家計簿をつけても節約にならなかったという人に、家計簿の振り返りをしていない人が多くいます。
また「食費に気をつけよう」など、大まかな見直しでは節約には効果が薄いです。
そこで、家計簿の振り返りはどのように行うと良いのか、ポイントを押さえて説明します。
家計簿は振り返ってこそ、節約に効果が出ます。
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目次
家計簿を見直すメリット
・ 自分のやりくりが今のままで良いのか判断ができる
・ 自分が頑張って良かった所、悪かった所がわかる
・ 貯蓄目標、これから必要になる出費など、方向性を考えやすい
家計簿をつけていても月の出費を把握するだけの場合、「出費が多かった、少なかった」という点しか注目をしなくなります。
しかし、それのみでは家計簿をつけていても節約の効果がわかりづらいです。
家計簿は見直すことで、どのような点に気を付けなければいけないのか、対策が考えやすくなります。
また、自分が行った節約もどのような効果があったのかがわかり、節約効果を実感できます。
さらに、貯金額を増やすなどの方向性を考えやすくなります。
効果的な家計簿の振り返り方
家計簿の振り返りは、どのように行うと効果的なのでしょうか。
ポイントと一緒にお話します。
1. 季節の変わり目には振り返りをする
家計簿の振り返りは、月1回行うことがおすすめです。
しかし、月に1回すら厳しい人は、季節の変わり目には振り返りをすることをおすすめします。
季節の変わり目は、衣類など新しい物を購入する機会が多い時期です。
そのため季節の変わり目、特に「新しい物を購入する機会が増える月の前」には、家計簿の振り返りを行います。
また季節の変わり目以外にも、「大きな出費を考えている時」にも見直しがおすすめです。
家計簿の状況を見直さないで大きな出費をしてしまうと、後から「買わなきゃよかった」と後悔する事があるからです。
家計簿を見直して、買っても大丈夫だとわかってから購入をすると失敗がなく、安心してお金を使えます。
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2. 良い点、改善点を見つける
家計簿を振り返ってみると、良い点と悪い点を見つけられます。
例えば、「食費を4万円以内に抑える」ことが達成できていたとします。
達成できたならば、自分が気をつけていた節約方法に良い点があったからと言えます。
このように、振り返りをすることで自分の行った節約方法の効果が実感できると、これからも継続していって良いのだと自信がつきます。
また、「衣類にかかるお金が多い」、「娯楽費が高い」など、出費が多い部分もあります。
このような改善が必要な部分については、どのような物を買っていたのかなど、高い出費になった原因を探ってみます。
どうしても必要な出費だったのか、不必要な出費だったかなど、今後の対策を考えるためにも、必ず原因をチェックしておきます。
3. 少し具体的に考える
家計簿を振り返り、改善したい部分が見つかったら、次は対策を考えます。
対策を考える時は、少し具体的に考えることがポイントです。
また、具体的な内容は「自分が少し気をつければできそうな簡単な内容」にすると、実践しやすくなります。
例えば、食費がかかり過ぎていれば、「もう少し食費を抑えよう」と考えますが、この時に
もうひと押し具体的に考えてみます。
「食費を抑えよう」と考えるならば、さらに具体的に
・ 割安なPBブランドの食品を購入する
・ お菓子を買いすぎない
などです。
このように、対策を少し具体的にすることで実行しやすくなります。
また、実行した時の効果の有無や、継続出来なかった時の理由もハッキリしやすいので、次の家計簿の振り返りも行いやすくなります。
4. 対策を意識できるようにする
対策を考えたら意識できるように、自分の目につく場所に表示します。
例えば、対策を紙に書いて冷蔵庫などに貼っておくと、毎日自分の目に入ります。
私の場合は、スマホのメモ帳を毎日使うので、対策はメモ帳に記入しています。
家計簿の開いた欄に対策や反省を書く人もいますが、毎日家計簿を書かない人の目には入りづらいです。
自分が毎日必ず見る場所に対策が書いてあれば、自然と意識します。
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5. 対策を実行してみる
対策を立てたら、実行してみましょう。
思ったよりも続けられた、効果があった内容もあれば、続かなかったなどさまざまな結果が出ます。
対策を実行した結果は、次回の家計簿の見直しの時に振り返ります。
効果があれば来月も続けても良いですし、さらに良い対策が浮かべば、新しい対策を実践してみるのもおすすめです。
逆に、続かなかった対策については、もう少し続けられそうな内容に変更をします。
このように家計簿の振り返りをしていくと、徐々に節約の習慣が身についていくので、自然と貯蓄体質になりやすいです。
家計簿の振り返りで自然と節約体質に
家計簿は収入・出費の記入をするだけではなく、振り返りをすることが大切です。
家計簿を見直し、自分のお金の使い方の良かった点・改善点を見つけて、改善のための対策を考えます。
次回の振り返りの時は、対策についての見直しも合わせて行います。
繰り返すうちに、自然と節約体質が身につきます。
振り返りの効果は必ず次回の家計簿に反映されるので、ぜひ実践してみてください。(執筆者:藤代 聖子)