちに動きが始まる可能性は高く、その動きが上となるか? 下となるか? に関しては断定できないものの、現状は上昇トレンド中のもみ合いなので上放れの可能性を持ちつつ、下も警戒というところで動き出すのを待つ状況です。
ただ上記にも書いた通り、この後の上下どちらでも動きだしたときに大きく動く可能性があるので、今のもみ合い中の仕込み(「建玉」)はとても大事であると考えます。
私的には、将来的には下がるという事を申し続けてきていますが、現状は上昇トレンドを維持はしているのでトレンドに100%逆らう事はしないで、細かく上げに関しては利食いで、下げに備えた仕込みは継続という対処をしています。
目次
IMFが警告的なニュース
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しかし、私が記載し続けてきた「実体経済と世界的な株価が高すぎ乖離が起きている」という件に関して、IMFが警告的なニュースを出しました。
基本的に誰もが理解していることですが、世界金融の中心のIMFが発信しているという事が、今後どの程度影響してくるのか? 見極めにはなるものの、現実問題は世界規模で今回のコロナ対策として640兆円の財政出動をしているにも関わらず、コロナの終息は見えません。
実体経済の上向きも見えてこない現状で、640兆円という途方もない債務がどこに使われどのような効果を生むのか? 未来には答えが出ることと思いますが、今現在は見えてこないのが現状です。
そんな中、日経平均株価はレンジ内ではあるものの、押すタイミングの時はコロナ第二波や、コロナの世界的な新たな感染拡大などを後出しのような理由で株価が押してきていますが、前回記載した通り、ただの拡大レベルでは、大きく押す(BOX下離れ)きっかけにはなりにくく、BOX内での押す理由レベルとなっています。
しかし、この第二波なのか? 第一波継続中なのか? はわからないですが、もし再度都市封鎖などの経済活動の停止を世界的に進めたときは、あからさまに実体経済の下押しが見えることで、下離れのきっかけになるとは思いますが、現状ではある程度の感染拡大は許容範囲内とした世界的な政策となっております。
経済優先というのが現状であることで、実体経済の悪化が浮き彫りになるタイミングまでは上げ下げが続き財政出動による景気回復期待の上げの方に現状は分があると考えます。
私の中では、4月から6月の第一四半期の決算発表で実体経済が見えてくるかなと考えてきましたが、ここの決算発表でも2021年3月末の事業計画が出されないということもあり得る状況が見えてきたことで、最悪10月末までうやむやに進む可能性が出てきています。
そうなるとアメリカの大統領選の行方と、日本国内は解散総選挙の可能性が出てきていることで、コロナ問題よりも政治というように目先がうやむやになる可能性も出てきました。
もちろんあくまで私の妄想の範疇なのでどうなるか? は時間の経過とともに見えてくると考えます。
そして、米国の動きでは200円ほどの押しで週明けとなることが想定され、25日線を維持されるか? がポイントになってきます。非常に週明けの陽線・陰線に注目です。
現状分析
5日線
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向きとしては波打ちしながら上げてきましたが、先週は即下向きとし、再度、上下上と小刻みな動きの一週間となり、膠着感の最終系のように思えます。
位置も下から上に出て、再度下に入り週末は終値が上で引けました。目まぐるしい動きです。この動きから方向感なしというのは誰が見てもわかる動きと考えます。
25日線
上向きを維持しつつ、位置も上をキープしていますが、久しぶりに25日線にタッチしてきました。週明け、上を維持できるか注目しつつ、割り込んだときに25日線の向きが変わるかも注目していきたいと思います。
75日線
向きは上向きで上への乖離を維持しています。
移動平均線全体としては、方向感を示す形には無いと考えます。
トレンドライン
目先は、先週火曜の高値の横軸と、木曜の安値の横軸を上下の抵抗線として、その外側が、6月9日の高値と6月15日の安値の横軸がBOXの上限下限のラインと考えます。
そして切上がりのラインとして意識してきた3月19日と5月15日の安値を結んだラインは割り込むものの、方向感を示さなかったことでリメイクとして3月19日と6月15日の安値を結んだラインを週明けは意識し、ここはサポートラインとして機能していますが、週明け割りこんで始まる公算が高く、その後の陽線・陰線を意識したいと思います。
さらに同じ位置に25日線があり、ここに対する株価の絡みに注目です。
BOX下限から下離れしたときに関しては、2万1000円近辺の7月25日から26日にかけて空けた窓を抵抗線として意識したいと思います。
上に関しては、今年の高値の2万4000円前後が最大の上値抵抗線と考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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上方シグナル点灯中で、強い状態が維持されているものの、週明けの一週間後半から翌週にかけて今のレンジで動いた時には、遅行線が日々線に絡まることで動きが出ると想定します。
ボリンジャーバンド
バンドが収束しており、今後拡大に向かうのか? 波打ちに向かうのか? 注目です。
拡大に向かうときは、+-2σから終値で飛び出すことが重要です。
現状は狭まるTPラインと+1σのレンジで推移し、上下どちらに飛び出すか? 注目です。
スローストキャスト
2本のラインが下げ切らずゴールデンクロスし、上げきらずデットクロスとなっていることで方向感が乏しい状況です。
そんな中、週末再度上げ切らずデットクロスしそうな雰囲気を出しており、方向感を示すには時間がかかりそうな形状です。
総合判断
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トレンドは上昇を維持しつつ、ここ2週間は日柄調整としており、
方向感が出る直前にいるのかなと考えます。
したがって現状は、方向感が出るまで仕込んで待って、反対玉はレンジから飛び出したら即ロスカットとする準備をして待つという状況と考えます。
非常に難しい局面ですが決めて動く分には、ただ待つだけのタイミングと考えます。(執筆者:城 晶子)