2020年は学校の休校に始まり、テレワークや休業もあり家族で一緒に過ごす時間が増えました。
しかし、テレワーク中に「遊んで～！」とせがむ子供にイライラしたり、休日は家で同じことをするのに飽きたり、自粛が明けても好きなようには動けずストレスを感じることもたくさんあると思います。
そこで子育て世代向けに家族でストレス発散ができるおすすめの株主優待をご紹介します。
目次
1. 東京ドーム（証券コード：9681）
株主優待内容
500株～1,999株：得10チケット10ポイント分、および東京ドーム500円優待券6枚
2,000株以上の株主優待贈呈基準は、株数によって異なりますので、公式ページで確認をしてください。
参照：株式会社東京ドーム
権利確定月：1月（年1回）
優待利回：1.50％（500株）
※得10チケット10ポイント分を3,000円として計算
株価：802円（株価等の数値は2020年9月18日現在）
東京ドームシティにある各施設で利用できる得10チケットと、東京ドームシティ内の飲食店でも使える東京ドーム500円優待券（3,000円分）がもらえます。
遊園地で遊ぶのはもちろん、アソボーノというキッズが遊べる施設やスパラクーアという温泉施設でゆっくりすることもできます。
1日中遊ぶと株主優待だけで遊ぶことは難しいですが、数千円のレジャー費節約になります。
ストレス発散と節約の両取りができるところが株主優待の魅力の1つです。
また2020年現在は入場制限がありますが、もし2021年コロナが落ち着いてくれば家族で東京ドームの野球観戦をするのもいいですね！500円優待券の方は東京ドームでも利用可能です。
企業概要と業績
東京ドームは、プロ野球巨人の本拠地東京ドームを中心に、ホテル、スパ、遊園地、商業施設などを運営する企業です。
2021年1月期の業績見通しは、売上が前年比マイナス57.4％、営業利益は130億円の大赤字に転落しています。
赤字転落の要因は、巨人戦の入場制限やドームコンサートの中止が大きく響いています。
今期業績ではもちろん東京ドームに投資することをおすすめできませんが、株式投資は未来の業績が大事です。
2020年9月にイベント開催の制限緩和が決定され、今後は各種施設の客数の増加が見込まれます。
ただし、コロナの影響で再び政府から業務に影響を及ぼす要請がないとは言えず、リスク要因が大きい業種であることは間違いありません。
東京ドームに投資してみたいけどやっぱりコロナが不安、という方は、権利確定月は1月なのでこの冬のコロナの感染状況を確認してから投資判断しても遅くはないでしょう。
2. イオンファンタジー（証券コード：4343）
株主優待内容
100株～199株：株主さまご優待券2,000円分、および魚沼産コシヒカリ3kg（2月のみ）
200株～299株：株主さまご優待券4,000円分、および魚沼産コシヒカリ3kg（2月のみ）
300株～999株：株主さまご優待券6,000円分、および魚沼産コシヒカリ3kg（2月のみ）
1,000株以上：株主さまご優待券10,000円分、およびお米5kg、イオンギフトカード4,000円分、胡蝶蘭、飲むトマト3本セットから1つ選択（2月のみ）
参照：イオンファンタジー
権利確定月：2・8月（年2回）
優待利回：2.91％（100株）
※魚沼産コシヒカリ3kgを1,000円として計算
株価：1,749円（株価等の数値は2020年9月18日現在）
モーリーファンタジーというゲームセンターでは、小さい子供が遊べる乗り物から大人気のクレーンゲーム、メダルゲームなどで株主優待を利用して遊ぶことができます。
さらに、キッズーナというキッズが遊べる施設でも利用できるので、子供を遊ばせている間パパママはちょっと休憩、なんて使い方もあります。
企業概要と業績
イオンファンタジーは、「モーリーファンタジー」というショッピングセンター内を中心にゲームセンターを運営しています。
他にも「キッズーナ」というインドアプレイグラウンドなども運営しています。
