10月16日の東京株式市場は大荒れとなり、終値は1万4738円38銭。直近最安値の1万4753円84銭(8月8日)を割り込んでしまったことになります。ここ数日の株価の動きを見て、「恐い」と感じた方もいるのではないでしょうか?

 確かに、株価上昇に比べて何倍ものスピードで下落するのが常ですから、恐怖を感じるのは ‘正常’ です。しかし、株主としての権利を獲得し配当と優待を貰うために、このチャンスを見逃すわけにはいきません。株価急落した今、冷静に株式相場と向き合い買うべき銘柄を買えるかどうか。これが重要なポイントとなります。

 つまり、株価急落したことによって割高銘柄が割安となった可能性が高いので、落ち着いて各銘柄を分析すれば、自信をもってお目当ての銘柄を買うことができるというわけですね。今回、とりわけ11月末で権利獲得となる株主優待銘柄に注目し、割安銘柄を探ってみたいと思います。

 割安銘柄を探し出す上でおさらいしておきたいのが、以下の2点です。

◆PER(株価収益率)
◆PBR(株価純資産倍率)

 PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株利益の何倍かを表したものです。簡単に言うと、「株価収益率が低いと割安」と見ることができます。成長性が望めるのに買われていない、つまりPERが低い銘柄に焦点を当てると割安銘柄を探し出すことができます。「○○倍以下が割安」とは定義できませんが、一般的に10~12倍以下を割安としています。

 PBR(株価純資産倍率)とは、1株当たりの純資産に対し株価が何倍となっているかを表す指標です。例えば、1株当たりの純資産が200円、株価が100円ならPBRは0.5倍、株価が400円ならPBRは2.0倍となります。よく言われていますが、「PBR1.0倍以下は割安」というのが一つの目安です。

 さて、それを踏まえ、11月に株主優待の権利を獲得できる銘柄を見てみましょう。今回は比較的気軽に購入できる10万円以下の銘柄にスポットを当ててみました。

 各銘柄の優待商品が気になるところですが、100株保有でQUOカード1000円分貰えるのはユーシン(6985)とモリト(9837)。大光(3160)は500円分のQUOカードですが、受取ったQUOカードを使用せずにアミカ店舗へ持参すると「アミカ商品券1000円分」と交換してくれます。

 これら1000円分のQUOカードまたは商品券を配当として考えるなら、配当利回りが実質上UPすることになります。

 日本フィルコン(5942)の優待商品は100株保有で1000円相当のワイン、ファーマライズHD(2796)は、アロマペンセット/アロマストーンセット/医療用サプリメントのいずれか一つを選択できます。お好みに応じて…といったところでしょうか。

 後は、株主優待銘柄として注目度が高いのがサムティ(3244)。100株保有で、センターホテル東京の宿泊割引券(3,000円)1枚とセンターホテル大阪の宿泊割引券(3,000円)1枚受取れます。東京と大阪に行く予定がある人で、且つ1部屋代金(シングルで10,700円/東京店)との差額を払う価値があると思うなら買っても良いかと。

 「優待狙い」という主旨と少しずれてしまいますが、優待商品に関係なく ‘石橋をたたいて渡りたい’ なら、有利子負債が0円の銘柄を選ぶと良いかもしれませんし、配当金に的を絞って高利回りのリベレステ(8887)を買うのも一つの手でしょう。

 忘れていけないのは、冒頭でふれたように今の株価が相対的に割安かどうかという点です。さもないと、高値掴みとなり、権利落ち後に含み損が膨らんでしまい、結果として損益が大きくマイナスになってしまうからです

 それより酷いのは、赤字続きの会社です。赤字が原因で今期の配当と優待をなしにする可能性が高いため、もし無配当・優待無しとなれば株価暴落は避けられないでしょう。あくまでも参考として挙げておきますが、T&Cホールディングス(3832)は営業赤字と一部債務延期により、継続前提に疑義注記がされていますので、ご注意を。

 さて、お好みの優待銘柄を見つけることができたでしょうか。またの機会に注目度の高い優待銘柄についてお伝えできればと思います。(執筆者:堀 聖人)