おでかけや旅行が自由に楽しめる夏が久しぶりにやってきます。
すでに夏休みの計画を立てているという方も少なくないとは思いますが、旅行の費用で意外と負担になるのが交通費ですよね。
目的地まではもちろんですが、旅先での移動も結構な出費になってしまうもの。
観光施設やグルメで節約したくないぶん、交通費はできれば抑えたいという声もよく耳にします。
そこで今回は、今年の夏のおでかけや旅行をお得に楽しむために、ぜひ知っておいてほしいオススメの割引きっぷの情報を紹介していきます。
目次
JR西日本「夏休みお子様1,000円！ファミリーきっぷ」
山陽新幹線や大阪市内⇔北陸・南紀・山陰・北近畿の在来線特急列車に、こども料金が一律1,000円で乗車できるお得な切符です。
こども1名を含む2名以上で利用可能。
夏休みの旅行やおでかけにうれしいサービスとなっています。
発売期間：2023年7月3日（月）～8月28日（月）
※乗車日の1か月前から3日前まで販売
※JR西日本ネット予約「e5489」のみでの販売（窓口での販売はありません）
ご利用期間：2023年8月1日（火）～8月31日（木）
≪画像元：JRおでかけネット≫
主な設定区間
・ 山陽新幹線主要駅区間
・ 大阪市内⇔北陸、北近畿、南紀、山陰方面
料金例：大人1名様、普通車指定席（通常期）、山陽新幹線はのぞみ号利用、片道
※子どもは全区間一律1,000円
大阪市内→博多 … 1万5,210円
大阪市内→広島 … 1万400円
大阪市内→金沢 … 7,400円
大阪市内→白浜 … 5,830円
大阪市内→城崎温泉 … 5,830円
大阪市内→出雲市 …1万2,280円
主な条件
・ 2名様以上（必ずお子様1名様を含む）が同一行程（同一の区間、同一の新幹線）でご旅行される場合に限り発売、利用できます。
・ 列車ごとの発売枚数には限りがあり、列車によってはきっぷの設定がない場合もあります。
・ 予約の変更（券種間、乗車日、利用区間・列車）はできません。
JR西日本の「夏休みお子様1,000円！ファミリーきっぷ」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR北海道・JR東日本「北海道＆東日本パス」
JR北海道とJR東日本で販売する「北海道＆東日本パス」。
JR北海道とJR東日本両エリアの普通列車や快速列車が乗り放題となるフリー切符です。
有効期間は連続する7日間なので、1週間程度かけて東北から北海道へ旅行するときにも使い勝手の良い切符となっています。
≪画像元：北海道＆東日本パス(pdf)≫
発売期間とご利用期間
《夏季》
発売期間 … 2023年6月20日（火）～9月24日（日）
利用期間 … 2023年7月1日（土）～9月30日（土）
発売箇所：JR北海道、JR東日本の主要駅、旅行会社など
料金：大人1万1,330円、小児5,660円
有効期間：連続する7日間
ご利用いただける路線：JR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、北陸急行線の普通・快速列車の普通車自由席、JR東日本のBRT（バス高速輸送システム）が乗り降り自由
※別に特定特急券をお買い求めいただくことで北海道新幹線（新函館北斗～新青森間）の立席（空いている席）がご利用可能
※特例として特急列車の普通車自由席がご利用いただける区間
石勝線（新得～新夕張間）、奥羽本線（青森～新青森間）
JR北海道・JR東日本の「北海道＆東日本パス」の詳細につきましては、こちらのサイト(pdf)でご確認ください。
JR四国「夏の四国あちこちきっぷ」
JR四国線全線や土佐くろしお鉄道といった四国移動のメインとなる路線が3日間乗り放題になる「夏の四国あちこちきっぷ」。
8月8日～16日のお盆休みの期間に利用開始となる切符は発売されませんが、それ以外の期間であればお得に四国周遊を楽しめます。
発売期間：2023年7月10日（月）～9月28日（木）
※出発日の1か月前からご利用開始当日まで発売
ご利用期間：2023年7月13日（木）～9月30日（土）まで
※8月8日（火）～8月16日（水）までの期間にご利用開始となる切符は発売しません
発売箇所：JR四国の駅のみどりの窓口、みどりの券売機プラス、ワープ支店、四国内の主な旅行会社、チケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」、四国をぐるっと楽しむ旅アプリ「しこくるり」、JR西日本観光ナビ「tabiwa by WESTER」
ご利用いただける路線：JR四国線全線（宇多津～児島間を含む）、土佐くろしお鉄道線全線の特急列車および普通列車の普通車自由席が乗り降り自由。
またJR四国バスのうち路線バス（大栃線、久万高原線）へのご乗車も可能（高速バスにはご乗車できません）。
≪画像元：JR四国ツアー≫
有効期間：連続した3日間
【料金】
