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債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所7選!無料相談できる公的機関も紹介

借金総額が多くなり返済が困難な場合には、債務整理を行います。借金は、自分で解決するのが難しい場合、弁護士や司法書士といった法律家に相談することが大切です。

しかし、弁護士事務所・司法書士事務所など様々な場所で債務整理を請け負っているため、どの事務所に依頼すればよいのか分からないという方もいるでしょう。

そこで、債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所と、債務整理を依頼するメリット、無料で対応してくれる機関を紹介します。

債務整理におすすめの弁護士事務所ランキング

1位:なみき法務事務所
2位:はたの法務事務所
3位:ひばり法律事務所
4位:サンク総合法律事務所

5位:東京ロータス法律事務所

6位:アース法律事務所

おすすめ弁護士事務所

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弁護士事務所なみき法務事務所はたの法務事務所ひばり法律事務所サンク総合法律事務所東京ロータス法律事務所アース法律事務所
相談料 
無料

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任意整理22,000円〜22,000円〜22,000円11,000円〜22,000円22,000円
減額報酬11%11%11%11%11%10%
個人再生385,000円〜385,000円〜220,000円〜要相談330,000円過払金返還報奨金:返還分の20%〜
自己破産330,000円〜330,000円〜220,000円〜要相談220,000円220,000円〜
過払い報酬返還額の14%〜22%返還額の14%〜22%返還額の22%〜27.5%返還額の22%〜27.5%返還額の22%〜27.5%要相談
対応地域全国対応全国対応
(出張無料)
全国対応全国対応全国対応全国対応
ポイントLINEで相談可
10年以上の実績
相談料無料
初期費用無料
業界最安値クラス
分割払いOK!
何度でも相談無料
弁護士歴25年
地方出張にも対応
相談無料
分割払いOK
24時間365日
受付
プライバシー厳守
何度でも相談無料
土日祝日対応可能
初回相談無料
zoom面談可能
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※料金は全て税込表示です。
目次

債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所7選

債務整理を請け負ってくれる事務所や、債務整理の実績が豊富な事務所を合わせて7つ紹介します。それぞれ特徴があるため、相談しやすいと感じるところはあるのか見ていきましょう。

なみき法務事務所

対象地域全国エリア
任意整理着手金:無料
基本報酬:1社あたり22,000円~
減額報酬:11%相当
個人再生報酬:385,000円〜
自己破産報酬:330,000円〜
無料相談の有無あり
対応時間【メール】平日:8時30分~22時00分
     土日祝:8時30分~21時00分
【LINE無料相談】24時間受付
所在地
料金は全て税込です。

はたの法律事務所

はたの法務事務所は、「初めて相談するので緊張する」「債務整理についてわかりやすく回答して欲しい」という方におすすめです。

運用歴は40年と実績が長く、地域を問わず全国無料で出張してくれます。債務整理が完了するまで専任の担当者がついてサポートをしてもらえるため安心感もあります。

また、「車は手放したくない」、「借金だけを整理したい」という希望にも対応してくれます。

さらに、男性専用・女性専用ダイヤルのほか、メールでの相談も可能なため、初めてでも相談しやすいでしょう。過払い金の債務整理は1社から対応しており、着手金や初期費用無料、土日の対応も追加料金はかかりません。過払い調査も無料で行なってもらえます。

手持ちのお金がなくても督促を停止でき、費用の分割払いも可能です。全国出張相談費用も無料、相談は年中無休、24時間受け付けています。

東京本店と大阪に支店があるため、関東圏、関西圏に住んでいる方、勤務先がある方におすすめです。

対象地域全国
任意整理着手金:無料
基本報酬:1社につき22,000円〜
減額報酬:11%相当額
個人再生着手金:無料
報酬:385,000円〜
(再生委員への支払費用:プラス220,000円〜)
自己破産着手金:無料
報酬:330,000円〜
(少額管財事件の場合:プラス220,000円〜)
無料相談の有無あり
対応時間【無料相談ダイヤル】平日:8時30分~21時30分、土日祝:8時30分~21時
【WEB無料相談】24時間受付
所在地【東京本店】〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階(受付)・6階
【大阪支店】〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島4-11-21 新大阪コパービル303
料金は全て税込みです。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は着手金の分割払いが可能であり、プライバシーに配慮していることが特徴です。

