2020年ももう半分以上が過ぎました。
上半期のキャッシュレスもいろいろありました。
今回は少し趣向を変えて、2020年上半期のキャッシュレスでインパクトの強かったイベント・キャンペーンを振り返るとともに、下半期注目のキャッシュレスも紹介します。
目次
2020年上半期、筆者的にすごかったキャンペーンベスト3
まずは筆者の独断と偏見で、2020年上半期にすごかったキャンペーンベスト3を発表しましょう。
こうして振り返ると、いろいろありました。
第3位:d払いの+50%還元キャンペーン

第3位に入ったのは、d払いの50%還元キャンペーンです。
+10%還元、+20%還元というキャンペーンを頻繁に実施しているd払いですが、対象店舗を絞り込んだものでした。
3月12日の1日限定キャンペーンですが、街の加盟店がほぼ全て対象となっているのはパワフルです。
還元上限が1,000ポイントだったので、「2,000円利用したらもう上限で物足りなかった」という人も多かったのではないでしょうか。
還元率はパワフルでしたが、1日限定で還元上限が少ないことから、第3位としました。
第2位:メルペイのメルペイフィーバー&メルペイサンデー

第2位は、メルペイで実施されたメルペイフィーバーとメルペイサンデーです。
メルペイ1周年を記念して、3月1日~3月31日の期間に実施されました。
メルペイフィーバーはコンビニ・ドラッグストアごとに期間・還元率(最大50%還元)・還元上限が定められていました。
3月1日~3月31日の日曜日はメルペイサンデーで、全加盟店で20%還元となります。
全体の還元上限が3,000ポイントなので、ロングランの割には少なかったかもしれません。
第1位:au PAYの5週連続10億円還元キャンペーン

第1位に輝いたのは、au PAYの5週連続10億円還元キャンペーンです。
2月10日~3月29日の5週間にわたって、毎週10億円(最大20%還元)という長期間にわたる高還元キャンペーンでした。
このキャンペーンは、5週間と銘打ってはいましたが、毎週の週初めには10億円に到達してしまい、還元を受けられない人が続出しました。
家電量販店でau PAYを使う人も多かったそうです。
当初は対象だった郵便局が対象外となったり、1日あたりの還元上限が6,000ポイントに設定されたりなど、キャンペーン期間中に条件が目まぐるしく変更されました。
結果的に、au PAYもユーザーも振り回されたキャンペーンです。
2020年下半期に注目のイベント・キャンペーンを予想!
ここからは、筆者の独断と偏見で、2020年下半期に注目のイベント・キャンペーンを大胆予想します。
「Go To」関係のキャンペーン

「Go Toキャンペーン」は、政府が様々な事業者を応援するキャンペーンで、「Go Toイート」は飲食店を支援するキャンペーンです。
先行実施されている「Go Toトラベル」と比較して、地元住民も日常的に利用しやすそうなキャンペーンです。
開始時期は9月以降となりますが、
・ オンライン飲食予約サイト経由で飲食店を予約・来店すると最大1,000円相当/回のポイント還元
・ 登録飲食店で使える25%のプレミアムが付く食事券を発行
などが予定されています。
その場で食べる場合は、予約サイトから予約・来店するだけで1,000ポイントもらえます。
Go Toイートに合わせて、スマホ決済などでは飲食店を舞台に高還元キャンペーンを行うかもしれません。
宅配・テイクアウトでも、プレミアム付き食事券が利用可能となる予定です。
アメックスの高還元キャンペーンは続く
何度か紹介させていただいていますが、下半期もアメックスの高還元キャンペーンには注目です。
2020年上半期だけ見ても、アメックスではこれだけの高還元キャンペーンを実施してきました。
・ Yahoo!ショッピングで20%キャッシュバック
・ スタバで16%キャッシュバック
・ スーパーで20%キャッシュバック
・ ドンキで10%キャッシュバック
・ Amazonで20%キャッシュバック
・ 地域のお店で30%キャッシュバック(9/24まで実施中)
下半期もこの動きは変わらないでしょう。
キャンペーンによって対象カードが異なり、多くはオファーが来ないとキャンペーンに参加できません。
ログインして、「アメックス・オファー」のチェックを忘れないでください。
d払いとメルペイ(メルカリ)の関係がさらに強固に
d払いとメルペイ(メルカリ)の関係がさらに強固になることが予想されます。

2020年9月初旬より、d払いとメルペイのQRコードが共通化される予定です。
これにより、利用者は加盟店が増え、加盟店は導入コスト軽減と導入効果の向上が期待できます。
これ以外にも、d払いとメルペイの間ではポイント・残高を相互の自由に利用可能です。
7月31日まで、dアカウントでメルカリを利用すると+20%のdポイントが還元されるキャンペーンを実施しました。

8月の金土曜日は、メルカリでd払いを利用すると最大+10%還元というキャンペーンも実施中です。

今後も、d払いとメルペイは統合も視野に入れつつ、関係をさらに強固にしていくでしょう。
金融サービスブランドが統一される「PayPay」

Zホールディングス株式会社およびZフィナンシャル株式会社は、2020年秋以降に金融サービスブランドを「PayPay」に統一します。
・ヤフーカード → PayPayカード
・ジャパンネット銀行 → PayPay銀行
などと変更予定です。
ブランド統一を記念して、PayPayカード・PayPay銀行では何らかの大規模キャンペーンがあるかもしれません。
また、PayPayカードはスマホ決済サービス「PayPay」との相性が改善される可能性があります。
現在のところ、ヤフーカード → PayPay残高へのクレジットチャージではポイントが付きませんが、PayPayカードではポイント還元が復活するかもしれません。
そして、スマホ決済「PayPay」は10月5日に2周年を迎えます。

1周年記念では、20%還元などのキャンペーンを実施しました。
1周年記念ではアクセスしにくい事象が発生し、3密回避の観点からも2周年記念は数日間行われるのではないでしょうか。
ブランド統合のタイミングとも重なることから、期待できます。
政府が動くキャンペーンに注視
個別のキャッシュレス決済ではなく、上半期にはキャッシュレス還元事業がありました。
それに引っ張られる形で、キャッシュレス決済も様々なキャンペーンがありました。
下半期のけん引役は、マイナポイントと「Go Toキャンペーン」でしょう。
マイナポイントは1つしか選べず、長期間続くとは思えませんが、Go Toは期待が持てます。
Go Toイートでは、スマホ決済あたりが盛り上がりそうです。
トラベル・イート以降もさまざまなGo Toが控えていますので、準備を整えて待ちましょう。(執筆者:角野 達仁)