・大人 … 1万3,000円
・小児 … 紙の切符 → 6,500円 デジタルチケット → 3,500円
JR四国の「夏の四国あちこちきっぷ」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR東日本「えきねっとトクだ値」
JR東日本が提供するインターネット予約システム「えきねっと」。
その「えきねっと」だけで買える列車・席数・区間限定の割引切符「えきねっとトクだ値」は、お申し込み日によって割引率が異なるお得なサービスです。
当日のお申し込みでも5～20%OFFとなりますが、20日前までであれば半額で購入できる非常にお得な料金システムとなっています。
≪画像元：えきねっと≫
お申し込み期間と割引率
「えきねっとトクだ値」当日までのお申し込み … 5～20%OFF
「お先にトクだ値」13日前までのお申し込み … 25～35%OFF
「お先にトクだ値スペシャル」20日前までのお申し込み … 50%OFF（通年設定なし・期間限定）
「えきねっとトクだ値（チケットレス特急券）」出発時刻までのお申し込み … 最大35%OFF（チケットレスで乗車可能・一部在来線特急列車限定・特急券のみ）
※1時50分までの販売。発売期間最終日がシステムメンテナンス日の場合は、その前日の23時50分まで。
料金例
・ 東京 → 新函館北斗（「はやぶさ」ご乗車の場合）通常価格2万3,230円
えきねっとトクだ値 … 2万2,050円
お先にトクだ値 … 1万7,410円
お先にトクだ値スペシャル … 1万1,610円
・東京→金沢（「かがやき」ご乗車の場合）通常価格1万4,180円
えきねっとトクだ値 … 1万2,760円
お先にトクだ値 … 9,920円
お先にトクだ値スペシャル … 7,090円
JR東日本の「えきねっとトクだ値」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR九州「こどもぼうけんきっぷ」
JR九州では、お子さまの夏休みの思い出作りを応援する「こどもぼうけんきっぷ」を発売。
小学生以下のお子さまを対象に、JR九州の快速列車・普通列車が100円で1日乗り放題となるお得な切符となっています。
発売期間：2023年7月1日（土）～8月30日（水）
※ご利用前日までにご購入ください
ご利用期間：2023年7月21日（金）～8月31日（木）
発売箇所：JR九州インターネット列車予約およびJR九州各駅の指定券券売機
※駅窓口では発売しません
有効期間：1日間
料金：100円
≪画像元：JR九州≫
対象のお客さま
小学6年生以下のお子さま（お子さま単独でのご利用も可能）
※幼児（1～6歳（未就学児）または乳児（0～1歳未満）は切符の購入は不要ですが、次の場合は必要となります）
・ 幼児が単独で旅行する場合
・ 「おとな」または「こども」1人に同伴される幼児の人数が2人を超える場合
・ 幼児、乳児が1人で指定席、グリーン席等を利用する場合
ご利用対象列車：JR九州の普通・快速列車（特急券を購入すればJR九州の新幹線や特急列車にもご乗車が可能です）
JR九州「こどもぼうけんきっぷ」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR「青春18きっぷ（夏）」
リーズナブルに旅を楽しめる「青春18きっぷ」は、昔から人気のあるお得な切符。
春・夏・冬の3シーズンにそれぞれ発売され、5回（人）分が1セットになって1万2,050円。
全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席やBRT（バス高速輸送システム）、JR西日本宮島フェリーを自由に乗り降りできます。18という数字が名称に入っていますが、年齢関係なくどなたでも購入可能です。
≪画像元：JRおでかけねっと≫
発売期間：2023年7月1日（土）～8月31日（木）
ご利用期間：2023年7月20日（木）～9月10日（日）
発売エリア：JRの主な駅のみどりの窓口、旅行会社、指定席券売機
料金：1万2,050円 ※おとな・こども同額
利用方法：1枚の切符で1人5回まで、5人で1回といったグループ利用も可能
※グループ利用の場合は同一行程の旅行に限ります
有効期間：1人1回あたりの有効期間は乗車当日限り
ご利用対象列車：全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席およびBRT（バス高速輸送システム）、JR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできます
JR「青春18きっぷ（夏）」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR西日本「おとなび会員限定 西日本グリーンきっぷ」
