コロナの影響は、わたしたちの予想を遥かに超えてきました。
そのような状況下で、除菌や消毒といったコロナ予防策にお金を投じる割合が増加しています。
車を使う機会が増えるととまめに車内を消毒したいものですが、経済的な不安を拭えないままに安易にお金を使うことに躊躇してしまうのも現実です。
今回は、節約と車内消毒を同時にできる方法を徹底解説していきます。

目次
お金のかかる車内除菌
車内は、細かな部分が多いため掃除をするのも大変です。
業者に委託した場合、
・ 4列シートのクリーニングだけで平均2万円
・ 車内全体のクリーニングとなれば普通車で4万円~5万円超
もちろん、プロの手にかかれば妥当な値段です。
しかし、料金の大半は手間賃であり、クリーニングに用いられる材料などはわたしたちの手に入るものばかりです。
これらの材料を揃えて、車内除菌・清掃のポイントを抑えておけば自分でできるので手間賃をかけずに車内清掃が可能です。
車内清掃に必要なアイテム
車内の除菌・清掃には意外とお金がかかりますが、プロが使うものに特別なものはほとんどありません。
自分で車内を除菌・清掃をするために必要なアイテムを挙げていきます。
1. 家庭用漂白剤(薄めたもの)
家庭用漂白剤には塩素系と酸素系がありますが、塩素系が効果的とされています。
必ず薄めたものを使用してください。
水との割合は、500mlのペットボトルに対してペットボトルのキャップ1杯分の漂白剤が適量です。
2. 車専用の除菌グッズ
カー用品には、除菌スプレーや除菌シートなどの掃除グッズが多数あります。
除菌グッズによって効果の違いは多少ありますが、必ず車専用の除菌グッズを使用してください。
3. ウエスや柔らかいタオル
除菌スプレーや薄めた漂白剤などを車に直接かけるとシミや色あせの原因になるだけではなく、噴霧の勢いでウイルスを拡散してしまう危険性があります。
そこで、直接スプレーするのではなく、ウエスや柔らかいタオルに一度含ませてから、各所に分けて使いましょう。
4. 掃除機

単純に拭き取るだけでは掃除とは言えません。
細かな埃やゴミを掃除機で吸い取ってから、除菌グッズを使うようにしましょう。
コイン洗車場にあるような車専用の掃除機がおすすめですが、ハンドクリーナーでも十分に効果はあります。
5. 消毒用アルコール
清掃・除菌が完了したらアルコール消毒をしていきます。
「アルコールが強いほど効果がある」と考えてしまいますが、消毒用アルコールは70%という数字をチェックして購入してください。
「100%の方が効果的なのでは?」という人がいますが、アルコールは揮発性があるため消毒には70%が最適です。
これらの商品は、全て数千円で購入可能です。
業者に依頼すれば数万円単位の清掃・除菌も、自分ですることで、数万円の節約になります。
注意点
節約したいからといって住居用の清掃グッズを使用するのは控え、必ず車専用のものをそろえてください。
また、手袋やマスクも必ず着用して取り掛かりましょう。
車内清掃・除菌の注意点
道具がそろえばあとは掃除と除菌ですが、そのやり方にはいくつかの注意点があります。
注意1:レザーシートなどは革専用を使う
レザーシートなど革を使った車内は、自分で清掃・除菌をするにはハードルが高いと言えます。
どうしても行いたい場合には革専用の道具やスプレーを使いましょう。
注意2:必要以上にスプレーなどを散布しない
スプレーの量に比例して効果が出るわけではありません。
湿気やサビ、シミの原因になるので必ずウエスなどに含ませてから薄く塗るようにしましょう。
せっかく自分で除菌しても、車を傷めてしまってはどうにもなりません。
正しい掃除・除菌方法で車内をキレイにしてください。
手間はかかるが、節約にはなる

車内清掃は一見すると家の掃除と変わらないイメージがありますが、細かな部分があることや繊細な部品が使われていることで手間がかかります。
しかし、コツさえしっかりと掴めば、自分でも清掃・除菌や消毒までできるのです。
業者に依頼すれば数万円かかる車内清掃・除菌も自分で行えば数千円で済みます。
自分で定期的に掃除や除菌・消毒をすることで、車内を常にキレイな状態に保てます。
外出を控えているこの機会に自分で車内清掃・除菌≒コロナ除去対策をしっかりとしてみましょう。(執筆者:自動車会社経営25年 河野 みゆき)