たいていの果物は、食べた後に皮と種が残ります。
生ゴミとして捨てている人が多いと思われますが、果物の皮には再利用できるものもあります。
たとえば、ミカンの皮は消臭剤として利用できますし、レモンの皮は掃除に使えます。
このように食材以外の用途でも使えるのですが、こちらの記事では果物の皮を「食材として」再利用する方法をお伝えします。
捨てるはずの果物の皮を食材に利用することで、食費の節約につなげましょう。
目次
果物の皮活用レシピ
では、さっそく見ていきましょう。
1. スイカの皮の漬物（材料費：約5円）
材料
スイカの皮：8つ切りのスイカ1カット分
塩：少々
塩昆布：3～5g
ごま油：小さじ1/2杯
作り方
(1) スイカの皮と実の部分を分ける。
(2) スイカの皮を良く洗い、外側の硬い部分を切り落とす。
(3) スティック状にカットする。サイズはお好みですが、0.5～1cmほどがおすすめ。
(4) カットしたスイカの皮に塩をふり、10分ほど放置する。
(5) 水気を絞ってポリ袋かフリーザーバッグに入れる。
(6) 塩昆布とごま油をくわえ、半日～ひと晩漬けこむ。
捨てるはずのスイカの皮で作ったとは思えないほど、パリッとした食感のあとを引くおいしさの漬物ができあがります。キュウリや苽の漬物よりも歯触りが良く、さわやかな風味に箸が止まりません。
塩で漬け込むだけの「浅漬け」もおいしいのですが、ごま油と塩昆布の風味のきいたこちらのレシピもおすすめです。
キュウリの浅漬けは2本で198円ほどしますが、スイカの皮を利用すれば約5円で作れます。
2. オレンジの皮で作るオレンジピール（材料費：約6円）
材料
オレンジの皮：2個分
塩：少々
砂糖：30g
仕上げ用のグラニュー糖：小さじ2杯
作り方
(1) オレンジの皮の外側を塩でこすり、水で洗って汚れを落とす。
(2) 皮の内側についている白いワタの部分をスプーンやナイフでこそげ落とす。白い部分は多少残っていても構いません。
(3) 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、オレンジの皮を投入。10分茹でたら取り出して、お湯を替えてもう一度10分茹でる。
(4) ザルに上げ、粗熱が取れたら0.5cmほどの幅のスティック状にカットする。
(5) 鍋を軽く洗って (4) を入れ、かぶるくらいの水と砂糖を加える。
(6) 中火にかけてぐつぐつと沸いてきたら弱火にし、水気がなくなるまで煮詰める。
(7) クッキングシートの上にくっつかないようにして広げ、グラニュー糖をまぶして乾燥させる。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて、しっかりと乾かす。
クッキーやパウンドケーキに入れるなら、(6) の時点で完成です。マーマレードのようにパンやクラッカーにのせて食べてもおいしいのでおすすめです。
近頃は100均でもオレンジピールが手に入りますが、それでもやはり100円はするわけです。
捨てるはずのオレンジの皮を利用すれば、材料費は約6円とかなりお得になります。少々手間はかかりますが、食費の節約にはなります。
オレンジだけではなくレモンや八朔、夏ミカンなど、どのような柑橘類でも作れます。ぜひお試しください。
3. リンゴの皮のコンポート（材料費：約2円）
材料
リンゴの皮：1つ分
砂糖：小さじ1杯
レモン汁：2～3滴
作り方
(1) リンゴの皮を2cmほどの長さにカットする。揃っていなくても構いません。
(2) 耐熱皿に (1) を入れ、砂糖とレモン汁をかけて混ぜる。
(3) ラップをふわっとかけて、600Wの電子レンジで2分加熱する。
(4) 粗熱が取れたら完成。
さっぱりとしたリンゴジャムのような、おいしいコンポートができあがります。
パンやヨーグルトに混ぜたり、焼き菓子に利用するなどいろいろと使えます。餃子の皮で包んで揚げれば、アップルパイ風のお菓子にもなります。
小さな瓶入りのリンゴのジャムは100円ほどしますが、捨てる皮を利用すれば約2円です。
電子レンジ調理でほとんど手間はかかりませんので、ぜひ作ってみてください。
果物の皮の有効利用で食費節約
果物の皮には、おいしく再利用できるものがあります。生ごみが減るのもメリットのひとつです。
果物の皮を食材として利用して、食費と生ゴミの削減をめざしましょう。（執筆者：陽山 あい）
