海外旅行へ行くとき必ず必要になるのが現地通貨。みなさんはどのように調達しますか?
一般的に手数料が高いと言われるのが、空港などに併設される銀行での両替。出発ロビーで手軽に両替できるというメリットがあるものの、手数料が高くお得感が低いのが実情です。
その反面、キャッシング枠が付帯となったクレジットカードを利用し、渡航先の各ATMで現地通貨を調達すると手数料が安いと言われています。
しかし、海外キャッシングって本当にお得なの?
と思う人が少なくないようですが、本当にお得です。マカオ出張時に実際に試してみましたので、参考にしてください。
目次
マカオの現地ATMでキャッシングしてみる
マカオに持っていったクレジットカードは何枚かありますが、そのうちの一枚「楽天カード」でキャッシングしてみます。私の楽天カードのクレジットブランドはVISAですので、ATMに「VISA」のマークがあれば基本的にキャッシングできます。

最初に見つけたのが、東亜銀行という銀行のATM。VISAのマークがありますから、キャッシングできるはずです。カードを入れて、ガイドライン通りに画面を操作します。
とりあえず日本円で1万円分ほど、600MOP(600パタカ)キャッシングしてみました。(※当日のマカオパタカレートは、1パタカ=約15.0円)

600パタカ、出てきました。

楽天カード(VISA)を利用して、無事600パタカをキャッシングすることができました。渡航先で現地通貨をキャッシングするのは比較的簡単にできます。渡航先の言語が少しでも分かればATM操作は問題ないはずです。
渡航先によってATM操作方法や表示言語は少し違いますが、どこの国でもキャッシング手順はだいたい同じですから、是非試してみてください。
ただし、一番重要なこと忘れずに。それは、帰国後にキャッシングした分を繰上一括返済することです。
繰上返済するから安く済む海外キャッシング
楽天カード(VISA)による海外キャッシングの金利(実質年率)は18.0%となっています。どのクレジットカードでもたいていは18.0%、キャッシング金利上限(20.0%)に近い設定となっていますが、利息は実質年率18.0%に基づいて日割り計算となりますので、簡単に言うと、早く返すほど支払利息が少なくてすみます。
ですから、帰国後に繰上返済手続きを行なうことで支払利息額を減額できる。つまり、キャッシング手数料がお得になりますので、1回目のキャッシング返済日を待たずに、すぐに繰上返済の手続きをするのが重要ポイントとなります。
楽天カードの場合、渡航先で海外キャッシングを行なってからデータが処理されるまでに数日かかります。そのデータがセンターで処理されてから、繰上返済手続きができるようになります。
今回、海外キャッシングをしてから実際に繰上返済をするまでの日数は5日間でした。以下、その手順となります。
(1)現地4月27日で海外キャッシング
(2)帰国後の5月1日、楽天カード株式会社からキャッシング利用案内のメール

(3)データを確認

こちらが楽天NAVIで確認したキャッシング利用案内書になります。

左側青線囲みの部分には、4月27日に行ったキャッシング代金が9005円であると記されています。

キャッシング利用案内書の右側赤線囲み部分には、マカオで600パタカキャッシングした旨と、換算レートが15.009円であることが書かれていました。
換算レートに基づく利用代金は、日本円で9005円。では、すぐに繰上返済をすると、支払利息はいくらになるでしょうか? さっそく楽天カードが指定する電話番号に電話をかけてみます。
(4)楽天カードに電話をかけ繰上返済手続きを行なう
電話をすると、オペレーターではなく自動音声案内による一括返済手続きとなりました。5月2日付での繰上返済の場合、返済代金は9049円とのこと。キャッシング代金は9005円、返済は9049円ですから、キャッシング手数料は44円の計算です。
自動音声案内で、返済先銀行名、銀行口座番号、返済代金など必要な情報が知らされますので、指定の口座に9049円を振込んで一括返済完了となります。
まとめ
以上の通り、渡航先での海外キャッシングの方法と、実際に手数料がどれほどかかるのか調べてみました。
今回は、マカオで現地通貨を600パタカ(9005円分)キャッシング。5日後に繰上返済した時の手数料は44円でした。都市銀行で円⇒ドル両替すると、2円/1ドルの手数料がかかります。100ドル分(約12000円)両替と200円の手数料がかかることを考えると、44円という手数料はお得、と言えると思います。
次回海外旅行に行く時は、ぜひ、クレジットカードを利用した海外キャッシングを試してみてくださいね。(執筆者:堀 聖人)