わが家の大掃除は、年末は何かとやることが多いうえに寒くて水仕事や外掃除が大変なので、10月に済ませるようにしています。
以前は大掃除の度に、窓用・床用・トイレ用・浴室用など専用の洗剤を追加で購入していました。
用途別洗剤を一式そろえると大きな出費となります。
使用する頻度の高い洗剤は良いのですが、用途が限られてしまっている専用洗剤は大掃除以外の使い道がなくて何年も余っています。
目次
家中の汚れは台所用洗剤だけで落とせる
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一般的な台所用洗剤には界面活性剤が含まれています。
この界面活性剤は水と油になじみやすいという特徴があるので、油汚れに浸透して水で洗い流せます。
家中の汚れは手垢や皮脂汚れ・食べこぼしなど油性の汚れが多いので、界面活性剤が有効です。
他の用途別洗剤もほとんどが界面活性剤を含んでいます。
その中でも台所用洗剤は安全性が高いので、さまざまな用途で使用可能です。
毎日の食器洗いで使う台所用洗剤なら余って無駄になることもなく、数種類の洗剤を購入する必要がないので出費を抑えられます。
台所用洗剤の使い方を用途別で説明します。
どの場所の掃除も、埃や目に見える汚れを取り除いてから、台所用洗剤で洗って水で流します。
キッチン
コンロやシンクは、水を含ませたスポンジに台所用洗剤を数滴たらして汚れをこすり落とします。
さらに、水で薄めた洗剤を塗布して放置しておけば汚れが浮いてくるので、スポンジでこすった時に汚れが落ちやすくなります。
床・壁・窓
バケツに水をはって台所用洗剤を数滴落として薄めます。
そのまま雑巾で拭き掃除をするか、スプレーボトルに移して使います。
トイレ・洗面所
便器や洗面ボウルは陶器でできているものが多いので、原液を数滴たらしてスポンジでこすればきれいになります。
床や壁は、水で薄めた液を使用します。
浴室
浴槽は少し多めの原液(ティースプーン1杯程度)をたらしてスポンジでこすります。
そのままの泡立ったスポンジで床や壁・排水溝なども洗います。
プラスαで頑固な汚れも落とす裏技
頑固な汚れは台所用洗剤をだけでは落ちない場合もあります。
頑固な油汚れには重曹をプラス
コンロや換気扇などの頑固な油汚れには、台所用洗剤と重曹を混ぜ合わせることで化学反応が起きて汚れが落ちやすくなります。
の割合で混ぜ合わせた液をキッチンペーパーに浸して、汚れ部分に貼り付けて10分ほど放置すれば油汚れが落ちやすくなります。
衣服汚れには塩素系漂白剤をプラス
衣服の油汚れや黄ばみにも台所用洗剤は有効です。
の割合で混ぜ合わせ、汚れに塗り込みます。
1~2分放置したら、あとは普通に洗濯すればきれいになります。
※塩素系漂白剤に酸性の洗剤を混ぜ合わせると、危険な塩素ガスが発生する場合があります。
混ぜ合わせる際は注意事項を守って使用しましょう。
実際の節約効果

用途別洗剤を買いそろえた場合と台所用洗剤のみで代用した場合とでは、どれほど金額に差があるのか計算してみました。
・ 窓用 … 290円
・ 床用 … 390円
・ トイレ用 … 250円
・ 浴室用 … 220円
合計:1,400円
台所洗剤は安いものだと100円均一でも売っていますし、大容量の詰め替えパックを購入すれば格安に購入できます。
筆者は詰め替えパック(390円)を購入しているので、用途別洗剤をそろえていた時と比べて1,000円以上の差が出ました。
トイレや浴槽の洗剤は通年使っているので、台所用洗剤で代用することで毎月の節約にもなっています。
無理のない範囲で試してみる
筆者は以前、重曹やクエン酸を駆使して家中の汚れを落とすナチュラルクリーニングに挑戦したことがあります。
ナチュラルクリーニング自体は節約にもなり安全で魅力的なのですが、用途別に組み合わせを考えて使用することが面倒になってしまい継続できませんでした。
台所用洗剤は原液で使うか薄めるかというだけで応用が利くので、すぼらな性格の筆者には向いている掃除方法でした。
大掃除に台所用洗剤1本のお掃除も試してください。(執筆者:川井奈央)