2022年10月11日から開始している「全国旅行支援」。
東京在住の方に、組み合わせるのをおすすめするのが「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」です。
どこまで乗ることができて節約効果はどれだけなのか、「全国旅行支援」と組み合わせるとどうなるのかを考えてみました。
目次
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」とは
≪画像元：東日本旅客鉄道株式会社≫
JR東日本が発売する「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」がお得です。
対象区域の新幹線自由席が3日間フリーパス（乗り降り自由）になる券です。
座席指定をすることで普通車指定席も4回利用できます。
発売期間：2022年9月14日～2022年10月22日
利用期間：2022年10月14日～2022年10月27日
有効期間：3日間
発売期間は10月22日までです。
値段は、大人22,150円、小人10,150円。
「えきねっと」で購入でき、フリーエリア内の指定席券売機、窓口で受取りできます。
受取りは利用日当日でもOKです。
フリーエリアは関東・東北を中心とした東日本
≪画像元：東日本旅客鉄道株式会社≫
フリーエリアは、東北、山形、秋田、上越、北陸新幹線のほか、JR東日本、ほか、7つの鉄道会社の路線（青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北陸急行線、富士急行線、伊豆急行線、えちごトキめき鉄道線）も利用できます。
ただし、北海道新幹線（新青森から新函館北斗間）、北陸新幹線（上越妙高～金沢間）は利用できません。
利用できる列車・席タイプ
≪画像元：東日本旅客鉄道株式会社≫
注目は、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線ではやぶさ、こまち、その他の新幹線の普通指定席も4回に限り利用できること。
在来特急・急行、普通列車・快速、BRTにも乗ることができるので旅行する時に節約効果を発揮します。
どのくらいの節約効果があるのか、ある平日の1日を選んで、駅探で価格を調べてみました。
※日によって料金の違いがあるかもしれないため、概算としてお考えください。
例1：東京～新青森のはやぶさ・普通指定席を往復で
東京～新青森のはやぶさ・普通指定席、片道料金は17,670円。
往復の料金は、17,670円×2＝35,340円。
東京～新青森を往復するだけでも「元とれ」です。
例2：東京～新潟のとき・普通指定席を往復で
東京～新潟のとき・普通指定席、片道料金は10,760円
往復の料金は、10,760円×2＝21,520円。
大人22,150円の料金には少し届きませんが、3日間のうち、他の電車にも乗るなら「元とれ」可能できそうです。
例3：東京～仙台（宮城県）のはやぶさ普通指定席を往復で
東京～仙台のはやぶさ・普通指定席、片道料金は11,410円
往復の料金は、22,820円。
こちらも「元とれ」です。
「全国旅行支援」と合わせるとお得に
2022年10月11日からはじまった「全国旅行支援」と合わせることでお得になります。
全国旅行支援の基本は、2つ。
・宿泊代金が40％割引
（宿泊を伴う交通付旅行商品は最大8,000円割引、上記以外は最大5,000円割引）
・指定店舗で利用できるクーポンを最大3,000円分（休日は3,000円、平日1,000円）もらえる
自治体によって、参加条件は異なることがあるため、行きたい県の全国旅行支援のホームページを読んでみてください。
注意点：自治体によって細かい条件が違うことも
「全国旅行支援」で注意しなくてはいけない点は、自治体によって細かい条件が違うことです。
例えば、青森県の「泊まって応援、ゆったり安心！」。
≪画像元：青森県おでかけキャンペーン事務局≫
全国旅行支援の青森県版です。この中で注目は、ワクチン接種歴や検査に係る利用条件です。
≪画像元：青森県おでかけキャンペーン事務局≫
条件を見ると、
・青森県外の人 … 3回分の新型コロナワクチン接種済証明、またはPCR検査等の陰性証明（検査結果通知書）
・青森県内の人 … 2回分の新型コロナワクチン接種済証明、またはPCR検査等の陰性証明（検査結果通知書） ※2回目の接種日から14日以上経過していること
※画像やコピー（写し）の提示でも可。
※12歳未満の児童については、同居する親等などが同伴する場合、検査不要。
とあります。
≪画像元：いいじゃん、あいち旅キャンペーン事務局≫
筆者が住む愛知県内での「いいじゃん、あいち旅キャンペーン」とは条件が違うことに気づきました。
≪画像元：いいじゃん、あいち旅キャンペーン事務局≫
愛知県の「いいじゃん、あいち旅キャンペーン」支援対象者での注目は
・ワクチン接種済証（３回以上）又は（陰性の）検査結果通知書及び身分証明書を提示すること
※12歳未満は親などが同伴する場合には検査不要。
※12歳未満でも、キャンペーン適用を希望する場合、本人確認書類が必要
青森県と愛知県を比較すると、
青森県 … 県内在住者は2回以上のワクチン接種でも可
愛知県 … 県内在住者でも3回以上のワクチン接種必須
と、違いもあります。
条件は、自分が行く県の全国旅行支援のきまりに準じてください。
行く前に、何を持っていくか、原本なのかコピーでもいいのかなど熟読する必要があります。
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」は関東へ行く人が利用できる
東京から青森県、新潟県、宮城県への旅行を紹介しましたが、それ以外にも利用ができます。
青森県や秋田県から関東への旅行をする、長野県から群馬・埼玉への旅、新潟県から東北地方への旅など、利用できるフリーエリア内なら自由自在に移動できます。
関東地方以外の人も注目です。
利用期間：10月27日まで
期間内に購入・利用が必須です。
全国旅行支援は12月下旬まで続きますが、10月の利用期間に動ける人しか利用できないデメリットもあります。
「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を利用してお得2重取り
すでに全国旅行支援を利用して10月27日までの旅行を決めている人は、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を利用して、フリーエリア乗り放題で旅行プランを決められます。
3日間の期間ではありますが、東京駅から新青森駅まで往復するだけで「元とれ」。
期間限定のお得なフリーパス、計算してお得なら「買い」です。（執筆者：FP3級,節約生活スペシャリスト 谷口 久美子）
