年始早々「2022年度入学用のランドセル」の文字が目に入り、そのときに初めて次女の学年がランドセルを検討する学年(年中)になっていることに気づき、現在1年生の長女のときに「ランドセルは高かった」と思い出しました。
2回目の「ラン活」を迎えた筆者が、1回目でも知っていたらお得に購入でき、節約に繋がったと後悔していることを紹介します。
執筆当時の価格なので、変更する場合があります。
目次
1. 「ラン活」は春から
「ラン活」とは次の春に小学校入学を控えた子供の両親などが、ランドセルを手に入れるために行う活動のことです。
開始時期は年を追うごとに早くなっていて、2022年度入学の子のためのランドセルの資料請求や新作発表は、2021年3月ごろからスタートします。
「人気のランドセル工房は展示会の予約やオンライン購入サイトが繋がらなくて大変!」なんて話も聞いたことがあると思います。
しかしラン活は、人気のランドセルを手に入れるためだけでなく、お得に購入するための情報収集でもあります。
早めにリサーチしておけば、安くても良い商品やお得な購入方法を知ることができ、計画的に購入できるでしょう。
2. 平均額より安いランドセルの質
「日本鞄協会 ランドセル工業会」の調査によると、2020年度に入学した子が持つランドセルの平均購入価格はおよそ5万3,600円です。
購入価格帯が最も多かったのは4万~5万4,999円で、次に多かったのが5万5,000~6万4,999円のランドセルでした。
イオンをはじめとする大手量販店では「価格にこだわった」オリジナルブランドのランドセルが販売されていますが、その質はどうなのでしょうか。
イオンの「はなまるランドセル24」
イオンのオリジナルブランド「かるすぽ はなまるランドセル24」は24色から選べ、3万3,000円です。
安いですが、製造元は「KIDAMI(キッズアミ)」というブランドのランドセルを製造している老舗ランドセル業者の「ナース鞄工」と言われているので、品質は決して悪くはありません。
イトーヨーカドーの「ラクラクランド」
イトーヨーカドーの「ラクラクランド」は18色のラインナップで3万1,900円です。
ランドセル平均購入価格から考えると、かなり安い値段で販売されています。
こちらも有名ランドセルメーカー「協和」のブランド「ふわりぃ」とのコラボ商品です。
穴場のコストコ
「ふわりぃ」ブランドのコストコオリジナル商品で価格は驚きの2万4,980円です。
この紹介した3つのランドセルには「6年間保証」がついており、壊れたら修理してもらえるので、大体の方が卒業まで使えます。
6年間の保証はあるほうがいい
子供の性格によって使い方にも差があり、高学年になると高級なものに比べて劣化が見られたという意見もありますが、「安いからしょうがないよね」と割り切れる方は本体価格が安いことが1番の節約になるでしょう。
ニトリのランドセルは安いもので1万9,900円ですが、上記の3商品が国産なのに対して、ニトリは最上位クラスの「キラ☆ピカ わんぱく組」5万824円以外は中国製です。
中国製は国産に比べて、作りが荒く丈夫さや耐久性が低いものが多く、高学年になる頃には他の子のランドセルと比べてボロボロだったという声が多く聞かれます。
オンラインショップでも安くて外見は可愛い外国産のランドセルが多くありますが、6年間の保証がなく、素材も縫製も粗悪なランドセルが多いです。
6年間使うランドセル、安くても修理や保証の体制が整っているメーカー、店舗で購入する方法をおすすめします。
3. 購入時期は早め、または遅めがおすすめ
ランドセルは購入時期によって、お得に買えることが多くあります。
それは
・ 早期購入特典を利用した早めの購入
・ 秋ごろから始まるアウトレットセールを狙う
ランドセルシェア全国No.1の「てんしのはね」でおなじみの有名ランドセルメーカー「セイバン」は、毎年だいだい9月1日までに直営店とオンラインショップで購入すると、ランドセルの本体価格から10%オフになる「早割」のキャンペーンをやっています(2020年は11月1日まで延長)。
イオンもオンラインショップで2020年7月12日まで15%オフ、9月30日まではオンライン、店頭ともに10%オフの早期特典割引があります。
イトーヨーカドーは割引ではありませんが、2020年はオンラインショッピングで6月30日まで付与される「nanacoポイント」が30倍になる特典がありました。
早割り対象外の商品もあるので、ご注意ください。
アウトレットセールは、「セイバン」「フィットちゃん」「ふわりぃ」などの有名ランドセルブランドの直営オンラインショッピングサイトで毎年8月末頃~11月頃にかけて始まります。
1年前~3年前の型落ち商品が30~60%オフで販売されています。
型落ちとは言え、入学する年度からの6年保証がついた新品の正規品です。
ランドセルは毎年流行がそんなに変わるものでもないので、1年前の商品と最新モデルの違いはほとんどありません。
また「セイバン」では店頭や展示会で展示されていた商品が11月ごろから販売されます。
こちらは最新モデルが30%オフで購入できます。
ただし、アウトレットセールは商品や色が限られたものしかないので、販売されているものからしか選べない、早い者勝ちであるというデメリットがあるので注意してください。
究極の方法は、思い切って1年早い(年中の時点)入学式のギリギリで購入することです。
ランドセルは入学式が近づくほど安くなり、今の年長さん対象の最新モデルの最終値下げが年明け頃と言われています。
色やモデルにこだわりはないが、良いものを少しでも安く買ってあげたいという方は、掘り出し物が見つかる可能性もあります。
4. 百貨店や量販店で買うなら提携カードでポイントを貯めよう
ランドセルを買う場所で多いのは百貨店やイオンなどの量販店です。
祖父母がプレゼントすることも多いので、ゴールデンウイークから夏休みにかけて家族みんなで買いに行くということもよくあるパターンです。
そこで購入前に準備しておきたいのが、百貨店や小売店提携のクレジットカードです。
百貨店によって違いますが、高島屋の提携店舗で購入に限り8%のポイントが還元される「タカシマヤカード」をはじめ、各百貨店で高いポイント還元の特典がある提携カードがあります。
イオンは毎月20日と30日に「お客様感謝デー」、イトーヨーカドーは8の付く日の「ハッピーデー」とカード会員が5%オフの優待が受けられる日があります。
カード払いにするとさらにポイントが付与され、条件によってはポイントアップの日もあるので、優待とポイントの両方でお得になります。
ランドセルは安くても3万円以上するので還元されるポイントや優待される金額も大きく、提携カードによってかなりお得になります。
商品と時期をしっかり考えてお得に購入
ランドセル選びの主役はやっぱり子供です。
どんなに「お得に買いたい!」と思っていても、使う本人が納得しなければラン活は成功とはいえません。
「1番すきなランドセルを選んだ」と思わせつつ、お得に購入するには早目の行動が大切です。
ランドセルの購買時期のピークは5月~8月だと言われています。
年度が変わるころから情報収集を始めて、少しでもお得になる方法を熟知したうえで、より良いタイミングで購入してください。(執筆者:加納 愛美)