
投資信託で積み立てをしていると、ETFという言葉もよく目にします。名前は似ていても、何が同じで何が違うのか、説明できる人は多くないかもしれません。ETFも投資信託の一つですが、取引所に上場しているため、売り買いの仕方は株とほとんど変わりません。買う前に、値段の決まり方と注文の出し方の違いを押さえておきましょう。
同じ投資信託でも、売り買いする場が違う
日本取引所グループ(JPX)の用語集は、ETFを上場投資信託と呼び、金融商品取引所に上場している投資信託と説明しています。東京証券取引所では2001年7月から上場し、売買されてきました。
金融庁の資料(令和7年9月改訂)とJPXの比較表をもとに、上場していない投資信託との違いを並べると次のとおりです。

注文は株と同じく、成行や指値で出す
JPXは、ETFの売買に通常の株式と異なる特別なルールはないとしています。注文には、売買の値段を指定する指値注文と、値段を指定しない成行注文などが使えます。たとえば、買う値段の上限を決めておきたいなら指値注文、値段を指定せずに注文したいなら成行注文という使い分けです。ただし成行注文は、出来高が少ない銘柄や値動きが大きいときに、意外な値段で売買が成立することもあります。
東京証券取引所の売買立会は、午前が9時から11時30分まで、午後が12時30分から15時30分までです。取引時間は2024年11月5日から30分延びています。
まず買いたい商品がETFかどうかを確かめ、ETFなら次に注文の方法を選びます。そのうえで、ETFは商品ごとに売買単位が決まっているため、何口から買えるかも見ておきましょう。
費用は2つ。市場価格のずれにも目を向ける
JPXのよくあるご質問によると、ETFで投資家が負担する費用は2つです。1つは売買のときに証券会社に支払う手数料で、一般的に株式と同様です。もう1つは信託報酬で、年率で定められ、日割りで信託財産から差し引かれます。同じ指標に連動するETFどうしでも、信託報酬や売買単位、出来高は商品ごとに異なるため、JPXはその点を比べるよう勧めています。
気をつけたいのが、市場価格と基準価額(1口あたりの純資産額)がずれることがある点です。JPXは、市場価格は需給で動くため、基準価額と値動きが一致しない場合があると説明しています。取引時間中に保有資産の現在値から推計した1口あたりの値(インディカティブNAV)を配信している商品もあり、市場価格と見比べられます。取引量や注文が少ないと、見込んだ価格で売買できないこともあります。JPXは、元本などが保証された商品ではない点にも注意を促しています。
買う前に、ETFかどうかを確かめる
ETFは投資信託の一つですが、取引所で株と同じように売り買いするため、値段の決まり方と注文の出し方が上場していない投資信託と異なります。まず手元の商品がETFかどうかを確かめましょう。ETFなら、取引時間と注文の方法、売買の手数料と信託報酬の両方を確かめてから注文すれば、落ち着いて売り買いできます。


