株式会社JTBパブリッシングは、『JTB時刻表』の前身である『汽車時間表』の創刊から100年を迎えることを記念し、「JTB時刻表100周年キャンペーン ～旅は続くよ、どこまでも～」を2025年3月より実施することを発表しました。
『JTB時刻表』は1925年（大正14年）に鉄道省運輸局編纂の『汽車時間表』として創刊されました。
以来、100年にわたり鉄道ファンや関係運輸会社に愛され続けてきました。
今回のキャンペーンは、これまでの感謝の気持ちを込めて行われるもので、ファン感謝イベントや時刻表・鉄道関連の記念図書や児童書の発行などが予定されています。
キャンペーンの詳細は2024年10月にオープンする特設サイトで順次発表される予定です。
キャンペーンの実施期間は2025年3月から2026年3月までの1年間です。
この期間中には、様々なイベントや出版物が予定されており、鉄道ファンにとっては見逃せない内容となるでしょう。
特に、時刻表や鉄道関連図書の発行が注目されています。
例えば、「青春18きっぷで行こう’24-‘25」（6月18日発売）、「JTB時刻表8月号」（7月20日発売）、「時刻表復刻版1986年11月号」（7月22日発売）、「るるぶ鉄道ミュージアムへ行こう 鉄道博物館 リニア・鉄道館 京都鉄道博物館」（7月23日発売）などが予定されています。
『JTB時刻表』は、1925年4月に創刊された『汽車時間表』を前身とし、東京の山手線が環状になる前の時代から続いています。
創刊号では、算用数字を採用し、弁当販売駅や赤帽所在駅を記号で表示するなど、当時としては画期的な内容でした。
太平洋戦争末期には急行列車の削減や特急列車の全廃により、時刻表のページ数が激減し、1945年7月1日発行号では1枚の時刻表となりましたが、発行がない年はありませんでした。
戦後は高度経済成長とともに急行や特急の増便や高速化が進み、今年60周年を迎える新幹線開業の様子なども記録されています。
『JTB時刻表』は、JR（国鉄）だけでなく、私鉄、空路、航路、バス路線など、全国約900の運輸会社のダイヤを取り扱い、100年の間に刻々と変化する日本の軌跡を毎月1冊の時刻表に編纂してきました。
乗換検索アプリが普及する現代でも、紙の時刻表の一覧性や記録としての価値は高く、旅を豊かにするヒントが詰まっています。
予定していた電車を見送って途中下車したり、絶景路線を満喫したりと、紙の時刻表ならではの楽しみ方があるのです。
JTB時刻表の歴史を振り返りつつ、100周年を迎えるこの機会に、ぜひキャンペーンに参加してみてはいかがでしょうか。
