ある読者様より
というご質問をいただきました。
このメールをいただいた時、以下4つの点をアドバイスをさせていただきました。
同じように株価の乱高下や下落時の保有が苦しい。売ってしまって、後から後悔を繰り返すという人は参考にしてください。

目次
ポイント1. 投資の心理を学ぶこと
株式投資の本などをみると、群集心理、集団志向という言葉がよく出てきます。これは、自分の意見や行為を曲げて、周囲と合わせる行動のことを指します。
例えば明日の相場が上がる、下がるなどを予想する場合、普通は予測できません。しかし数週間、数か月スパンで上がり続けていくと、次の週も同じように続くと錯覚しやすくなります。
それを実証するデータや事象が出たりすると、ますます信じるようになり、冷静に考えれば割高な銘柄や相場にも手を出してしまうのです。
いつかは反落すると思っていたけど、全く反落しないので、結局は自分も相場に遅れて参加する。またはその逆もよくあるパターンですし、私もよく当てはまります。
これは投資に限ったことではなく、他人が持っていたブランド品を、自分も同じように欲しくなり購入してしまう。
近所の子供たちが塾に通いだすと、自分の子供も同じように通わせないと不安になるなど、実に多くのケースでみられます。
ですが、株式投資では人と同じように行動してもそれが勝ちに繋がるかと言うと、答えは明らかに違います。
ポイント2. 株価情報に振り回されないこと
株価情報や市況のみで売買を決定していませんか?
テレビや新聞の情報は、投資情報ではなく株価情報がメインです。そういった媒体からいくら多くの情報を得ても運用成績が向上するわけではありません。
多くの個人投資家は「日々の株価情報が正しい情報源」と勘違いしているのですが、あなたも同じことをしていませんか?
株価の動きは短いスパンでは市況の影響が大きいですが、最終的には業績と利益で決まります。
その点を振りかえりながら次のチャンスに活かしてみてください。
ポイント3. 冷静になること

株価情報に振り回され続けていると、投資を続けていく上で最も大事な「思考」という機能が停止していきます。
その一方で、感情に左右されやすい売買、運用になっていきます。
株もギャンブルと同じでアツくなってくると正しい判断ができなくなりますから、投資をしている以上はどんな局面でもつねに冷静になって判断、行動していきましょう。
ポイント4. 過去の経験を大事にすること
なぜ大底でロスカットをしてしまうのか?
その経験を客観的に振り返って次の経験に活かすためにどうすれば良いのかを考えることが重要です。
以上、主なポイントを紹介しましたが、株価が下がるという恐怖心は「お金を失う」恐れから発生しています。
この点を克服するためにどうすべきか?
自分なりに過去の経験や行動を振り返りながら次につなげていきましょう。(執筆者:坂本 彰)