仕送りや家賃など、毎月決まった所へ振り込みをされる時、振込手数料が毎回かかってもったいないと感じませんか。
ネット銀行なら定期的な振り込みを無料で自動的に実行するサービスがあり、これを活用しない手はありません。

目次
定期振り込みとは
家賃や月謝など、自動引き落としされない定期的な支払いは、その都度指定された口座に振り込みが必要です。
この作業を事前登録によって自動化する振り込みを「定期振り込み」「自動振り込み」などと呼び、設定しておけば大切な振り込みを忘れることなく自動で実行できます。
通常の振り込みには、各銀行ランクによって「無料回数」が設定されており振込自体の手数料は無料になりますが、これを「定期」にする手数料は基本発生します。
定期振り込みは110円~550円の手数料が発生
手数料は同じ銀行同士なのか他行なのかで異なりますが、1件当たり110円~550円かかり、毎月のこととなると軽視できない金額です。
また、定期振り込みサービス自体を行っていない銀行もあるので、手数料無料で実行できる銀行は貴重な存在です。
下記は、主要メガバンクの定期振手数料です。
どこも同じ銀行内であれば無料の所がほとんどですが、他行宛になると振込1件につき以下の手数料がかかってしまいます。
・ みずほ銀行 110円
・ りそな銀行 220円
・ ゆうちょ銀行 550円(5万円以上770円)
ネット銀行ならランクに応じて1~15回の振込手数料が無料
ネット銀行は実店舗を持たないことで各種手数料をカットでき、WEB上で完了する手続きも多いことから若い世代を中心に利用者が増えています。
なかでもATM利用手数料や振込手数料の無料回数は、メガバンクに勝るサービスでコンビニエンスストアや共通ATMを利用できるのも人気の理由です。
この振込手数料の無料回数はメガバンクと比較するとネット銀行の方が多く、さらに定期振り込みの手数料も無料な銀行を活用すれば、無駄な手数料を払わず自動振り込みを実行することができます。
定期振り込みの手数料が無料な銀行は数行ありますが、その中でもお勧めな2行をご紹介いたします。
【おすすめ1】住信SBIネット銀行
定期振り込みに最も手厚いといえるのが住信SBIネット銀行です。

定期振り込みにかかる手数料は0円なので、単純にランク別に設定された振込手数料の無料回数だけを考えればOKです。
ランク判定条件
ランク1:口座を持ってる人全て
ランク2:給与振り込み、ミライノ カード(JCB)の利用が1万円以上、SBIハイブリッド預金の月末残高ありSBIハイブリッド預金の月末残高あり などの条件から2つを満たす
ランク3:ランク2と同様の条件から3つを満たす
ランク4:外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、500万円以上など
狙いたいのは月3回までの振込手数料が無料になる「ランク2」です。
給与振り込みと還元率1%のミライノカード、もしくはメガバンクの10倍金利のSBIハイブリッド預金を利用すればクリアできるので、さほどハードルは高くありません。
30歳未満なら条件なしでランク2を獲得できるため、就職や進学で新たに口座開設を考えている方は検討の価値があります。
例えば、「3回の無料回数のうち家賃と駐車場代を定期にして、残り1回は都度の振込に利用」という使い方もできるので、ご自身の環境に合せてランクUPを目指していきましょう。
【おすすめ2】楽天銀行
楽天銀行の 毎月おまかせ振込予約 もステージによって1~3回の他行振込手数料回数が決定します。

ステージ判定基準は、毎月25日時点の資産残高、もしくは取引回数で決定されます。
取引回数は、楽天銀行への入金や引き落とし、給与振り込み、楽天電子マネー(edy/ペイ)へのチャージなどの利用回数を前月26日から当月25日まででカウントします。
VIPなら月3回、プレミアムなら月2回の他行振込が無料になるので、振込先が少ない場合はどちらかを狙えば十分です。
公共料金やクレジットカード、その他ローンの引落先を楽天銀行に指定し、楽天証券や給与振り込みを活用すれば10件の取引件数クリアはさほど難しくはないでしょう。
定期入金サービスで振込専用のサブバンクとしても利用できる
定期振り込みを無料で実行できるとしも、他にメインバンクがある場合は給与振り込みなどの入金先を簡単に変更できません。
そんな時に利用できるのが「定期入金サービス」です。
定期入金サービスは、他行の自分名義口座から上記で紹介したネット銀行などの自分名義口座に、毎月一定額を手数料無料で入金します。
給与や副業の収入がメインバンクに入金されても、定期振り込みと定期入金を組み合わせれば全て自動&無料で資金移動できるので、時間と費用の節約につながります。

このサービスは、ジャパンネット銀行やソニー銀行、セブン銀行などでも行っているので、毎月メインバンクから資金移動が必要な場合に活躍します。
毎月の振り込みは、費用だけでなく手間もかかる作業です。
定期振り込みサービスを活用し、時間とお金を有効的に節約しましょう。(執筆者:松山 涼子)