このような経験はないでしょうか。
支出の残りを貯金しようと思っても、つい使いすぎてしまい、お金を貯めるのが難しいです。
今回の記事では、確実にお金を貯める方法を3ステップでご紹介します。
「貯金は難しい」、「貯金は切り詰めないとできない」と思いがちですが、給与額を把握し、無理のない貯金計画を実行すれば、誰でも簡単にお金を貯められます。

目次
自分の給与額を知る
貯金計画を立てる前に、まず自分の給与額を把握することが大切です。
自分がいくらもらっているかを知らないと、貯金計画を立てられません。
毎月の給与明細書には必ず目を通しましょう。
固定残業代制などで、毎月の給与には変更がないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、給与額はわずかながらも変動しています。
給与明細書で変動がある項目
【基本給】:昇給や降給により変動する。
【時間外手当】:残業時間や休日出勤時間帯の有無によって変わる。
【健康保険料、厚生年金保険料】:年に1度(9月)見直される。
しかし、給与額が大幅に変動した場合、他の月に見直されることもある。
【雇用保険料】:月々の支給額によって変動する。
【所得税】:支給額から社会保険料を引いた金額に課税されるため、毎月一定ではない可能性がある。
また、年末調整後に税金が還付される場合、所得税の支払いはない。
【住民税】:毎年6月に金額が変わる。
その他給与天引きの持株会代や食事代、物品斡旋代等:自分の利用に応じて金額が変わる。
給与明細書の項目は一定額ではなく、変動している項目が多いです。
前月と今月の給与額が異なる場合も少なくありません。
必ず自分の給与明細書はチェックしましょう。
貯金の年間計画を立てる

自分の給与額を把握した上で、自分が貯めたい金額を考え、年間の貯金計画を考えます。
月ごとに貯金額を決めていたのでは、支出に影響されて貯金できない月もあるため、最初に計画を立てることが大切です。
もし、1年間で100万円貯めるならば、1か月あたりいくら貯金しなければいけないでしょうか。
100万 ÷ 12=8万3,333円
年間100万円の貯金をするためには、月々8万3,333円のお金を貯めなければいけません。
しかし、月々8万3,333円は決して小さな金額ではありません。
毎月8万3,333円を貯めるのは厳しい場合、賞与月にまとまった金額が貯められるように計画しましょう。
夏、冬の賞与で合わせて30万円貯金する場合、月々の貯金額を計算してみると、
月々の貯金額が2万5,000円も下がり、実現可能な数字になりました。
1年間の貯金計画を立てて、貯金額を見える化してしまえば、「残ったお金で貯金しようと思っていたら、足りなかった」なんてことも防げます。
貯金計画を実行する
毎月の貯金額を決めた後はコツコツと継続するのみです。
貯金を継続するためには、自動積立機能を利用して、自動的にお金が貯まる仕組みを作りましょう。
繰り返しますが、「支出の残りを貯金する」ではお金は貯まりません。
一度、自動積立機能を設定すれば、後は手間なく、確実にお金を貯められます。
自動積立では、毎月の給与での積立額に加え、賞与月には積立額の増額設定が可能です。
年間の貯金計画で考えた月々の貯金額と賞与月の貯金額を設定するだけで、誰でも簡単に年間の貯金計画が実行できます。
自動積立タイプの商品は定期預金のほか、投資信託もあります。
自分の投資経験やリスク許容度に応じて、積み立てる商品を選びましょう。
貯金には我慢がつきものというイメージがありますが、今回お話しした3ステップを利用すれば、我慢せずにお金を貯められます。
なかなか貯金ができずに悩んでいる方、ぜひ試してみてください。(執筆者:元証券ウーマン 安田 小夏)