25年以上の実績を持ち、任意整理や自己破産、個人再生、過払い金の請求の相談が可能です。相談料が無料で、任意整理は着手金の分割払いも可能です。

さらに、周囲や家族に任意整理、債務整理の相談をしていることを知られたくない方のために郵便物も法律事務所からだと分からないように配慮してもらえます。全国に対応しているため、弁護士に相談したいものの近くに弁護士事務所がないという方におすすめです。

対象地域東京エリア
任意整理着手金:1社あたり22,000円~
減額報酬:10%相当
個人再生着手金:330,000円~
自己破産着手金:220,000円~
無料相談の有無無料
対応時間【電話】平日10時~18時
所在地東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階
料金は全て税込みです。

サンク総合法律事務所

対象地域全国エリア
任意整理着手金:1件あたり55,000円~
報酬金:1件あたり11,000円~
減額報酬:11%相当
個人再生要相談
自己破産要相談
無料相談の有無無料
対応時間【営業時間】平日:9時30分~18時30分
【WEB無料相談】24時間受付
所在地東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階
料金は全て税込みです。

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所は、土日も対応しており親身になって相談に乗ってくれる個人弁護士事務所です。規模が大きな弁護士法人とは異なり小規模なため、アットホームな雰囲気で相談に乗ってくれるのが特徴です。

受任件数は7,000人以上と実績が豊富で、債務整理のノウハウがあります。債務の問題は一人ひとり異なりますが、実績と経験が豊富なため、適切な方法を検討・提案してくれます。

メールや電話で無料の相談が可能なほか、無料相談会も実施しています。相談は何度でも無料であり、電話、メールで問い合わせることが可能です。「お金がないから相談も解決もできない」といったことがないよう、気軽に相談できるシステムを作っています。

なお、任意整理の場合は初回の相談料が無料で、過払い金の請求は着手金が無料です。

対象地域全国
料金減額報酬:11%
過払い金報酬:22%
任意整理着手金:20,000円
報酬金:20,000円
過払報酬:返還分の20%
諸費用:5,000円
個人再生着手金:220,000円
報酬金:220,000円
諸費用:55,000円
管財人引継予納金:200,000円~
自己破産着手金:330,000円
報酬金:330,000円
諸費用:55,000円
住宅ローン特則あり:110,000円
無料相談の有無あり
対応時間【電話】平日:10時~20時、土日祝:10時~19時
【WEB無料相談】24時間受付
所在地東京都台東区東上野1丁目13番2号成田第二ビル2階
料金は全て税込みです。

アース法律事務所

アース法律事務所は元裁判官が在籍しており、任意整理や個人整理など債務整理の内容に合わせて適切な対処法を提案してもらえます。

相談料が無料で、着手金と報酬金は良心的な価格であり、過払い金の請求は着手金が無料です。大手弁護士事務所ではないため、アットホームな雰囲気が魅力だといえます。全国に対応しており、都心ではなく地方に住んでいる方でも相談できます。

対象地域全国(事務所に来られる場合のみ)
料金相談料:30分5,500円
※借金問題に関しては無料
任意整理着手金:1社あたり22,000円~
減額報酬:11%相当額
個人再生着手金:330,000円~(住宅ローン有の場合:440,000円~)
自己破産着手金:330,000円~(少額管財事件:プラス200,000円~)
※全て個人債務整理の場合
※残債務のない債権調査、過払い金請求は着手金無料
無料相談の有無借金問題に関しては無料
対応時間【電話】平日10時~19時
【WEB】24時間受付
所在地〒105-0004 東京都港区新橋2-12-5 池伝ビル5階
料金は全て税込みです。

