100円ショップではお菓子が売られています。
スーパーでみかける大手メーカーのお菓子もあり、会計前にかごに入れる人も多いのではないでしょうか。
最近のお菓子は100円で買えるものがめっきり減って、150円以上のお菓子が多くなっています。
そのため、100円ショプで100円のお菓子を見かけると「スーパーより安いかもしれない」と思い、ついカゴに入れてしまうのです。
今回は、スーパーでよくみかけるお菓子を4つ取り上げてスーパーと100円ショップの「どっちが得か」を検証してみました。
目次
1. 4個100円の定番「ブラックサンダー」VS「ミニバー大袋パック」
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100円ショップのレジまわりには「4個で108円(税込み)」のお菓子があります。
小さな駄菓子が多く「これならスーパーで買ったほうが安い」と思うものもたくさんあります。
ブラックサンダーも4個で108円です。
ブラックサンダーはスーパーでも売っているお菓子ですが、スーパーではミニサイズのブラックサンダーが大袋に入って販売されています。
一見しただけでは、4個で108円が安いのか高いのか判断が難しいところでしょう。
100円ショップのブラックサンダーは、1個21gです。製造元は有明製菓の豊橋夢工場で、スーパーで売っているものと同じです。
一方の大袋パックに入っているブラックサンダーは、1個13gで1パックに14個入っていました。価格は税込300円です。
1g当たりに換算すると、100円ショップは1.29円でお得パックは1.65円です。
大袋パックは個包装の包装費用がかかっているので割高になっているのでしょう。
「お得パック」や「大袋」はお得で安いイメージがありますが「中身が多いほうがよい」という人にとっては100円ショップで買ったほうがお得です。
2. 大袋の「こつぶっこ」VS「小分け4袋パック」
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100円ショップでは「こつぶっこ」をしばしば目にします。昔からある定番のお菓子です。
スーパーでは、1パック110g(4袋に小分け)で販売されています。価格は1パック税込160円でした。
一方、100円ショップでは大袋に90gがまとめて販売されています。
1g当たりに換算すると、100円ショップは0.83円でスーパーは1.45円です。約1.7倍の違いです。やはり小袋に分けることで包装費用が上乗せされているのでしょう。
ただし、「こつぶっこ」は、スーパーで販売されているものと100円ショップで販売されているものと製造元が違います。
スーパーは亀田製菓株式会社ですが、100円ショップはアジカル株式会社が加工元になっています。アジカルは、亀田製菓が100%出資しているグループ会社です。
気になる味の違いは、筆者が食べてみたところ同じでした。原材料も同じです。
100円ショップの「こつぶっこ」はジッパー付きの大袋です。保存も可能で中身がたくさん入っている、100円ショップの「こつぶっこ」はかなりお得です。
3. 大粒「ミルクキャラメル」VS「袋入り」
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森永のミルクキャラメルは、定番のお菓子です。
昔は黄色い箱にきれいに詰められているものしかありませんでしたが、今は個包装になった袋入りがあります。
スーパーの袋入りは、1袋に1粒4.6gのキャラメルが97g分入っています。価格は税込170円でした。
一方の100円ショップで売られているミルクキャラメルは、スーパーのものよりも小さい袋です。
見た目は全く同じ黄色いパッケージなので、比べてみなければ袋の大きさの違いに気がつかないかもしれません。
100円ショップのものは1粒8.3gと大粒です。1袋に57g分入っています。製造元は両方ともまったく同じです。
1g当たりに換算すると、100円ショップは0.53円で、スーパーの袋入りは1.75円です。3倍以上の差があります。
袋の大きさは100円ショップのほうが小さく、スーパーのほうが大きいため見た目では「100円ショップのほうが割高だ」と感じる人も多いことでしょう。
しかし、森永のミルクキャラメルについては圧倒的に100円ショップがお得だという結果になりました。
4. プチ「ゼリーエース」VS「普通サイズ」
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おうち時間が増えて自宅でおやつを作る機会が増えました。
ハウスの「ゼリーエース」はお湯で溶くだけでゼリーを作れる手作りおやつの定番です。
スーパーでは93g入りが税込170円でした。100円ショップでは1箱が税込108円で販売されています。
パッケージをよくみてみると100円ショップの箱には「プチ」と書いてあります。内容量は70gです。
1g当たりに換算すると普通サイズは1.82円で、プチサイズは1.54円です。わずかながら100円ショップのほうがお得です。
1個当たりの相場を知ってチリツモ節約
同じお菓子でも、パッケージの形が変わっていることで量と価格の比較が難しくなっているお菓子を多く見かけました。わずかな差でも「塵も積もれば山となる」です。
「100円ショップのお菓子は割高だ」というイメージが強かった人は意外と多いのではないでしょうか。
そのイメージを覆すために、100均用パッケージや独自のルートを生み出し「レベルを落とさないお得なお菓子」が登場しています。
今回は、筆者の最寄りのスーパーで実際に販売されている価格で比較をしています。
スーパーでは特売もあるので、「広告の品」や「お1人さま1点限り」などの表示がある場合に、100円ショップよりも安く購入できることもあります。
1個当たりの相場を知っておくことで、タイミングを逃さずお得なお菓子を購入できることでしょう。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)