「セール」や「お買い得」などという言葉を聞くと、「お得そう」だと感じ衝動的に買い物をしてしまいます。
この記事では、元スーパー従業員などの情報から、「お得だと思い込みやすい言い回しやサービス」について紹介します。

目次
1. セール
商品が安く買えるというイメージを持つ人も多い「セール」という言葉ですが、「安売り」という意味のほかに、「販売」という意味もある英語の「sale」がもとの外来語です。
日本では「タイムセール」や「閉店セール」など、実際に「安売り」をするときに使われることが多いです。
しかしとくに安売りではなくても「セール」というケースも考えられます。
実際にセールに行ってみて、「あれ? 安くないかも」と思ったことはありませんか。
そういうときは、本当に商品が安くなっていない可能性が高いので、「セールなんだから、何か買わなきゃ」という気持ちを抑えて冷静に判断してください。
値段がわからない場合には、スマホで商品名や類似商品を検索するというのもひとつの手段です。
2. お買い得
値段以上に価値があり、買うと得するようなものを「お買い得」と言います。
けれど、価値観は人それぞれです。
お店側からすれば「お得」だと思って付けている価格でも、他店舗では通常価格ということも意外とあります。
「通常価格より20%オフ」などの場合は具体的なため他店舗と価格比較しやすいですが、「お買い得」など抽象的な言い回しのときは、「なんとなくお得」だと思い込みやすいです。
本当に自分にとって「お買い得かどうか」見極めて、お得な商品だけを購入してください。
3. 詰め替え用
「詰め替え用は安い」という印象がある人も多いようですが、詰め替え用を2つ買うよりも、「本体+詰め替え用」のほうが安い場合があります。
とくに、テレビやネットでCMをしている商品に関しては、「詰め替え用2つ」と「本体+詰め替え用」の容量と価格を比較してから購入するのがおすすめです。
4. いまだけ価格
「いまだけ価格」と聞くと、「いまだけ」安いように感じてしまう人も多いかもしれません。
けれど、「いまだけ安い」ではなく、「いまだけの価格」なので間違えないよう気をつけてください。
まれに、通常価格の上に重ねるはずの「いまだけ価格」の札がズレてしまっていることがあり、よく見ると通常価格より数円しか安くないケースもあります。
だいぶ昔のことですが、通常価格より高くて驚いたことがあります。
通常価格のよくわからないものを「いまだけ安い」と思い込んで買うのはおすすめしません。

5. よりどり〇点で
「よりどり2点で1,000円」などの場合、価格を大幅にプライスダウンした商品とともに、売れにくい商品や同価格の商品と比べて見劣りするものを組み合わせることが多いようです。
そのため、自分が「いいな」と感じた商品ばかりを選んだり、価値のある商品を上手に選んだりすればお得になります。
けれど「よりどり2点で1,000円」の場合、「欲しい商品が1つしかなく、もう1点は仕方なく選ぶ」という状況なら、よく考えて買うべきです。
割高でも単品で同じ商品を購入するか、類似商品を探したほうが安い場合があります。
6. とことん安い
「とことん安い」というのは、お店の感覚であり、そのお店が普段提示している価格よりもだいぶん安いという意味です。
他店と比べて「とことん安い」わけではありません。
こちらも「お買い得」と同様、抽象的な言い回しで「なんとなくお得」だと思い込みやすいフレーズなので気をつけてください。
相場の価格がわからない場合はスマホなどで調べたり、周りの人たちの食いつき具合を観察したりしてみると「買いかどうか」の判断がしやすいです。
7. 「1つ買うともう1つプレゼント」など
1つ買うと同じ商品をプレゼントしてくれたり、何か「おまけ」を付けてくれたりするようなキャンペーンも、つい「お得」だと思い込みやすいので注意してください。
実は、料金が割高に設定されていることも少なくありません。
また、もらえるプレゼントが上乗せされている価格に満たないようなものもあります。
同じ商品を2個手に入れて使うかどうか、また、プレゼントされる景品を自分が欲しいかどうか考えて購入してください。
普段の価格を暗記して節約につなげよう
よく使う商品の「通常価格」と「底値価格」を暗記しておくと、この記事で紹介したような「お得」だと思い込みやすい言い回しやサービスをみつけたときに役立ちます。
ぜひ、普段の価格を暗記して、お得な買い物を実現し、節約につなげてください。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)