2020年9月から本格始動する「マイナポイント」に登録すると、25%分(上限5,000円)のポイントが還元されます。
ポイントを多く獲得したいという人が考えるのは、「マイナポイントの二重取り」ではないでしょうか。
今回は、マイナポイントの二重取りができるかどうかを中心にいろいろと解説しましょう。
目次
マイナポイントに登録できる決済サービスは、1人1つのみ

マイナポイント事業は、マイナンバーカードを持っている人なら誰でも利用可能です。
自分のクレジットカードを持っていない人でも、自分用の家族カードを作ってもらえばそれを決済サービスとして登録できます。
ただし、マイナポイントに登録できる決済サービスは1人につき1つのみです。
一度登録すると後から変更できないので慎重に選びましょう。
出費を抑えつつマイナポイントを効率よく獲得するには、1回の支出で2つのマイナポイントを獲得できる「マイナポイントの二重取り」ができればベストです。
果たしてそのようなことが可能なのでしょうか。
Aさんの楽天カード、Bさんの楽天ペイ(アプリ決済)をマイナポイントに登録した場合で考えてみましょう。
プリカ・電子マネー・スマホ決済は、本人名義以外のクレカからのチャージ不可

マイナポイントの二重取りで真っ先に考え付くのは、クレジットチャージです。
楽天カードから楽天ペイに2万円チャージすると、Aさんの楽天カードとBさんの楽天ペイ、両方ともにマイナポイントが還元される気がしますよね。
しかし、楽天ペイなどのスマホ決済・プリカ・電子マネーにクレジットチャージする場合には、本人名義以外のクレカからのチャージできません。
一方で、他人名義の決済サービスをマイナポイントに登録することは、基本的にはできません。
マイナポイント事業に関する特約の第8条(不当な取引その他の禁止行為)にも、その旨が記載されています。
ちなみに、無記名Suicaなどの本人情報が登録されていない電子マネーは、マイナポイントに登録できません。
子供のマイナポイントは、親の決済サービスを登録可能

「基本的には」と断りを入れたのは、例外があるからです。
マイナポイントの公式サイトには、次のような記載があります。
「未成年者のマイナポイントについては、法定代理人名義のキャッシュレス決済サービスをポイント付与対象として申込みできます。」
ピンときた方もいることでしょう。
BさんがAさんの子供であれば、
(1) BさんのマイナポイントにAさんの楽天ペイを登録
(2) Aさんのマイナポイント登録済み楽天カードからクレジットチャージ
(3) Aさんの楽天ペイを利用
という手順を踏めば、マイナポイント二重取りは理論上は可能です。
クレジットチャージは対象外の決済サービスもある

ただし、楽天カードの公式サイトを見ると、マイナポイント対象外として次のような記載もあります。
つまり、楽天カードから楽天ペイにクレジットチャージしても、楽天カード分のマイナポイントは還元されません。
楽天ペイ分のマイナポイントのみが対象です。
仕組み上、マイナポイントの二重取りはできない

マイナポイント付与の補助、事務経費の補助を行う「一般社団法人環境共創イニシアチブ」の公式サイトによると、「単一決済でポイントを多重に取得した」ケースを「不当」としています。
そもそも、マイナポイントの二重取りはできないようになっているのです。
マイナポイント以外のポイント多重取りは可能
マイナポイントの二重取りはできないことが分かりました。
もしかしたら抜け道があるのかもしれませんが、考えるだけ無駄だと言えます。
楽天カード、楽天ペイのいずれかをマイナポイントに登録すれば、25%分のマイナポイントに加えて、最大1.5%分の楽天ポイントが別途還元されます。
マイナポイント関連のキャンペーンを行っている決済サービスも多いので、そちらで多くポイントを獲得する方が簡単です。(執筆者:角野 達仁)
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