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三菱自動車の教訓から学ぶ、悪材料発表時の投資方針

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三菱自動車の教訓から学ぶ、悪材料発表時の投資方針
謝罪会見

三菱自動車は4月20日、軽自動車4車種で燃費を実際より良く見せる不正を意図的に行っていたと発表いたしました。

これが明るみになった理由が、車を供給している日産自動車の指摘だったため、2度ビックリですね。

三菱自動車は過去にもリコール隠しが発覚して大問題化し、経営危機にまで発展しましたが、今回の事件も今後大きくなっていきそうです。

この発表翌日の株価は前日比150円安の583円、ストップ安となり、会社を信じて保有していた株主にとっては災難としか言いようがありません。

同社の問題は今後、どこまで拡大するか現時点では不明ですが、個人投資家は手を出さないほうが懸命だとアドバイスさせていただきます。

また、短期的なリバウンド狙いでも、お薦めしません。

その理由ですが、悪材料には「買える悪材料」と「買ってはいけない悪材料」がありますが、同社の場合は後者になるからです。

「買える悪材料」とは

まず先に、買える悪材料というのは一時的な業績悪化です。

一時的な業績悪化とは、例えば特別損失など、その年度だけ損失が発生し、本業の収益とは異なる理由による業績悪化です。

このケースだと、翌年以降は同じ損失は発生しないため、業績悪化が単年のみとなります。

悪化した年に下がった株価で購入することで、業績の回復と並行して株価も再び上昇していくでしょう。

そのほかにも、一時的なショック安最中の急落時に、好業績な株も割安になるため、買いのチャンスとなります。

「買ってはいけない悪材料」とは

恒久的な業績悪化、業界の不景気

その一方、悪材料でも買えない事例もあり、一つは恒久的な業績悪化、業界の不景気などです。

単年ではなく数年に渡り業績悪化が続くとなると、我慢して持ち続けるよりも、他の有望株を保有したほうがリターンは高くなります。

本業の業績悪化だと業績回復するまで、あなたが思っている以上に時間がかかるケースがほとんどで、タイミングに乗るのは経験上から言って、非常に難しいです。

信頼悪化

続いて、信頼悪化というケース。

三菱自動車の場合、これにあたりますが、信頼が悪化してしまうと、相当な長期間に渡り商品が売れなくなります

さらに、自動車は耐久消費財になるため、一般的な消費財に比べて高額商品が多く、購入を決める要因の一つである信頼度がより重視されるのです。

耐久消費財とは1年以上長期に渡って継続的に使われる消費財を指します。

耐久消費財の例としては、自動車、家電製品、パソコン、携帯電話、ピアノなどの楽器、家具などが挙げられます。

数百円程度の商品であれば、買って後悔したものは忘れることができますが、数百万円となれば、後悔で済む問題ではありません。   

※上記の内容を参考にした投資は、自己責任にてお願いします。投資の成果を保障するものではありません。(執筆者:坂本 彰)

《坂本 彰》
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坂本 彰

坂本 彰

株式会社リーブル 代表取締役 サラリーマン時代に始めた株式投資から多くの失敗と経験をし、株で勝つためのルールを学ぶ。11万円の資金から始めた株式投資は2015年に資産5000万円、利益3000万円に。現在、自分自身の経験、成功法則を基に独自の銘柄選定ノウハウを有料会員様に向けて提供。投資助言・代理業取得済。1976年生まれ。趣味はジョギング、バイオリン、旅行、読書。メディア掲載歴 BIGTOMORROW、週刊現代、マネーポスト、週刊SPAなど。 寄稿者にメッセージを送る

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