家計のなかでも節約効果が高い食費ですが、ポイントをおさえず闇雲に「節約しよう」とがんばっても、うまくいかずに続かなくなります。
その反面、きちんと要素をおさえることで、日常生活で実践しやすい節約術が豊富なのも食費の特徴です。
この記事では、日常生活のなかで今すぐできて続けやすい11の食費節約術を紹介します。

目次
日常生活でできる食費節約の11のアイデア
日常生活で実践できる食費節約の11のアイデアは以下の通りです。
順番にみていきましょう。
(2) 外食と嗜好品は別会計で管理する
(3) 現実的な食費の目標金額を決める
(4) 定期的に支出内容をチェックする
(5) 食費の管理は週単位の小分けにする
(6) 食費専用の財布を用意する
(7) 各週の食費をクリアケースで保管する
(8) 自宅での食事を楽しみ節約を意識する
(9) 余計なお金を持たないようにする
(10) 節約をゲーム感覚で楽しむ
(11) ふるさと納税の返礼品を活用する
(1) 家計簿をつける
毎月のお金の流れを「見える化」するために家計簿をつけましょう。
食費を節約するためには、まず現在の食費の金額と、どんなものにお金を使っているかを把握することが重要です。
家計簿を続けるのが難しそうな人は、家計簿アプリを活用してみてください。
スマホカメラでレシートを撮影するだけで内容を読み込んでくれるので便利です。
また、買い物時にクレジットカード払いにしておけば、すべての履歴が残り、毎月の利用明細書が家計簿代わりになります。
自分が続けやすい方法を選び、「支出の見える化」を実現することが大切です。
毎月の振り返りができるだけでなく、どれくらい節約できたか見えるようになると節約のモチベーションにもつながります。
(2) 外食と嗜好品は別会計で管理する
外食と嗜好品は食費と別会計で管理しましょう。
毎月の食費がかさむ世帯は、外食の割合が多い傾向があります。
お酒やコーヒーといった嗜好品の消費が多い家庭も同様です。
外食や嗜好品の節約も大切ですが、生活の楽しみになっていたり、仕事上の交際面にかかわってくることも多いため、無理にコントロールしようとするとストレスになります。
そのため、外食や嗜好品の出費が多い世帯ほど、食費とは別会計で予算立てし、節約に取り組んだほうがよいでしょう。
別会計にすれば、どんぶり勘定になりがちな外食費を見える化することができ、管理しやすくなるメリットもあります。
(3) 現実的な食費の目標金額を決める
現実的な食費の目標金額を決めてから節約を始めましょう。
効果的な食費の節約方法は、1か月あたりの具体的な目標金額を決め、その金額内でのやりくりを心がけることです。
その際、なるべく現実的な金額を設定すると、無理なく続けやすくなります。
まずはストレスのない金額から始め、少しずつ理想に近づけていってください。
食費の平均額やエンゲル係数を参考にし、家計簿を確認しながら、どの程度の節約が可能か検討しながら設定してみましょう。
(4) 定期的に支出内容をチェックする
定期的に支出内容をチェックする習慣をつけましょう。
設定した食費の目標金額を達成するためには、定期的な支出チェックは欠かせません。
そのためにも、家計簿アプリの活用やカード利用明細書での管理など、自分に合った方法で支出の「見える化」と、振り返りが重要です。
決めた予算内でやりくりする癖をつけるためにも、毎月どんなものにお金を使っているか?を都度確認しながら調整しましょう。

(5) 食費の管理は週単位の小分けにする
食費は週単位の小分けにしたほうが管理しやすくなります。
毎週の支出額を決め、予算オーバーにならないように意識しましょう。
ただし、お米や調味料のまとめ買いを行った場合はその週だけ予算を超えてしまうため、お米と調味料のみ別会計として月単位にします。
このように別会計ルールも組み合わせながら、アンバランスな状態を避けるのが食費管理のコツです。
(6) 食費専用の財布を用意する
食費専用の財布を活用して食費をコントロールしましょう。
簡単な食費管理でおすすめなのが、食費専用の財布を用意し、1か月分、もしくは1週間分ごとに決めた金額を財布に入れる方法です。
なるべく長財布で、中身が小分けにできる仕切りやファスナーのあるデザインを選びましょう。
さらにラウンドファスナー式の長財布なら、中身が漏れることなく安心です。
(7) 各週の食費をクリアケースで保管する
各週の食費をクリアケースに分けて保管するようにしましょう。
100円ショップで手に入るクリアケースを4つ~5つ用意し、それぞれに1週間ごとの食費を入れておきます。
使うときにそこから出して食費専用財布に移すとスムーズです。
さらに
・ 「米・調味料代」で1つ
・ 「外食費・嗜好品代」で1つ
合計6つ~7つ用意しておくと、よりわかりやすく管理できます。
(8) 自宅での食事を楽しみ節約を意識する
なるべく外食を控え、自宅での食事を楽しんで節約を意識しましょう。
食費を抑えるために重要なのが外食を減らすことです。
ただし、仕事や育児で忙しいなか、「毎日必ず自炊!」と決めてしまうと、ストレスになり反動で無駄遣いが増えてしまいます。
適度に外食や総菜を取り入れながら自炊を心がけてみてください。
(9) 余計なお金を持たないようにする
常に余計なお金を持たないように意識しましょう。
たとえば習慣的に買っていた食後のコーヒーでも、財布の中に余分なお金が入っていなければ買わずに済むようになります。
急に具合が悪くなった際の救急医療費に対応できないようでは本末転倒ですが、なるべく財布には必要な金額のみを入れておく習慣をつけましょう。
(10) 節約をゲーム感覚で楽しむ
自分で自分を追い詰めないように、節約をゲーム感覚で楽しみましょう。
我慢ばかりの生活を続けると、ストレスがたまるばかりで、節約自体がつらくなります。
そこでおすすめなのが、家族や友人同士で「今月は5,000円節約できた!」と報告しあいゲーム感覚で取り組むスタイルです。
「いくら貯まったらどこに行こう」など、貯金計画で盛り上がるのもモチベーションになります。
(11) ふるさと納税の返礼品を活用する
ふるさと納税の返礼品に食材を選び、活用するようにしましょう。
もっとも狙い目なのがお米です。
食費のなかで大きな割合を占めるお米は、ふるさと納税の返礼品でも充実しています。
人気が高いお肉は、牛肉・豚肉・鶏肉など種類豊富です。
「量が多いものを選ぼう」「ちょっとぜい沢して良いお肉が食べたい」など、目的に応じて選べるのも魅力です。
このほか、魚介類や調味料、乾物類やお酒など、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
興味があるアイデアから取り入れよう
今回紹介した節約アイデアは、毎日の暮らしのなかで実践しやすいとはいえ、「全部やってみよう!」と無理をせず、少しずつトライしたほうが成功しやすくなります。
まずは興味があるアイデアから試してみましょう。(執筆者:田中 佐江子)