満50歳以上の方が入会（無料）できる「おとなび」の会員限定のお得な切符「西日本グリーンきっぷ」。
新大阪 ↔ 博多をのぞみのグリーン車指定席（通常期）でご利用の場合、1往復するだけで3日間用なら1万7,220円、5日間用なら1万2,220円もお得になる切符です。
「おとなび」は、このような会員限定のお得な切符や会員対象の旅行商品や特典、また最新情報もメルマガで配信。
旅好きの方にとってはメリットの大きい旅専門の会員サイトとなっています。
≪画像元：≫
発売期間
3日間用 … 2023年9月21日（木）まで
5日間用 … 2023年9月19日（火）まで
※乗車日の1か月前から7日前までの発売となります
ご利用期間：2023年9月30日（土）までの連続する3日間または5日間
発売箇所：インターネット予約「e5489」限定
ご利用対象列車：JR西日本全線の新幹線・特急列車が3日間または5日間乗り放題（グリーン車指定席または普通車指定席が6回まで利用可能）
※東海道新幹線（新大阪～京都～東京）、九州新幹線（博多～鹿児島中央）、北陸新幹線（上越妙高～東京）はご利用になれません
料金（1名様）
3日間 … 2万5,000円
5日間 … 3万円
※智頭急行線（特急を含む）、JR西日本宮島フェリーを含む
※2名以上でのご利用が条件となります
JR西日本「おとなび会員限定 西日本グリーンきっぷ」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
JR西日本「tabiwa by WESTER」
切符ではありませんが、アプリを通して受けられるお得なサービスにも注目。
ここでは北陸や瀬戸内、四国といったエリアをお得に周遊できるアプリ「tabiwa by WESTER」を紹介します。
JRはもちろん、指定の交通機関が乗り放題となり、観光・体験・グルメなどがお得に楽しめるクーポン、人気スポットや経路の検索など便利な機能も利用できます。
≪画像元：JRおでかけねっと≫
サービスエリア
北陸エリア … 富山県、石川県、福井県、新潟県、長野県の大糸線沿線エリア
せとうちエリア … 岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県
サービス内容・機能
・ 「tabiwa周遊パス」などのおトクなチケットの購入
・ 目的地までの経路検索、スケジュール作成
・ おすすめのモデルコースや話題のスポットを紹介
・ 鉄道、タクシー、レンタカー、カーシェア、シェアサイクル、ホテル、駅弁などの予約、購入
・ 地図、ナビゲーション機能
料金の一例
例えば「広島ワイドパス」なら7,260円の周遊ルートが4,600円で利用可能。
ほかにも次のような周遊パスが販売されています。
「北陸おでかけtabiwaパス」
自由周遊区間のJR（普通列車普通車自由席）や指定の私鉄が乗り放題（1日券）
おとな2,450円 こども980円
「金沢能登tabiwaパス」
自由周遊区間のJR（普通列車普通車自由席）や指定の私鉄、バスが乗り放題。
また観光施設の入館料や割引もセットになったお得な周遊パス（2日券）
おとな3,260円 こども1,630円
「岡山・倉敷tabiwaぐるりんパス」
自由周遊区間のJR（普通列車普通車自由席）や指定の私鉄、バスが乗り放題。観光施設の入館料もセットになった周遊パス（3日券）
おとな3,900円 こども1,950円
「宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパス」
自由周遊区間のJR（普通列車普通自由席）や指定の私鉄、バス、船舶が乗り放題。観光施設の入館料もセットになった周遊パス（3日間）
おとな3,700円 こども1,850円
チケット・クーポンの一例
《北陸エリアの場合》
「おみやげ処富山」「おみやげ処黒部」「おみやげ処加賀」など … 税込2,000円以上のお買い上げで200円割引
「ホテルヴィスキオ富山」「ヴィアイン金沢」 … レイトチェックアウト1時間無料クーポン
「氷見つまみ食いクーポン」 … 氷見市商店街のお店で食べ歩きが楽しめるクーポン：500円
「高岡市内観光施設共通クーポン」 … 高岡市内の観光施設をお得に回れる5枚綴りのクーポン：700円
「着物レンタルVASARA」 … 着物一式レンタル＆ヘアセットが割引料金で利用できる：4,378円 → 3,278円
JR西日本「tabiwa by WESTER」の詳細につきましては、こちらのサイトでご確認ください。
思い出に残る素敵な夏を
知って得する割引きっぷ。
今回は今年の夏がお得になる商品を中心に紹介しましたが、通年販売されているお得な切符も少なくありません。
おでかけや旅行を楽しむためには、いろいろな角度から情報収集してみることも大事なポイント。
楽しむべきところは贅沢に、節約できるところはギュッと引き締めて、思い出に残る素敵な夏を満喫しましょう。（執筆者：FP2級 藤 なつき）