ベリーベスト法律事務所

ベリーベスト法律事務所は弁護士の在籍数が270人以上、全国に53の拠点がある大手事務所です。

所属弁護士は経験豊富であり、チームで対応するためスムーズに解決できます。また、納得できるまで無料相談を受けられることも魅力です。

さらに、弁護士事務所のため、個人再生や自己破産の裁判の時には資料の作成以外のサポートもしてもらえます。

債務整理をしなければならない金額が大きな場合や、裁判になる可能性がある場合にはおすすめです。ウェブサイトからは無料の減額診断も受けられるため、まずは気軽に診断から始めてみるのも良いでしょう。

対象地域全国
任意整理手数料:無料〜
解決報奨金:1社につき22,000円
成功報酬:過払い金返還分の22%(裁判ありの場合は27.5%)
借金返済中の場合は減額分の11%
事務手数料:1案件につき44,000円

※手数料は負債額10万円未満が無料になります。
料金は状況により変動する可能性があります。詳細は事務所へお問い合わせください。
個人再生基本報酬:495,000円(住宅ローン条項なしの場合)
605,000円(住宅ローン条項ありの場合)
成功報酬:無料
事務手数料:44,000円

※別途裁判所や再生委員などへ支払いが発生する可能性があります。
自己破産基本報酬:385,000円(同時廃止)
495,000円(管財事件)
495,000円〜715,000円(管財事件で個人事業主の場合)
1,100,000円〜(法人破産)
成功報酬:無料
事務手数料:44,000円

※管財事件は別途予納金200,000円〜が発生します。
無料相談の有無債務整理に関しては無料
対応時間【電話】24時間受付
【問い合わせフォーム】24時間受付

※営業時間外の場合は相談予約のみになる可能性があります。
所在地〒106-0032 東京都港区六本木一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル11階
※全て税込みです。

弁護士・司法書士事務所に債務整理の相談をするメリット

弁護士・司法書士事務所は無料の相談を受け付けていますが、面倒だと感じたり実際に依頼する際には費用がかかったりすることから、自分で債務整理をしようと検討する方も多いです。

債務整理の内容によっては、素人でも手続きできる場合があります。しかし、内容を問わず、弁護士・司法書士事務所に依頼したほうがメリットは大きいといえるでしょう。そこで、弁護士・司法書士事務所に相談することで得られるメリットを紹介します。

手続きをプロに任せられる

弁護士や司法書士は債務整理手続きのプロであり、自分でやるよりもスムーズに手続きが進みます。

また、債務整理の手続きをする際に必要書類の準備をしなければならないうえに手続きは複雑なため、すぐに債務整理をしたい場合には弁護士・司法書士事務所に任せたほうが安心です。

督促・取り立てを停止できる

弁護士・司法書士事務所に債務整理の依頼をすると、弁護士や司法書士が依頼を請け負ったことが債権者に通知されます。

受任通知が届いた債権者は、賃金業法によって催促や借金の取り立て、電話や自宅への訪問といった方法で債務を取り立てる行為が禁止されます。債務整理は生活を立て直すためのものであり、債務者の生活の立て直しを妨害する行為が規制されるのです。

禁止行為をすると2年以下の懲役、300万円以下の罰金、もしくは両方が科せられます。禁止行為をすると罰則のほか、営業停止、登録や許可の抹消などの処分を受けることがあるため、債権者は取り立てられなくなります。

最適な債務整理を教えてくれる

債務整理は任意整理や自己破産、個人再生など種類があり、特徴は何となく理解していても自分にどの方法が適しているのか判断するのは困難だといえます。さらに、判断を間違えると債務整理に失敗するリスクもあるでしょう。

弁護士・司法書士事務所に依頼すれば、債務整理をするための条件や適切な方法など自分ではわからないことや判断できないことをアドバイスしてもらえます。そのため、自分で調べたり悩んだりするよりも、相談したほうがスムーズかつ最適な方法で解決できるでしょう。

