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洋服を選ぶときと同じように考える

今回は、投資で大失敗をしたくない人・カモになりたくない人におすすめの、簡単な1つのルールを紹介します。
それはコレ!
とてもカンタンですね。
例えば、あなたが洋服を買う時、こんな服を買いますか?
・同じ品質なのにほかのお店より高い服
普通は買いませんよね。
そう、あなたは普段のお買い物では「自分がよく分からない商品を全部無視する」を自然としているはずです。
でも不思議なことに、金融商品になると、ついつい
と思っちゃうことがあるんです。
自分が良く分からないものは買わないだけでグッド!

投資未経験者の方だと投資(資産形成・運用)をする上で、次のような気持ちがあるのではないかな、と思います。
・比較的安全に増やしたい
・利回りが大きい金融商品が欲しい
確かに、これって結構重要です。
そして、できるならそんな金融商品が欲しい、と思います。
でも、これらの金融商品を買う前に、次のハードルを最低限クリアできているかどうか、確認してほしいのです。
これができていないのは、ひょっとしたら、ちょっと残念な金融商品を買っている可能性があるんです。
魅力的に見えるけど良く分からないモノたち
先ほど見た「大きく損をしたくない・比較的安全に増やしたい・利回りが大きい金融商品が欲しい」という思いを現実にある金融商品にすると、一例として次のようなものが挙げられるのではないかと思います。
・毎月分配型投資信託
・損失回避型投資信託
・コストの平均的なバランス型投資信託
・高金利の外貨建て預金
・貯蓄性のある終身保険
まだまだありますけれど、上記のものは(いわゆる)金融商品のことをよく分かっているプロ(専門家や売り手や詳しい個人投資家)は買わないと思います。
たぶん、まだお金の勉強をしていない人は、上記の商品が「え?普通に欲しいんだけど、何がいけないの?」と思うのではないでしょうか。
それもそのはず、上記の金融商品は「お金の勉強をしていない人ほど欲しく感じてしまう」金融商品だと考えられるからです。
売り手もビジネスですので、お客様(私たち)が欲しいものを作って売っているのですね。
でも、上記商品は「よく分かる人」から見ると「あまり良くないな(合理的でない・効率が悪い)」ってなりますので、「よく分かる人」ほど買いません。
まだよくわからない人は、焦って買わなくてもOK!
何がいけない(非合理的)のかは、今後の記事でおいおい述べていこうと思います。
ただ、それよりも早く「比較的大失敗をしにくい方法」をお伝えしたいのです。
その方法は、最初に述べました。
金融商品は(よほどのことがない限り)売り手側が儲かるようにできています(ビジネスですから)。
ですから私たちが(お金の勉強していなくても)直感的に欲しいモノを選んでしまうと、ついついあまり良くない(非合理的な)モノを買っちゃうことがあるんです。
でも、そんな時にさっきの「自分がよく分からない金融商品を全部無視する」を思い出してほしいんです。
そうしたら、大抵の金融商品は選択肢から外れると思います。
場合によっては相手の出した選択肢全てが消えるかもしれません。
そして、もし買いたいものがなくなったら、その時はそれでも良いんです。
誰だって、服屋さんで
なんてならないでしょう?
金融商品も分からないものは買わないだけでいいんです。
焦らずにじっくりと勉強してもいいんです。

なぜなら投資(資産形成・運用)は長期・分散・積み立てが基本ですから、スタートが数カ月遅れても、普通はそれほど影響がありません。
それよりも、最初に残念なモノを選んで、長期間(勉強せずに)放っておくほうが、本来得られたかもしれない利益を失ってしまうことにつながるかもしれませんから、よっぽど怖いです。
まとめ
今回のポイントは次の2つ。
2. 選択肢が全部消えたら、それでもいい。あわてて変なものを買わない。
焦らずにじっくりといきましょう。(執筆者:佐々木 裕平)