筆者の住む街は、最寄り駅から徒歩圏内に9件のスーパーがひしめく「スーパー激戦区」です。
激しい競争のあまり、雨後の筍のようにできてはつぶれてを繰り返しているのかと思いきや、1度開店したらどこも10年近く地域に根差して営業を続けています。
この共存を可能にしている理由を分析してみると、それぞれのスーパーの「得意分野が異なること」に気づきました。
今回は、スーパーの得意分野の違いとは何かについて解説しながら、安くて新鮮な食品を効率よく手に入れる「新しいスーパーはしごのカタチ」も紹介します。
※記事内の価格は全て税抜きです。
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目次
スーパーの得意分野とは
筆者の住む街のスーパー9店舗の特色を分析してみると、以下のように得意分野がばらけていました。
B店:JAの直売所、野菜の鮮度と安さが群を抜いているが、品ぞろえは日による
C店:野菜が安い、駅直結、総菜が安くておいしい
D店:果物が安くて甘い、糖度が表示してある
E店:肉が安くて高品質
F店:老舗の全国チェーン、PB商品が高品質
G店:大手スーパー系列の小型店舗(コンビニ程度の広さ)、コンパクトで便利
H店:加工品が常時どこよりも安い
I店:特売日に高品質な生鮮を激安で販売する、チラシを大きく打つ
売り方にも特徴があり、特売日がばらけている
また売り方にもぞれぞれ特徴があり、3つのタイプに分けられます。
2. メリハリタイプ:特売日に非常に安くて高品質なものを売り出すが、平時はエコモードで営業する
3. ハイブリッドタイプ:いつ行っても安いが、さらに特売も行う(ただし、得意分野以外には手を出さない)
2 と3 の特売日で「まとめ買い」をして、1 で足りないものや常時ないと困るようなスタメン食材(牛乳、パン、卵、チーズ、豆腐、納豆、お菓子、酒など)を買うと、常にお得な日に買い物ができます。
月:タイプ2 でまとめ買い
木:タイプ3 でまとめ買い
土:タイプ1 で加工品中心にまとめ買い
このように1週間かけて、地域のスーパーを戦略的にはしごすると、効率よく買い出しできます。
買い出し日以外にどうしても足りないものが出てきた際には、前述のG店のような小型店舗を利用し、ピンポイントで調達するとムダ買いを防げます。
関東のおすすめスーパー4つ
では、関東地方にあるおすすめのスーパーとその特色を紹介します。
1.「ロピア」肉が安くて美味しい
ロピアは東京、神奈川、千葉、埼玉に51店舗(2020年7月時点)を展開するスーパーです。
もともとは精肉店としてスタートしているため、高品質な肉を安く提供しているのが特徴です。
国産の鶏ささみが45円/100g、胸肉が39円/100gなど、破格の安さです。
ハムやベーコンも大容量で安くて美味しく、品数が豊富です。
味付け済の肉パックも多数販売されているので、時短料理をしたい人にも便利です。
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2.「オーケー」加工品が常時どこよりも安い
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オーケーは東京、神奈川、千葉、埼玉に126店舗(2020年7月現在)を展開するスーパーです。
全体的に安いのですが、特に加工品がとても安いです。
アイスクリーム、お酒、お菓子、チーズ、ヨーグルト、牛乳、麦茶パック、食パンなど、日常的に欠かせない食品を買うのに重宝しています。
オーケーオリジナルのピザは、直径30cmの特大サイズなのに456円とワンコイン以下で買えるため、休日の昼食時には売り切れてしまうほどの人気があります。
また49円のおにぎりもあり、ちゃんと具が入っていてお米もおいしく、これで49円とは信じられないクオリティです。
3.「ビッグヨーサン」生鮮が安い
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ビッグヨーサンは、横浜市を中心に9店舗を展開するスーパーです。
肉、魚、野菜が安く、なおかつ鮮度が良いのが特徴です。
特にお刺身用マグロやブリなどの柵は、あぶらの乗りがよく、身が引き締まっていて、くさみの全くない、おいしいものが破格で販売されています。
不定期にマグロの解体ショーなどのイベントも開催しています。
お刺身に自信があるので、総菜コーナーのお寿司も安くておいしいです。
サケやぶりなどの魚の切り身は、500円パックに身の厚いものが5~6切れ入っています。
家庭の冷凍庫で保存して、解凍して焼いても臭みがないのがうれしいです。
野菜も大容量なのにちゃんとおいしいので、家計には助かります。
4.「まいばすけっと」ちょっとの買い足し用でムダ買い防止
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まいばすけっとはイオンが運営する都市型の小型スーパーです。
東京・神奈川に約750店舗あり、お店の面積は少し広めのコンビニ程度で、都市部では100m置きに点在しているのをよく見かけます。
小型でも生鮮から加工品まできちんと扱っていて、イオンのPB商品も置いてあるので、コンビニのように割高な印象はありません。
大型店で買い出しをしていても、どうしても足りないものは出てくるので、ちょっとの買い足しにはこちらを利用します。
仕事帰りに、必要なものだけを毎日ちょっと買う、という買い物スタイルの人にも適していると思います。
自分にあったスーパーはしごプランで節約
スーパー激戦区では、それぞれのスーパーがしのぎを削りながらも、お互いをつぶし合わないよう絶妙なバランスで共存が図られています。
それはスーパーの経営者や従業員だけでなく、地域の消費者にとっても良い環境だと言えます。
スーパーごとの得意分野や特売日をうまく組み合わせて、あなたに合ったスーパーはしごプランを組んで節約に励んでください。(執筆者:石田 彩子)