家計簿は「つける」ことより「見返す」ことが大事だといいますが、「つけるだけでも大変なのに見返すなんてとんでもない」と思っていました。
なかなか継続してつけるのは難しく「後で」とためたレシートがいつの間にたまります。
新しい年はそんな自分を変えたくて、あえて今までとは違うアプローチをしてみました。

目次
自分とお金を見返す時間を1日の中のどこで持つか
内省するようなゆっくりした時間を持つことが「贅沢」とすら思えるほど、日々なぜかバタバタ暮らしています。
日記も家計簿も3日坊主になりやすいのですが、まずは「1か月の期間限定」と思って続けてみました。
何事も、習慣にするためには1日の中で固定時間をつくることが大切です。
とはいえ、日中は仕事、夕方から夜の時間は食事づくりや後片づけ、お風呂、子どもの宿題チェックなどがあり目まぐるしく過ぎます。
夜は子どもと一緒に寝落ちしてしまいます。
どうしても落ち着いて見返したり考えたりする時間が取れません。
そこで、いったんは子どもと寝てから早起きをして「朝5時から6時までの1時間」を内省の時間と設定にしました。
「振り返りは1日の終わり」という自分の中の固定概念を捨て、「昨日を振り返ってから今日を過ごす」スタイルにしてみました。

【やってみた効果1】毎日やるほうが大変じゃない
きちんとしている方には「あたりまえでしょ」と思われるかもしれません。
でも最初は正直「毎日やるなんて面倒くさい」と思っていたのです。
ところが、毎日記録をするほうが「1週間、1か月とまとめてやるより断然ラク!」と気づきました。
年をとると「思い出す」ということに時間がかかります。
できるだけ忘れないうちに記録することで「あれ? 何だったっけ?」と思う時間が減り時短になりました。
そして書き留めてしまえば忘れてもいいので、頭の中も軽くなります。
何に使ったのか思い出せない「使途不明金」もなくなりました。
【やってみた効果2】減らしたい支出を減らせるようになった
例えば、お菓子や外食などは「どうしても」必要ではないけれど生活の潤いとしてほしいと思う支出です。
それらを「なんとなく」の感覚で使っていましたが、計画的に使えるようになりました。
「失敗した」と思う支出も記録して何度か見返すことで自分の失敗パターンをつかむことができました。
記憶が新鮮になるので、次の時に「これ、この間失敗したヤツ」と思い出し、歯止めがきくようになりました。
【やってみた効果3】クーポンや割引券の使い忘れを防げる
割引券やクーポンは「期間内には行ける」と思って取っておきます。
しかしいつの間にか期限が切れています。
お財布の中をこまめに整理すると、「このクーポンは〇日までだから、今度行ったときあれと一緒に買おう」などと予定を立てることができ、使い忘れを防げるようになりました。
決め手は「無理やり」にでも振り返りの時間を持つ

「貧乏暇なし」という言葉があります。
それは「生活費をかせぐのに追われて時間の余裕が持てない」ことだと思っていましたが、振り返りの時間を持つことで、「バタバタしているから貧乏なのかも」と思うようになりました。
一度立ち止まることで考えを改め、次の計画を立てる時間が必要です。
無理やりにでも振り返りの時間を持つことが家計管理の大きなカギです。(執筆者:那波 りよ)