2020年からのコロナ禍において、株式市場は暴落後に脅威の上昇…と動きの激しい相場ですが、「ビットコイン」をはじめとした仮想通貨もそれ以上に急激な動きを見せています。
最近では、金融業を手がける企業などで「仮想通貨」を株主優待にするところも増えています。
そこで今回は、何かと話題の「仮想通貨」を株主優待にしている企業を紹介します。
なお、株価その他の情報は3月12日終値時点でのYahoo!ファイナンスから引用しています。
目次
1. メジャーな仮想通貨「ビットコイン」がもらえる「ギグワークス」
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「ギグワークス (2375)」は、ITを軸とした営業支援、PC等機器導入、工事、運用などの受託・派遣を行う企業です。
単発・短期の仕事を受注する働き方やそれによって成立する経済活動を「ギグエコノミー」と称するそうですが、インターネットなどによるギグエコノミーのプラットフォームを運営しています。
「ギグワークス」は株主優待として、子ども商品券もしくは仮想通貨「ビットコイン」を進呈しています。気になる「ビットコイン」の金額は1,000円相当です。
「ビットコイン」のレートを確認すると、1年前の2020年3月は1ビットコインが50~60万円に下落しましたが、2021年3月現在では約580万円とおよそ10倍に成長しています。
株主優待でいただいた仮想通貨がどこまで膨らむのか、夢がありますね(しぼむ場合もありますが…)。
「ギグワークス (2375)」株式情報
【株価】3,045円
【最低購入代金 (100株)】
30万4,500円
【権利日】
4月末日・10月末日
【配当】24円
【株主優待】
以下の (1) ~ (3) の中から選択
100株以上
(1) こども商品券:1,000円分
(2) 自社グループでマイニングした仮想通貨「ビットコイン(bitcoin)」:1,000円相当額
(3) 公益財団法人SBS鎌田財団への寄付:1,000円
2. 仮想通貨リップルがもらえる「SBIホールディングス」
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「SBIホールディングス (8473)」は、国内外ベンチャー企業投資、ネット証券、保険、銀行、などの企業を傘下にもつ金融グループです。
「SBIホールディングス」では株主優待として健康食品や化粧品などが選べますが、商品の他にも暗号資産「XRP(リップル)」を進呈しています。
100株保有の場合にいただける「XRP」は2,000円相当です。
「XRP」のレートを確認すると、1年前の2020年3月は1XRPあたり20円前後でしたが、2021年3月現在は約50円と2倍以上になっています。
「ビットコイン」などの成長と比較すると控えめな印象もありますが、2,000円の優待が来年は5,000円になるかもしれないと考える楽しみがありそうです。
「SBIホールディングス (8473)」株式情報
【株価】3,230円
【最低購入代金 (100株)】
32万3,000円
【権利日】3月末日
【配当】100円
【株主優待】
(1) 暗号資産(仮想通貨)XRPを受け取れるクーポンコード券
(2) 健康補助食品(サプリメント):アラプラス ゴールドEX(60粒)1万1,880円(税込)
(3) 機能性表示食品:アラプラス糖ダウン(10カプセル)1,944円(税込)
(4) 機能性表示食品:発芽玄米の底力(160g)270円(税込)× 3袋
(5) 化粧品:アラプラス モイスチャライジングクリーム9,000円(税込)
(6) 化粧品:アラプラス エッセンシャルローション6,000円(税込)
(7) 化粧品:アラプラス ディープクレンジングジェル3,000円(税込)
(8) 化粧品:アラプラス ピュアクレイウォッシュ2,900円(税込)
(9) 化粧品:アラプラス ボディクリーム アラピ6,110円(税込)
100株以上:(1) 2,000円相当 または (2)~(4)
1,000株以上かつ1年以上継続保有:(1) 8千円相当、または (2)~(9)
他に全株主に対して割引購入券1枚を進呈
3. 仮想通貨リップルがもらえる「モーニングスター」
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「モーニングスター (4765)」は、投資信託データの販売や投信運用、セミナーなどを手がける企業です。株式新聞も発行しています。
「モーニングスター」の株主優待は、自社で発行する「株式新聞」ウェブ版の無料購読クーポンほか、仮想通貨「XRP(リップル)」を進呈しています。
これまでに紹介した他社が「〇〇円相当」と日本円を基準としているのに対して、「モーニングスター」の9月期の株主優待では100株以上で「50XRP」と仮想通貨の単位で設定されています。
2021年3月現在のレートで換算すると50XRPは約2,500円相当で、100株保有の場合には3月期にXRPが2,500円相当、9月期は「50XRP」が進呈されるので、今後XRPが伸びた場合はより高利回りですね。反対に暴落の危険もあるのですが…。
「モーニングスター (4765)」株式情報
【株価】493円
【最低購入代金 (100株)】
4万9,300円
【権利日】3月末日・9月末日
【配当】8円
【株主優待】
(1) 仮想通貨(暗号資産)XRP
(2) 株式新聞ウェブ版無料購読クーポン
<3月末>
100株以上:(1) 2,500円相当 + (2) 6か月無料(2万6,400円相当)
500株以上:(1) 2,500円相当 + (2) 12か月無料(5万2,800円相当)
<9月末>
100株以上:(1) 50XRP
4. 仮想通貨優待は今回限りか「フィスコ」
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「フィスコ (3807)」は、金融情報の提供やコンサルティングを投資家向けに行う企業です。傘下に暗号資産交換所「ザイフ」があります。
「フィスコ」は株主優待として、従来は年2回、保有株数ごとに自社運営投資情報サイト無料利用クーポンを進呈しています。
2月15日にリリースされたIRによると、2020年12月期の株主に対して、従来の株主優待に加えて暗号資産「フィスココイン」を進呈するとありました。
「フィスココイン」の進呈対象が暗号資産交換所「ザイフ」に口座を持つ株主で、500円相当の仮想通貨をいただけるとのことです。
「フィスココイン」のレートを確認すると、1年前の2020年3月は1フィスココインが5~6円でしたが、2021年3/10現在では約79円とおよそ13倍に成長しています。
今回の発表では、2020年12月期限りの株主優待となっていますが、今後継続的に設けられるのかに注目したいと思います。
「フィスコ (3807)」株式情報
【株価】226円
【最低購入代金 (100株)】
2万2,600円
【権利日】
6月末日・12月末日
【配当】3円
【株主優待】
自社ウェブサイト「クラブフィスコ」のIPOナビ(リミテッド)無料クーポン
100株以上:1か月(6,480円相当)
2,500株以上:3か月(1万9,440円相当)
5,000株以上:6か月(3万8,880円相当)
優待でもらった仮想通貨なら相場の乱高下も怖くない?
ここ1年の仮想通貨のチャートを見てみると何かと夢を持てそうな株主優待ですが、暴落の危険性もはらんでいることを頭の片隅に入れておきたいところです。
また、指定の会社への口座開設が指示されている場合もあるので、やや手間がかかる面もあります。
自腹で購入した仮想通貨が乱高下するのを見るのはつらいものですが、優待で頂いたものであれば少しは余裕を持って相場を眺められるかもしれません。
なお、株価その他の情報は今後変更される可能性がありますので、投資をお考えの際はご自身でご確認のうえでお願いいたします。(執筆者:取得優待は120以上 吉井 裕子)
お詫びと訂正:2021年3月26日
フィスコの優待情報
今回の発表では、2020年3月期限りの株主優待となっていますが、
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今回の発表では、2020年12月期限りの株主優待となっていますが、
【権利日】
3月末日・9月末日
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6月末日・12月末日