政府が全国共通展開で行っている「子育て支援パスポート事業」は、乳幼児連れの外出サポートが受けられます。
またポイント付与や割引、優待サービス、ローンの金利優遇などお得にもつながる点が特徴です。
子育て中の方やこれから子育てをスタートする方でまだ利用していないという方は、ぜひ仕組みやメリットをチェックしてみましょう。

目次
子育て支援パスポートの主な活用方法
支援パスポートの主な活用方法は、以下の4つです。

ただし内容は協賛店などが自由に決められるため、どんなサービスが利用できるのか事前に確認が必要です。
ローンなどの金利優遇は、利用できる自治体が限られます。
筆者が住んでいる神奈川県内では、ローンなどの金利優遇を利用できる金融機関は2020年11月時点では1つ(4店舗)だけです。
しかし、外出サポート、ポイント付与、割引や優待サービスについては、各自治体に協賛店が数多くあるためメリットが大きいといえます。
興味がある方は、内閣府のHPにある「全国共通展開参加自治体リンク集」からお住いの地域をチェックして入手しましょう。
支援パスポート提示で買い物やサービスがお得に
支援パスポートの提示でどれくらいお得につながるのか、東京都の協賛店を例に解説します。
情報は2020年11月時点のものです。
例1:クリーニング代 20%オフ
都内には、クリーニング代の割引が受けられる店舗が豊富です。
店舗数が多い「うさちゃんクリーニング」では、Yシャツや特殊品を除くクリーニング代が20%オフになります。
例2:飲食代 5%オフや700円引き
飲食業にも協賛店が多いため、おでかけの際には対象になっていないかチェックしてみましょう。
・ リンガーハット:飲食代5%オフ
・ ナポリの窯:700円引き
定価のピザを含む税込3,500円以上の注文の場合です。
・ マクドナルド:通常500円のチーズバーガーハッピーセットが390円
朝マックの時間帯は、チキンマックナゲットハッピーセットが対象です。

例3:ヘアカット 技術料30%オフ、縮毛矯正半額
美容室やヘアサロン、理容店はお店ごとにさまざまな割引やサービスがあります。
商品割引を行う店舗は30件ほどあり、そのうち1/3の店舗はキッズスペースも利用できます。
家族割引や小学生以下の子どもにお菓子プレゼントなど、魅力的な特典を提供している店舗も豊富です。
例4:メガネ 5%オフ
「和真メガネ」では、メガネやサングラス代金が5%オフ(一部対象外商品あり)になります。
さらに、18歳以下なら
・ メンテナンス無料
などパスポート提示によるメリットが豊富です。
例5:幼児教育・学習塾 入会金半額
「ドラキッズ」や「開倫塾」では、パスポートの提示で入会金が半額になります。
「ドラキッズ」の場合、入会金は通常1万円なので、5,000円もお得です。
体験授業1回無料や入会金無料の塾もあるため、チェックしてみましょう。
「子育て応援パスポート」の注意点
子育て支援パスポートを利用する場合、以下の点に注意が必要です。
まず、登録対象は各都道府県によって異なります。
東京都・埼玉県:18歳未満の子どもか妊娠中の方がいる世帯
神奈川県:小学生以下の子どもか妊娠中の方がいる世帯
千葉県:中学生までの子どもか妊娠中の方がいる世帯
なかには、妊娠中の方が対象とならない地域もあります。
また、協賛店は自分でチェックして忘れずにパスポート(カードやアプリ)を提示する必要があります。
協賛店には、店内やレジ周辺に「コソダテマーク」のステッカーがあります。

受けられる特典は店舗によって異なるため、事前にチェックしておくことがポイントです。
自治体によっては利用できる店舗やサービス内容を簡単に検索できるアプリを提供しているケースもありますので、活用しましょう。

パスポート取得は各自治体の紹介ページをチェック
パスポート取得は、各自治体の紹介ページをチェックしてみましょう。
乳幼児連れのおでかけは、サポートしてくれる協賛店を知っていると安心です。
また、カードやアプリ提示でお得になるお店がたくさんあります。
筆者はアプリの割引サービスを、クリーニングやYシャツなどの購入時に利用することが多いです。
2,000円分のクリーニングが400円引き、2,000円のYシャツが100円引きなど、大きな金額ではありませんが「ちりも積もれば山となる」です。
財布の中にカードを1枚、またはスマホにアプリを1つ追加して、ちょっとお得にお店を利用し節約につなげてください。(執筆者:成田 ミキ)