2021年2月期の業績見通しは、売上が前年比マイナス35.4％、営業利益は78億円の赤字となっています。
これは2020年4月と5月の緊急事態宣言での休業が主な要因であり、9月直近の土日の既存店売上は前年比75％程度まで回復しています。
参照：イオン株式市場(pdf)
2022年2月期（来期）の業績は、大規模ロックダウンなどの不測の事態がない限り、以前と同水準まではいかなくとも、今期より大きく回復することは期待できます。
3. ラウンドワン（証券コード：4680）
株主優待内容
100株～499株：クラブ会員入会券1枚、500円割引券5枚、および健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚
500株以上は、株数によって異なりますので、公式ページで確認をしてください。
参照：ラウンドワン
権利確定月：3・9月（年2回）
優待利回：6.18％以上（100株）
※500円割引券のみ対象として計算
株価：843円（株価等の数値は2020年9月18日現在）
ラウンドワンではボウリングはもちろん、カラオケ、メダルゲームなどで株主優待が利用できます。
スポッチャのある店舗では家族全員でおもいっきり遊んでみるとストレスが吹っ飛ぶかもしれません。
9月が権利確定月なので、比較的すぐ12月には株主優待がもらえることもおすすめポイントです。
株主優待利回りが高いのですが、コロナの影響をモロに受けてしまう業種であり、投資する際は休業リスクが高いことを頭に入れて投資しましょう。
企業概要と業績
ラウンドワンは、ボウリング、カラオケなどの屋内型複合レジャー施設を運営しています。
2021年3月期の業績見通しは、非開示となっています。
直近決算発表では、2020年4～6月期の売上が前年比マイナス78％、営業利益は約110億円と大赤字となっています。
ラウンドワンも緊急事態宣言の影響を受け、休業をした影響がモロに出てしまいました。
しかし、2020年の7月の月次総売り上げを見ると、前年比マイナス22.9％まで回復しており、ラウンドワンも2022年3月期（来期）は業績の回復が期待できます。
パピレス（証券コード：3641）
ストレス発散はしたいけど、まだ外出して遊ぶのはちょっと…という方向けに在宅で楽しめる株主優待をご紹介します。
株主優待内容
100株以上：「Renta!」にて利用可能な1万ポイント（1万円 + 消費税 相当）と交換可能なギフトコード
参照：株式会社パピレス
権利確定月：3月（年1回）
優待利回：4.02％（100株）
株価：2,714円（株価等の数値は2020年9月18日現在）
企業概要と業績
パピレスが運営する「Renta!」では100円～電子コミックがレンタルできるので、株主優待の範囲でヒット作丸ごとレンタルして読むこともできちゃいます。
直近の決算を見ると、2020年4～6月の自粛期間中の売上は前年比プラス20.9％、営業利益は前年比約2倍と絶好調でした。
コロナは長期戦が予想され、巣ごもり消費関連である電子コミックの需要は今後も強いことが予想されます。
パピレスは株主優待目的だけでなく、ウィズコロナ関連として業績に期待して保有しておくのもよいでしょう。
今回紹介した銘柄の中では、唯一好業績銘柄です。
ただし、コロナが収束傾向になるとウィズコロナ銘柄は売られる可能性があることは注意しましょう。
株主優待はもらうまでのタイムラグがある
今回の株主優待銘柄の良さは分かったけど、実際に投資してから株主優待をもらうまで数カ月かかるデメリットが存在します。
投資に抵抗のある方は、メルカリやラクマなどのフリマアプリで株主優待を買うこともできます。
フリマアプリで「企業名 + 株式投資」で検索すればたくさん見つかります。
フリマアプリで買ってから遅くても1週間で自宅まで届くので、すぐに利用することができます。
購入するときは有効期限などにも気を付けてください。
自身の好きなお店の株主優待を探してみてはいかがでしょうか。（執筆者：株式ディーラー歴10年 勝越 晴）