債務整理の弁護士・司法書士事務所の選び方

任意整理は裁判所を通さないため、自分で手続きすることも可能です。しかし、必要な書類を作るのには専門的な知識が必要であり、債権者と交渉するためには専門家が仲介しないと債務者にとって不利な条件を提示される可能性もあります。

そのため、弁護士・司法書士事務所に依頼をしたほうが安心です。そこで、債務整理を依頼する弁護士・司法書士事務所の選び方を紹介します。

債務整理の専門であるか

弁護士・司法書士事務所にはそれぞれ強みがありますが、債務整理の実績があるところを選びましょう。

実績や強み得意分野はウェブサイトに記載されているため、チェックすることが大切です。スタッフの対応が良いかどうかも同時に判断できるため、電話やメールで問い合わせをする方法も有効だといえます。

費用の総額がはっきりしているか

弁護士・司法書士事務所に依頼する機会は無いため、費用の目安がわからない方も多いです。

そのため、弁護士・司法書士事務所と契約する際には費用の総額や料金形態が分かりやすいかどうか、何にいくらの費用がかかるのかを明示してくれるところを選びましょう。費用の総額、相談料や着手金、報酬金、日当などの内訳も確認することが大切です。

また、減額報酬についても確認する必要があります。借金がいくら減ったのかによって、減額報酬を支払わなければならないことがあり、着手金が無料でも減額報酬によっては費用が高くつくケースもあるため注意が必要です。

事務所の口コミ・評判が良いか

事務所のウェブサイトを見るだけでは判断できないという場合、事務所の口コミや評判を確認しましょう。実際に利用した方から良い口コミや評判が集まっているところであれば、安心して依頼できます。

ただし、匿名で投稿されている口コミや評判は、信用性に欠けます。競合他社が悪い口コミや評判を投稿していたり、恨みを持った元依頼者が複数の悪い口コミを投稿していたりするケースもあるためです。

電話やメールで問い合わせをして、自分で確認することが重要です。また、無料相談サービスを積極的に利用して、対応の良さや適切かどうかを確認しましょう。

報酬が相場よりも高すぎないか

債務整理を得意とする弁護士・司法書士事務所は、債務整理の手続きにかかる費用を比較し、報酬の相場をチェックしましょう。

いくつかの事務所を比較すると、報酬の目安が分かります。借金がかさんで経済的に厳しい状況のため、報酬が相場よりも高い事務所は避ける必要があります。

事務所が全国対応または利便性が良いか

弁護士・司法書士事務所がどこにあるのか、全国に対応しているのかも大切です。依頼内容によっては電話や書面のみで手続きを完了させることも多く、全国に対応している場合があります。

しかし、債務整理の依頼をする場合は、自分が足を運びやすい場所にある事務所を選びましょう。弁護士や司法書士は、債務整理の依頼を受ける前に依頼者と面談をしなければなりません。

また、事務所の利便性が悪いと相談をしに行くのに時間や交通費がかかるため注意が必要です。弁護士・司法書士事務所の知名度や評判の良さも大切ですが、足を運びやすいかどうかも重視しましょう。

分割払いに対応しているか

経済的に余裕がない場合は、費用を後払いできる事務所を選ぶと安心です。債務整理の費用は、手続きごとに3万円~70万円と幅があります。債務整理が必要な状況を考え、依頼者に配慮して分割払いに対応してくれる事務所だと安心です。

債務整理を無料相談できる公的機関

弁護士・司法書士事務所に依頼をすると費用がかかるため、無料で対応してくれるところを探している方もいると思います。また、弁護士・司法書士事務所は、無料相談サービスを受けるのもハードルが高い、緊張するという方も多いです。

なかには、債務整理の相談を無料で受け付けている機関もあります。そこで、気軽に無料で相談できる機関を3つ紹介します。

法テラス

法テラスは日本司法支援センターのことであり、無料で相談できる窓口が全国にあります。債務整理が必要な方は、一定の基準を満たすと弁護士や司法書士費用を立て替えてもらうことが可能です。

