節約をどんなに頑張っても、思うように貯金を増やせないことがあります。
それは、ムダ遣いや家計管理に原因があるのではなく、「貯め期」ではないことが関係しているのかもしれません。
長い人生のなかには、貯金をしやすい「貯め期」と貯金をしづらい時期があります。
「貯め期」に集中してお金を貯めておくことで、支出が多いときにも乗り切ることが可能です。
そこで今回は、「貯め期」がいつなのかと、「貯め期」に効率よく貯金をするコツを紹介します。

目次
人生の「貯め期」は4回ある
長い人生のなかで、お金を貯めやすい時期「貯め期」は最大で4回あります。
1回目:結婚して夫婦2人暮らしの期間
1回目は、結婚をしてから子どもが生まれるまでの夫婦2人で生活している時期です。
夫婦2人なので子どもがいる世帯よりは生活費も抑えやすく、支出も少なくて済みます。
また、子どもがいなということは、共働きもしやすい環境であるとも言えます。
正社員にせよパートにせよ、2馬力で収入を得られるわけです。
夫婦それぞれに収入があると、貯金に回すお金を増やしやすくなります。

2回目:子どもが幼稚園・保育園に通うまでの期間
子どもが生まれて、幼稚園や保育園に通いだすまでは、思ったほどお金がかからない時期です。
食事量も大人ほど多くはないので、毎月必要な支出は、おむつ代やミルク代、衣服代程度です。
家で過ごすことが増えるために水道光熱費は上がりますが、保育代や教育費と比べればまだまだ少額です。
3回目:幼稚園・保育園(3歳児クラス以上)から小学校に通うまでの期間
以前は、幼稚園・保育園に通う時期は保育料がかかることからお金が貯まりづらい時期でした。
しかし、2019年10月から始まった「幼保無償化」により保育料が無料になったことで、3回目の「貯め期」になったのです。
幼稚園や保育園で無償化対象となるのは純粋な保育料だけなので、バス代や給食費、父母会費などは別途かかります。
それでも月々の支出は1万円程度に収まることがほとんどです。
無償化にならなければかかっていたはずの保育料を貯金に回すことで、無理なく貯蓄を増やせます。

4回目:子どもが学校を卒業してから親の定年までの期間
人生4回目の「貯め期」は、子育てがひと段落し、教育費がかからなくなってからです。
子どもが学校を卒業して自分たちが定年を迎えるまでの間は、収入も得ながら支出も減らしやすいので貯金をする絶好のタイミングです。
ただし、子どもが生まれたときの年齢や、進学先によっては4回目の貯め期がなかったり、短期間になってしまったりする場合もあります。
【貯め期別】貯金を増やすコツ
貯金をしっかりと確保するには、「貯め期」に支出を増やしすぎないことが重要です。
「貯め期」別に、貯金を増やすコツについて以下にまとめました。

「貯め期」によっては、かさみやすい支出はあります。
そういった1つ1つの出ていくお金を最小限にすることが、貯金を増やすポイントです。
このほか、
・ 余ったら貯めるのではなく「先取り貯金」でしっかりと貯める
・ 貯金は目標金額と期間を決める
など、基本的な貯金のコツもおさえていけば、計画的に貯めることができます。
「貯め期」を意識して家計管理
子どもがいる家庭でも、人生のなかで「貯め期」は4回もあるのです。
お金を貯めやすい時期に支出を増やさないようにしっかりと家計管理すれば、無理なく貯金を確保できます。(執筆者:三木 千奈)