少し、想像してみて下さい。
今、あなたの目の前には、サンタの貯金箱があります。今日も、いつもと同じようにお金を入れました。
すると…「アイテッ!」貯金箱の中から、何か人の声のようなものが聞こえます。
サンタの貯金箱:「しまった! 声が出ちゃった。保険の神様との約束を果たさないと…。」
どうやら、このサンタの貯金箱、保険の神様に魔法をかけられていたようです。
実は、サンタの貯金箱には、「正体がばれたら、得する保険の知識を教える」という約束があるのです。

目次
1. 保険加入時の盲点
サンタの貯金箱:「ねぇ、あなた。保険に入ったとき、保険の中身だけ聞いて決めたでしょう」
あなた:「そんなことないわ。たしかに友達から入ったけど、保険料も割安だよって!」
サンタの貯金箱:「僕、実は見てたんだ。保険会社の経営が安全なのかっていうところも確認した?」
あなた:「そんなところまでは…」
サンタの貯金箱:「保障内容や保険料も大事だけど、長いお付き合いになる保険会社がちゃんと長期間経営できるかどうかっていうことを確認することも大切なんだよ」
2. 保険会社の責任と支払える力について
サンタの貯金箱:「じゃあ、責任準備金って聞いたことある?」
あなた:「えっ、知らない」
サンタ貯金箱:「責任準備金っていうのは、保険会社が保険金や満期金などの支払いに備えて、保険料の一部を積み立てているお金のことなんだ。この責任準備金がすごく減っちゃうと、その保険会社は破たんの危機を迎えるんだ」
あなた:「えっ! そうなるとどうなるの?」
サンタの貯金箱:「保険会社が破たんすると、破たんした時の責任準備金の最大90%までは生命保険契約者保護機構というところが補償してくれるんだ。
けれど、保険の種類や加入した時期によっては、もしものときの保険金や満期金が減っちゃうこともあるよ。」
あなた:「こ、こわいわね。でも、それってどうやってわかるの?」
サンタの貯金箱:「大震災や台風被害などの想定外の事故が起こったときに、保険会社が保険金などを支払う力があるかどうかっていう、支払余力を見るとわかるんだ」
あなた:「へぇ~」
サンタの貯金箱:「その指標が、ソルベンシーマージン比率さ。この比率が200%以下になると、その保険会社には金融庁が業務を改善するように命令するくらい大切な指標なんだよ」
あなた:「ちょっと、私、保険会社のホームページ見てくるわ!」
サンタの貯金箱:「やれやれ。これで保険の神様との約束を果たせたかな。」

3. 知っておきたい! 保険会社の健全性を調べるタイミング
サンタの貯金箱は、役目を終えたようですが、あなたは、今の保険会社に加入した時に、保険会社の健全性を確認されましたか?
もしも、まだ確認されていない、あるは、これから保険の見直しやご加入を検討されているのであれば、ぜひとも、ご参考にしてみて下さい。(執筆者:中川 透)