法テラスに電話をすれば、オペレーターが、債務整理をするための法制度などの情報を提示してくれます。相談窓口のなかから、債務整理の相談ができる窓口を紹介するという流れです。

また、法テラスの無料法律相談や弁護士・司法書士費用の立替制度に関してもオペレーターから案内してもらえます。

参考:法テラスホームページ

日本貸金業協会

日本賃金業協会とは、賃金業者が加盟している期間であり、債務整理の無料相談を行うことが可能です。

さらに、貸付自粛制度があり、郵便や窓口で自分にお金を貸さないように手続きをすれば、賃金業者からお金を借りられなくなります。どうしても借金を重ねてしまう方や、ギャンブル依存症で自分をコントロールできない場合に活用できる制度です。

参考:日本貸金業協会公式ホームページ

消費生活センター

自治体が運用する消費生活センターは、無料の問い合わせや相談を受け付けています。債務整理だけではなく、誰でも利用できるものであり、118に電話をかけると近くにある相談窓口を教えてもらえます。

電話がつながらない場合や土日祝日は、独立行政法人国民生活センターの無料相談も利用できます。

参考:独立行政法人国民生活センターホームページ

公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会

公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会は、クレジット業界団体や日本弁護士連合会が共同で作った公益財団法人です。債務整理の無料相談や、解決方法のアドバイスを行ってもらえます。

相談窓口が全国にあり、相談すれば法律の専門家のカウンセリングを受けることが可能で、返済計画書の作成や生活再建の相談も行えます。

内容によっては、無料で債権者との交渉も行なってもらうことが可能です。ただし、電話で相談できるのは平日10時~12時40分、14時~16時40分までと時間が限られているため注意しましょう。

参考:公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会ホームページ

債務整理の手続きの流れ・期間

債務整理は、毎月の返済額を減額する、借金そのものを減額する、毎月の返済額を減らす、支払期限を伸ばすなどの手続きを行うことです。

主な内容は同じですが、債務整理にはいくつかの種類があるため、自分の経済状況や借金の内容から適した方法を選ぶことが大切です。また、債務整理の手続きには、最短3ヶ月の時間がかかり、債務整理や手続きの内容によっては更に時間がかかります。

そこで、債務整理の種類ごとの流れや期間を紹介します。

任意整理の場合

任意整理は利息制限法に基づいて上限金利を再度計算し、金利カット、借金総額の減額や毎月の返済額を減らすなどの手続きを行うことです。主な流れは次のとおりです。

  1. 受任通知の送付
  2. 引き直し計算
  3. 和解案作成
  4. 和解交渉

裁判所を通さず、弁護士や司法書士に交渉を依頼するだけであり、費用を抑えられることや短時間で行えることがメリットです。ただし、任意整理は3年以内に借金を完済できる方、継続した収入がある方のみ行えます。

なお、借金の返済額が多い、いつ返済できるか分からないといった状態でも、任意整理をすると借金の総額が再度計算されるため過払い金が返還される可能性もあります。債務整理の手続きまでにかかる期間は、任意整理で3~6ヶ月が目安です。

個人再生の場合

個人再生は、返済が難しいことを裁判所に認めてもらうことで返済額を減額する方法です。任意整理よりも、手順は多くなります。

  1. 受任通知の送付
  2. 過払い金の返還請求
  3. 収支・財産の調査
  4. 個人再生申立書作成
  5. 個人再生申し立て
  6. 債務履行テスト
  7. 個人再生手続き開始
  8. 債権の届け出・調査
  9. 再生計画案作成
  10. 再生計画案決議
  11. 再生計画の認可・不認可
  12. 個人再生手続き完了・返済開始

一般的に5分の1ほどに債務を減らすことが可能ですが、返済は継続しなければならない点に注意しましょう。

個人再生は、住宅ローンを残したまま免責されるため、不動産は手放したくない場合に有効です。さらに、過去に免責がある方、ギャンブルで借金をした方でも借金を債務の金額を大幅に減らせます。個人再生が完了するまでの期間は、1年が目安です。

