冷蔵庫にあるものだけで作れるカレーやお好み焼きは節約料理の王道です。
今回は、そこにフランス式グラタンを加えることをおすすめします。
大人も子どもも大好きでボリューム感も出せるグラタンは、材料費が安く、電子レンジを使うと簡単にできて、どのような食材とも合わせやすく、家にあるものだけで作れる節約料理です。
今回は、失敗しないホワイトソースの作り方とグラタンのアレンジアイディアを紹介します。
なお、文中の食材の価格は筆者が作った際に実際にかかったもので、小数点以下は四捨五入しています。
目次
フランス式の手作りグラタンをすすめる理由
まずはホワイトソースの価格から見ていきましょう。
ホワイトソースの価格
グラタンのメインになるのがホワイトソースです。缶詰を使う人も多いと思いますが、量の調整ができずムダが出やすいのが難点です。
手作りすれば量を調整できて、価格もずっと安くすみます。
手作りホワイトソース:41円/100g
フランス式のグラタンはシンプルで簡単
グラタンを家で作るというとマカロニをゆでて、その間にバターで玉ねぎを炒めて、具材を加えてさらに炒め、小麦粉を振り入れ炒め続け、牛乳を少しずつ加えて…といった具合に、鍋にずっと付きっ切りでなければならないので大変です。
しかし、フランス式のグラタンはもっとシンプルです。
工程2. ホワイトソースをかける
工程3. チーズやパン粉をお好みで
工程4. 焼き色がつくまで焼く
具材の調理は炒めても煮ても焼いてもOKで、ホワイトソースは電子レンジにお任せです。同時進行で副菜と汁物の用意もできます。
ホワイトソースの作り方

電子レンジホワイトソースのレシピを見ていきましょう。
ホワイトソース作りによくある「ダマ」や「コゲ」も電子レンジで調理すれば心配ありません。
材料は3つだけです。ホワイトソース缶の買い置きがないときでも、冷蔵庫にあるものだけで簡単に作れます。
具材にしっかりと味をつけて、ホワイトソースには塩味をつけないのがポイントです。
材料(1人分/41円)
バター:10g(18円)
薄力粉:大さじ1杯(3円)
牛乳:100ml(20円)
作り方
(1) 耐熱ボウルにバターと薄力粉を入れて、ラップをせずに電子レンジ600Wで20秒加熱する
(2) よくかき混ぜ粉気がなくなったら牛乳を少しずつ加える
(3) ラップをせずに電子レンジ600Wで1分加熱する
(4) いったん取り出しよくかき混ぜて、さらに600Wで2分加熱する
(5) 滑らかになるまでかき混ぜる
作る量を増やすときには加熱時間も増やしてください。多めに作って冷凍保存もできます。

具材のアレンジアイディア
「マカロニ+鶏肉」のような王道グラタンはおいしくても、手間がかかります。
そこでもっと簡単に短時間でできるフランス式のグラタンのアイディアを紹介します。
ホワイトソースは意外といろいろな食材と合うので、わざわざ買い物に行かなくても冷蔵庫にあるものだけでボリュームのある1品に仕上がります。
1. さつまいものグラタン(1人分127円)

(1) 輪切りにしたサツマイモに塩を振って蒸し焼きにする
(2) 耐熱皿にサツマイモを並べてホワイトソースをかける
(3) (2)にチーズをふって、焼き色がつくまで焼く
2. ほうれん草とゆで卵のグラタン(1人分157円)

(1) ほうれん草を1口大に切り、すこし濃いめに塩をしながら炒める
(2) 耐熱皿にほうれん草、丸ごとのゆで卵、ホワイトソース、チーズの順に入れ、焼き色がつくまで焼く
3. ツナとコーンのドリア(1人分128円)

(1) 耐熱皿に温かいごはんとツナとコーンを入れ、塩を振って混ぜる
(2) 平にならしホワイトソース、チーズをふり焼き色がつくまで焼く
家にあるものだけでグラタンが作れる
ホワイトソースは電子レンジを使えばダマもコゲもなく簡単に5分で完成します。
そしてホワイトソースさえできてしまえば、家にあるものだけでグラタンを作れます。
湯気が恋しくなるこれからの季節、「夕飯どうしよう…」の選択肢にぜひ、グラタンも入れてください。(執筆者:栄養士、管理栄養士 小原 水月)