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チャイナ発の爆風が日本に到達! 株価急落で日本はどうなる?

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チャイナ発の爆風が日本に到達! 株価急落で日本はどうなる?

東京株式市場は21日、日経平均終値は1万9435円83銭に。前日比597円69銭安で、今年2番目の下げ幅という結果になりました。


今、世界経済で何が起きている? 3つの危険

日経平均がなぜここまで下落しているのでしょうか? 同時株安が発生している世界経済は今、3つの危険に面しています。

1.中国で大爆発が連鎖的に起きている

今、中国では景気後退懸念が急速に進行しており、政府が株式売買停止措置や突然の人民元切り下げ措置を行なったにも関わらず、株価は継続的に下落しています。また、21日(金)執筆時点での上海総合指数は4.0%以上の下落です。

チャイナパワーを今まで発揮してきただけに、中国市場で大爆発が起きると世界各国へ爆風が吹き寄せ、日本も例外ではありません。

先日は天津で文字通りの大爆発が発生しました。情報が規制されている中国だけに不透明な部分があるものの、少なくとも化学工場で火災が生じ、無知な消防士が放水を行なった結果大爆発を引き起こしたのは事実のようです。

中国株式市場でも “火災” が発生しているわけですが、“放水” の仕方を間違うと大爆発を引き起こす可能性も。金融政策に関してはしっかりと舵取りしてもらいたいところです。中国経済の各国への影響は、今に関して言えばアメリカがもたらす影響よりも強くなっているのが現状ですから。

2.アメリカの9月利上げ観測後退という小火災

中国火災が飛び火して、アメリカでも景気後退懸念が生じています。それだけではありません。20日に発表されたアメリカの雇用に関する統計が予想より悪かったため、9月利上げ観測は後退。20日のニューヨーク市場は全面安の展開でした。

アメリカの利上げタイミングに関しては、ずっと意見が割れている状態です。9月に利上げが実行されるにしてもされないにしても、市場への影響はかなり大きいものとなることが予想されています。

利上げタイミングはとてもセンシティブな問題ですから、市場がすぐに反応する傾向にあります。実際、円高ドル安が進行し、執筆時点では122円台に突入しています。

3.原油安という地雷

そして、3つ目の懸念。それが原油安です。原油価格が1バレル=40円台まで下落しているため、景気上昇に必要な需要が低迷していると市場は考えています。

原油安は経済や生活面でメリットがあるのは確かです。ガソリン代が安くなれば消費者は嬉しいですよね。しかしながら、やはりバランスが重要であり、行き過ぎた原油安は地雷を踏むことになり兼ねません。

今後の日経平均はどうなる?


世界経済の先行き不透明感が生じ、日経平均が急落しています。世界の投資家はリスク・オフ(リスクを取りにいかない投資のこと)の状態で、とりわけ中国の経済・市場動向に敏感になっています。


では、今後の日経平均はどうなるのでしょうか?

不安が不安を呼んでいる状況だが、日本株の上昇基調は変わらず

株価急落の時こそ冷静でありたいものです。今の状況は先行き不透明感から株価急落となっているだけで、日本経済のファンダメンタルに大きな変化が生じたわけではありません。

原油安は日本にとってはメリットのほうが大きく、それに加え円安とアメリカ景気回復基調という方向性に変化はありません。ここでの株価下落は、押し目買いと考えて良いでしょう。

特に日経平均が2万円を割った今、日経平均PER(今期予想ベース)が15倍を切るので、割安感が強まります。今後の日経平均の上昇基調に変化がないことを前提に、割安株を拾っていきたいところです。

早ければ今年末、遅くても来春には2万2000円を目指す動きになってもおかしくないと思っています。

日本各企業の業績見通しが下方修正されたら黄信号

ただし、外部要因または内部要因により、日本各企業の業績見通しが下方修正されるようなことがあれば、それは黄信号と思ってください。日経平均の上昇基調という前提に変化が生じたことになります。

そのケースでは、保有株のポジション調整が必須です。臨機応変に売買しましょう。

株価急落で日経平均はどうなる? まとめ

現在、世界経済が面する3つの危険とは、

1.中国で大爆発が連鎖的に起きている
2.アメリカの9月利上げ観測後退という小火災を引き起こす
3.原油安という地雷

この3つです。今後の日経平均予想は、

・不安が不安を呼んでいる状況だが、日本株の上昇基調は変わらず
・日本各企業の業績見通しが下方修正されたら黄信号

となっています。基本的に日経平均は上昇基調、中期的に見れば22,000円を目指している過程と捉えることができます。

どんな時でも冷静沈着に。それでは、また。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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