自己破産の場合

自己破産は、収入がなく債務を返済できないことを裁判所に認めてもらい、返済の義務を免除するための方法です。債務を返済しなくてもよくなるため、収入を生活に充てられます。

主な流れは次のとおりです。

  1. 金利の引き直し計算
  2. 申立て準備
  3. 裁判所へ申立て
  4. 面接
  5. 破産手続き開始決定
  6. 管財人面談(管財)
  7. 債権者集会(管財)
  8. 免責許可決定

ただし、自己破産は借入総額を36ヶ月で割った数値が返済可能額以上の方や、過去7年以内に免責を受けていない方のみ行います。自己破産は、収入が足りず財産を持っていないことを証明しなければなりません。

99万円以上の現金、時価20万円以上の財産は現金化したうえで、債権者に返す必要があります。

また、自己破産では半年~1年ほどかかり、ひとりで行うのは負担大きいといえるでしょう。

債務整理は、任意整理、個人再生、自己破産などの種類がありますが、3種類とも回数の制限はありません。そのため、1度で借金を返済できない場合には、数回行うことも可能です。

債務整理に関するよくある質問

債務整理をするにあたり、疑問を抱きやすいことを紹介します。弁護士・司法書士事務所に相談する前に確認しておくと、安心かつスムーズに手続きを進められるでしょう。

弁護士と司法書士、どちらがおすすめですか?

1社につき140万円以上の債務でなければ、弁護士と司法書士どちらに依頼しても問題ありません。

司法書士は、1社につき140万円を超える債務には対応できません。140万円以上になっている場合には、弁護士事務所に依頼しなければならないのです。

また、弁護士と比較して司法書士のほうが総報酬額は安いですが、任意整理ではなく自己破産や個人再生の場合は弁護士事務所の方が適切かつスムーズに対応してくれる可能性があります。

地方と都心、どちらの事務所がおすすめですか?

地方でも都心でも報酬額に差はなく、都心の事務所の方が実力があるとも言い切れません。事務所のホームページに債務整理に関して情報を多く掲載している事務所は、債務整理の実績が多かったり債務整理に強かったりする事務所だと判断できます。郵送だけで対応している場合は、面談をするというルールを守っていない事務所のため注意が必要です。

なお、地方に住んでおり近くに事務所がない場合は、地元の司法書士会や弁護士会、法テラスで紹介してもらえます。

全国出張に対応している事務所もありますが、あえて遠方の事務所に相談するメリットはないでしょう。地方に住んでいる方は地元の弁護士・司法書士事務所に相談する必要があります。都心に住んでいたり勤務先が都心にある場合は、都心で探すのがおすすめです。

無料で相談できる事務所はありますか?

弁護士司法書士事務所は、基本的に「初回30分無料」など無料相談を行なっています。

また、弁護士に無料で相談したい場合は法テラスを利用する方法もあります。法テラスは、法テラスと契約する弁護士や司法書士に3回まで無料で相談することが可能です。なお、無料相談は1回30分ほどです。

債務整理にデメリットはありますか?

債務整理をすると、個人信用情報に金融事故情報が記載されるため、ローンを組んだりクレジットカードを作ったりクレジットカードを更新したりといったことは5~10年間行えません。自己破産をすると生活必需品以外は没収されるうえに、債務整理の手続きをしている期間中は引越しや就職が制限されます。

まとめ

債務整理にはいくつかの種類があり、手続きも債務整理の種類ごとに違いがあります。また、自分では「返済できない」と思っていた債務でも、弁護士や司法書士に相談をすると大幅に減額できたりスムーズに完済できたりすることもあります。

そのため、債務整理を検討している場合には弁護士・司法書士事務所に相談することで、早く生活を立て直すことにもつながります。弁護士・司法書士事務所は基本的に初回の相談が無料のため、気になる事務所に問い合わせをしてみましょう。

<参考>
はたの法律事務所
東京ロータス法律事務所
ひばり法律事務所

目次